ここは宝物の次元界。 メス達はデーモン軍団と戦っていた。 |
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・・・・・・。 | |
・・・・・・。 | |
そして大悪魔オルクス現る。 |
「現在位置」 |
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じゃーイクラみてーにプチプチ潰すかな~♪ プチプチプチプチ♪ ш(☆∀☆)ш |
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オルクスのプレッシャーは凄まじく オルクスが存在してるだけで、昆虫やネズミがプレッシャーでプチプチ潰れていた。 ガチ怖い。 |
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えっと? この人強いんですかねぇ? |
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いや!いや! | |
ルール読むとマジヤバですよ。 すぐ逃げましょう。 |
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もち逃げる! | |
そっこーでトラベルの魔法を使用! ※トラベルは飛行魔法みたいなモノだよ。 早く飛ぶ霧になれたり仲間を連れて飛んだり色々できるの。 |
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え? いきなり? |
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ま、まて! (ノ○□○)ノ |
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待たない! | |
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くっそ! 私はフライで上昇だ! |
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PPを消費して上に逃げるわ! | |
パーティとテロルは魔法で真上に飛び、雲を突き抜ける! 「現在PP」 |
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あばばばば! はや早っ! |
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のー! 顔に当たる風が凄いのー! |
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って、あれ? なんで急に逃げるのかな? 日和り杉なんじゃ? |
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接近戦は超危険。 | |
オルクスはイモータルをもレベルドレインし、即死毒も持ってる。 |
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うへぇ。 イモータルの天敵ねぇ。 |
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だから待て! 兵士を置いて逃げるわけにはいかんだろう! |
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に、逃げない! 敵から離れて遠距離攻撃しよう! |
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パーティとテロルは魔法で更に上昇した。 「現在位置」 |
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あらら、賢いど。 でも ど~せ助からんけどね。 ┐(☆∀☆)┌ |
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オルクスの声が「メス達の脳」に響き渡る。 | |
どうやらテレパシーでメス達の脳に直接話しかけてるようだ。 |
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こいつらなんでも出来るよね。 |
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おい。 | |
はい。 | |
オルクスが命令すると 隣にいたスクリームデーモンが「野球ボールサイズの干し首」を取り出し、オルクスの口の中にアーンしていれる。 |
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なんですかコレ? |
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干し柿みてーに作ったイモータルの干し首だな。 <●>∀<●>クックック♪ |
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イモータルの力が残留した呪物でな。 これを喰うと俺の攻撃力が5倍になるわけよ。 ※マスタールールに乗ってる攻撃力を倍にするアイテムです。イモータルルールを見た感じだと最大で5倍ぐらいかと。 |
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ご、5倍? |
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次はヘイスト。 o( ̄▽ ̄)o |
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へい! | |
命令されたスクリームデーモンがオルクスにヘイストをかける。 |
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なによ! 強いのにバフモリモリってズっこいわね! |
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この状態だと凄い数字が出ると思う。 | |
オルクスのストレングスは 90だから 攻撃修正が16つくし |
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は? ストレングスって最高で18じゃないんですか? |
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イモータルは100まで上がる。 | |
「こんな感じ」 |
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誰だよ? このルールつくった奴は? |
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いくらなんでもゲームバランス取れよ! |
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おれは元戦士でさ。 だから戦士の経験が俺の中でもしっかり生きてるわけよ。 (o≧▽゚)o |
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そー言いながらオルクスは 巨大な鉈(なた)を2つ召喚し装備していた。 それは鉈(なた)というにはあまりにデカく、刃のない鉄板にも見える。 |
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戦士の経験? つまりマルチアタック4回? |
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更にやばいじゃん! |
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ふーんだ! 近寄らなればどーとでもなるわ! |
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こうなったらトラベルの魔法で宇宙まで逃げてやるからな! |
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無駄なんだよなー。 ヾ(●ε●)ノオイ |
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はい。 テレポ~ト~。 ( ・∀・)σ)з・`)ムニュウ |
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(↑ドラえもん風の発音で) |
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ああああああああ! |
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ああああああああ! |
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こらぁぁ! お前に慈悲の心はないんか? |
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デーモンに慈悲はない! | |
オルクスは「ドラゴンボールの悟空」みたいに瞬間移動し 一瞬でメス達の前に立ちはだかった! 「現在位置」 |
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うす。 うっす。 <===-⊂(▼皿▼)⊃-===> |
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オルクスの吐き気をもよおすような濃厚なオーラが場を満たす。 強いオーラは瘴気のように蔓延(まんえん)し半径1km以内にいる鳥は全て窒息死する。 |
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(ああああああ!) |
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近ーーい! 近ーーい! |
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攻撃が届く距離じゃーん! | |
イニシアチブで負けたら死ぬじゃーん! |
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イニシアチブは 6かな。 <●>∀<●> |
