ここは宝物の次元界・・・ 上空! オルクスと戦っていたメスはドラゴンフライ1000匹を召還していた。 |
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ブーン! ブーン! |
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雑魚虫がいっぱい出てきて草w こんなモンなんの役にも立たねーよw 凸(<●>∀<●>)凸ププッ♪ |
「現在位置」 |
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え?ヤベーの? ⊂二(; ̄◇ ̄)二⊃ |
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じゃあ、開幕バックラーやっちまうか? ⊂二(; ̄△ ̄)二⊃ |
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D&D序盤の敵にすぎないドラゴンフライは今や雑魚だった。 |
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おいおい。 勝てる気がいっさいしねーぞ、この野郎。 |
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では、マスター閣下に私の作戦を伝えるよ! | |
(ノ´Д( ̄◇ ̄;)ゴニョ ゴニョ ゴニョ |
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あー、そーいう? | |
さすがというかなんと言うか・・・ 結論から言うなら やって良いぞ。 |
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やった! |
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誰よりも早くソレに気づいたお前はすげーわ。 |
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(ん?誰よりも早く気づいた?) | |
(それって最初から・・・) |
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というわけで大戦争女王さん! |
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なんじゃ? | |
松明(たいまつ)に変身していた大戦争女王が聞き返す。 「大戦争女王はこんな姿になってメスの手に握られてるよ」 |
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ドラゴンフライに「最大PP1 現在PP0」を付与してなの! | |
できるかな? |
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なぬ!? | |
お、おう。 当然じゃ1ラウンドで出来るわ。 |
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じゃー即実行だよ! |
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おうさ! フェニックスのパワーよ大移動せよ! |
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ガー! |
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ガー! | |
火の粉がメス達の体内からあふれ、光のスピードでドラゴンフライの中に入る! 大量の火の粉が大移動しまくる! |
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そしてパーティの最大PPが1000減り | |
最大PP1000がドラゴンフライ軍団に移った! |
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おお! すげー力があふれてるぜぇぇ! ⊂二(☆∀☆)二⊃ |
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でも意味ないよね。 ⊂二(´-ω-`)二⊃ |
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現在PP0 最大PP1 それが1000匹いてなんだって言うのかな? |
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はい、というわけで作戦の半分は完了したよ♪ |
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ええ! PPをドラゴンフライ軍団に移しただけじゃーん! |
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そーだよー♪ これで味方のデミ・イモータルは6人+1000匹となったの♪ |
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※デミ・イモータル・・・この卓の造語、PPが使える半分イモータルみたいなもの |
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ほーん、便利なアーティファクトだな。 で? それがなんだと言うんだ? ┐(<●>∀<●>)┌ |
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合計のPPはなーんも変わってねーし、戦力差もなーんも変わってねーじゃん。 つまりおめーらーのピンチは変わらねーよ♪ 「現在のPP」 |
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さて、準備はできたよオルクス。 | |
長期戦にもつれこめば私達の勝ちだけど覚悟はいいかな? オルクスさんの垂れた胸をモミモミされる準備はOK? |
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おー超強気ー。 |
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あーん? 随分イキったアンデッドの素材だな。 (▼ε▼)ゞ ポリポリ こいつは念入りに分からせねーといけねー。 |
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お前は生きたままスケルトンにしてやるから覚悟しとけよ。 <●>∀<●>クックック♪ |
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スケルトンになった時点で死んでると思うよ♪ はい論破♪ |
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メスとオルクスが地味に煽りあう。 その光景はレスバを覚えた小学生にも似ていた。 |
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あれ? さっきからメスばっか話してないか? |
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ああ、たまーにあーる。 | |
よく話すプレイヤーとマスターが1対1で話し続ける謎状態。 (こういう時は他のプレイヤーは超絶つまらない) |
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いやーん! みんな話してぇぇ! |
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みんな話してくれないとマスターも超つらいのよ? |
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OK♪ じゃーお姉ちゃん話しまーす♪ |
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だっしゃー、おら来ーい♪ お姉ちゃんがオルクスをそっこー潰してやんよー♪ c(`・ω´・ c)っ≡つ シュババババ |
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分かりました。 お姉ちゃんから潰します。 (素直) |
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やっちゃて♪ オルクスさん♪ |
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オルクスはお姉ちゃんをロックオンした。 |
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ぬぎゃああああ! 余計なこと話したせいでお姉ちゃんがロックオンされましたよー! |
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(やはり沈黙は金・・・雄弁は銀) | |
(沈黙こそ究極の護身なり) |
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TRPGで空気読んで黙るのはよくないよね。 |
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では、行きます! |
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500ppを消費してパワー攻撃! スラム! |
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ええ・・・ | |
お姉ちゃんホールドで負けですぅぅ! (;▽;≡;▽;)イヤンイヤン |
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じゃあなノミ虫。 | |
オルクスの上部に直径100mの元気玉みてーなエネルギー玉が生まれ | |
そのエネルギー玉がピンポン玉サイズまで圧縮される。 そしてオルクスはその圧縮されたエネルギー玉を握り アネ=アネを・・・ぶん |
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殴 っ た ! |
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極限スラム! 大陸崩壊パンチ! |
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ヌッキャーん! |
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発動される大パワーアタック! | |
その一撃はD&D最強で その衝撃で星全体