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ひっ! |
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イニシアチブは5で負けなの。 |
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じゃー俺から行くからね~♪ (o≧▽゚)o |
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オルクスは2刀の巨大鉈を振り上げる! その瞬間、パーティ全員の脳裏に「死」の一字が浮かぶ! |
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ちょっまって! |
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ちょ! ちょちょちょー! |
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では攻撃判定! | |
マルチアタック+ヘイストで8回攻撃。 全て命中です。 |
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ダイスぅぅぅ! 手加減してぇぇ! |
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で、ダメージは1回152! | |
8回攻撃で合計 |
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千 二 百 |
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四十八だな! |
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がっ! | |
うっ! | |
1248って! そんなダメージ聞いたこともないわよ! |
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(D&Dで1000て) |
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テロルだってそこまで酷い数字出ませんよ! |
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そしてテロルになったウェッポンマスタリー先生は | |
コレを ・・・・ ・・ |
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ハイ! すたーっぷ! |
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メスは60Gの背後に回りチョークスリーパーで攻撃した! マスターの発言を物理攻撃で封印したのである! |
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げぱっ! | |
げっふ! げっふ! |
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(うわぁ、暴力事件だよ~) |
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ちょっ、おま! 何すんだよ! |
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マスターに暴力ってTRPGで一番やっちゃいけないことナンバー1だぞ! コンベンションでやったら100%出禁 |
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土下座ー! _|\○_ |
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土下座ー! _|\○_ |
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土下座ー! _|\○_ |
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土下座ー! _|\○_ |
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60Gが前を見ると プレイヤー全員が土下座をしていた。 |
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え? なになに? |
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なんでみんな土下座なの? すっごい怖いんですけど? |
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このままだとテロルになったウェッポンマスタリー先生は即死します。 | |
それはさすがに救いがないと思いますよ。 |
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ここは攻撃が命中する前に1回だけ行動させてほしい。 |
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ええ、攻撃が命中した直後に行動って・・・ | |
そんなルールは・・・ |
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じゃープレイが終わったら私たちはクソクソいいますよ。 | |
いいんですか? それで? |
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くっそー!くっそー! クソクソ、くそTRPG! |
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えええええ?(ドン引き) |
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おまえらヤベーな。 | |
マスターを脅迫してるやんけ 私が言うのもなんだが、おまえらの本質ってチンピラだよな。 こっわ! |
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頼みます。 | |
土下座ー! _|\○_ |
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ん~。 | |
目上の人に土下座されるとなぁ・・・ ・・・・ ・・ |
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んーしょうがないにゃあ。 じゃー1回だけ行動していいですよ。 |
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でも魔法とか戦闘に使える行動はダメだかんね。 マスターの60Gはヤバいぐらい譲歩(じょうほ)した。 ※たぶんTRPGで一番やっちゃいけない事だから、良い子はマスターを脅迫しちゃラメ~(マスターがPTSDにかかります) |
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やった~♪ |
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(この卓 怖い) |
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よーし♪やったじゃん♪ これで首の皮一枚つながったわん♪ |
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それでコレからどうすんのよ? (・ω・)ンニュ? ・・・・ ・・ |
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セールちゃんを蹴るの! |
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セールちゃんを蹴ります! |
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セールを |
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蹴 る ! |
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(全員ストレングス判定成功!) |
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はああああああああああ? | |
おまえらナ二すんのよぉぉ! |
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セールちゃんを蹴ってオルクスの前に移動させるの! | |
言うなれば セールちゃん肉シールドだね! |
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なんでじゃぁぁぁ! | |
てか、なんでお姉様まで私を蹴るんですか! |
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(限界まで顔をそむけながら・・・) | |
お姉ちゃんだって手段を選ばない時は ありゅ |
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お姉さまはそーゆうことしない人間だと信じてたのにぃぃぃ! |
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すいません。 | |
帰りに3000円のディナーおごるからマジ許して下さい。 土下座ー! _|\○_ |
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私も3000円だすから許して。 _|\○_ ゲザー |
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次は現ナマで買収とな!? | |
卓の腐敗がひどすぎない? |
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うん。 | |
気にせず話を続けてくれ。 |
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セールちゃんは4人に蹴られて前に飛ばされる。 |
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なっ! 身代わりだと!? |
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ぶぎゃああああああ! | |
ぜってーゆるさねーからなー! てめーら! |
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チッ! ターゲットをミスった! |
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そして天空ホームラン! | |
巨大鉈の8連撃がセールちゃんを真上に吹き飛ばす! |
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!?!?!?!? | |
セールちゃんは瞬時にバラバラとなり バラバラになったセールちゃんは上昇しまくって大気圏で燃え尽きて消えた。 |
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もう、私は助からないじゃん。 |
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でーじょぶ。 脳味噌だけは無事ですぞ。 |
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セールちゃんの脳味噌はアネ=アネの頭の上にポトンと落ちます。 |
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OH・・・ | |
脳味噌で出来たベレー帽なのぉ。 |
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きゃーーー! 大惨事ですよー! |
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あんたも加害者よん。 | |
クソお姉さまん。 |
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でーじょぶだ。 レイズデッドフーリィ(蘇生魔法)で簡単に生き返る。 |
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だね。 | |
上位クラスから見れば「死は軽傷」なの。 |
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はぁ。 高レベルすぎると命が軽いわねぇ。 |
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(どーせ生き返ると分かると死の緊張感がなくなるじゃん) |
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その光景を見たオルクスが鼻くそホジリながら口を開く。 |
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なるほど。 仲間を犠牲にして回避したか まぁいい。 これで俺の力が分かっただろ。 |
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大人しく敗北を認め 俺のアンデッドになれど。 オルクスはあくまでも強気だ。 |
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くっ・・・ これでは・・・(;゚A゚) |
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一方で最強の一撃をみたテロルは超弱気になっている。 |
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うっせ! 前作のボスモンスターが悩むな! |
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色々悩んだところでどーせ戦うしかねーんだよ! |
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それは・・・そうだな。 |
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うん。 |
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つか、こっちだって同じ事が出来るんですよね~。 | |
18PPを使用! テロルに攻撃力5倍のバフを付与します! 「現在PP」 |
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すごい・・・ お前たちはゴキブリみたいにしぶといな。 |
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力を得たテロルの筋肉が女ビルダーみたいに肥大化した! |
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20PP消費! みんなにヘイスト! |
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絶対にあきらめない! |
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そうだ。 あきらめるのはまだ早い。 私はただ・・・ |
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悪を倒し弱者を救うだけだ! そこには1点の間違いもないのだから・・・ |
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ウェッポンマスタリー先生。 |
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あーん? 弱者を救うだ? ヴァ―カ、ヴァ―カしい~。 ヾ(●ε●)ノ |
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黙れ! 究極の剣撃を見せてやる! |
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極太ウインドを発動! |
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攻撃は40体に命中! |
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くらうの! | |
いま放たれる究極の |
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極 太 風 ! |
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ダメージは千です! | |
こっちもヤベーじゃねーか! |
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それは山をもホコリのように吹き飛ばす究極の爆風だった! |
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な | |
ん | |
だ? | |
なんだ? この爆発みたいな風は!? これを剣術とぬかすのか? |
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そうだぁぁ! | |
爆風がデーモン達の肉を吹き飛ばし 40体のデーモンを骨だけにする! |
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あで? |
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ぎゃ!? |
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ぎゃ!? |
|
ぎゃ!? |
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さらにデーモンは骨さえも失い | |
オルクスの全肉体が風によって削りつぶされ消滅した! |
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(なんだ?) |
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(この風は?) | |
しかもこれだけの爆風なのに兵士にはなんの影響もない! 強力無比にして正確無比な風のマップ兵器。 風攻撃の到達地点がそこにあった。 |
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やったか? |
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やったよね? |
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・・・・・・。 |
|
・・・・・・。 |
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・・・・・・。 | |
オルクスは・・・ |
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やっ | |
・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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殺ってるわけないだろ バーーーカ! |
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<===-⊂(▼皿▼)⊃-===>ジャキン! |
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凄くたいした事ない。 凸(<●>∀<●>)凸 |
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肉体を失ってもデーモン達は超元気だった。 |
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くっ! |
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そりゃ、そう。 |
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そう! イモータルやデーモンは肉体を失ってもエネルギー体が残るのだ。 |
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エネルギー体だけになったオルクスは平然とした顔でケツをボリボリかいている。 「ここまでやってデーモンは1匹も死んでません」 |
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おまえら全然ダメだよね。 ☆∀☆ニヤン♪ |
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そうね。 | |
打つ手ないわ。 |
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つかさ、この程度で弱者を救うとほざくのはどうかと思うぞぉ。 ┐( ̄З ̄)┌ |
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人間ップはさ~。 「弱者を救うという大言壮語」が全て失敗してると気づいたほうがいいと思うよ~。 ヾ(●ε●)ノ |
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そんなことはない! |
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違うゆーなら、この世界から「弱い者イジメ」や「弱者を殺す戦争」を無くす具体的な方法を言ってみ。 | |
ほら、ほら、ほら、ほら ш(<●>∀<●>)ш |
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は? その返しはズルすぎですよ! |
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だから現実みよーよ。 | |
現実のパワーの前には弱者救済なんて無意味だって大人なら分かるでそ。 (●`∩´)=3 |
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くっ・・・ | |
オルクスの煽りにテロルは何も反論できない。 |
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いやいやいや! このやり取りはおかしい! |
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メスもなんか反論してくださいよー! |
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え? 反論ってナニを? |
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なにを反論するのかよく分からないの??? |
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ガーン! メスもなんか違った! |
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はん、見てみろ。 お前達のリーダーはパワーが一番重要だと分かっているど。 m9(ΦωΦ) |
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パワー・・・ パワー・・・ |
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つまりパワーポイント(PP) けっきょくイモータルやデーモンの戦いってPPの量で決まっちゃうんだよねぇ。 |
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そうだ! 答えがでたな! おまいは賢いからガルガンチュアスペクターにしてやるど。 (o≧▽゚)o |
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と、ゆーてもねぇ。 | |
PPでゴリ押されても幸せになれる気がしないの。 !? メスがメモ帳を見て何かに気づく。 「現在PP」 |
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って!? あれ!? |
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そう言えばPPの数字って物凄い変動してるよね? |
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ああ、ここだとお前らは1ラウンドに1PP回復するからな。 | |
PPのメモが大変よ。 ※メスたちは大戦争女王のPPを借りて戦ってます。 |
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変動!? そっか、そういう事なんだ |
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なら やりようによっては勝てるかも! |
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はっ? | |
はっ? | |
こんな圧倒的な戦力差で勝ち筋があると? 俺たちは1匹たりともデーモン倒せてねーんだぞ。 「敵味方のPP」 「残りのデーモン(1匹も死んでません)」 |
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マジで勝てるんですか? |
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まぁ、互角ぐらいにはなるかもね♪ |
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おいおい。 マジ本気じゃねーか。 |
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さすが上級和マンチ。 |
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つかさ・・・ | |
私的には ウェッポンマスタリー先生の「弱者を救うー」というのも オルクスさんの言う「人間は弱者を救えない 大事なのはパワーだ」というのも どっちもシックリこないんだよね~♪ |
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突然なにを??? |
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??? |
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行くべき道は本当にその2択だけかな? | |
別の道がいっぱいあるのにもったいないよ~♪ |
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なにを言ってるのかサッパリ分かりません。 |
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見れば分かるの♪ | |
メスが白金の鞘(さや)をユックリと天にかかげ。 笑う。 「白金の鞘(さや)」 |
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アーティファクト抜け穴! |
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行くよ! | |
アーティファクトを使用! ドラゴンフライ軍団を千体召還! |
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ぶぶぶぶぶ! |
|
ぶぶぶぶぶ! | |
あふれる虫の羽音! あふれるレッドドラゴンフライ! |
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メスっち! |
|
メスっち! |
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おおい! なんだこの金ピカな星は! |
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こんなに金があったら金の価値が暴落して、金の価値が石ころ以下になっちゃうぞー。 | |
鞘(さや)の穴から1000匹のドラゴンフライが濁流のようにあふれ出す! |
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今さらドラゴンフライ軍団を呼んでどうすんですか! なんの役にも立ちませんよ! |
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いいよ♪ いいよ♪ |
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試したい事があるだけだしさー♪ 勝てないならそれまでなの♪ メスは満面の笑顔でウインクする。 |
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試したい、、、だけ? | |
あんた何を考えてるのよ? |
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(メスが話の流れを変えようとしている) | |
俺の予定では テロルになったウェッポンマスタリー先生を残酷にコ□して悲惨なダークファンタジーを演出する予定だった。 「この人をとことん不幸にする予定だった」 つまり悲劇にする予定だった。 |
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だがプレイヤーは悲劇を拒んだ。 | |
俺の予定していたシナリオもさっき崩れた。 ゆ・え・に |
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魅せてもらおうかメス=ブルーファントム! | |
おまえが描いたシナリオをな。 TRPGのシナリオを描くのはマスターだけではないのだから・・・ |
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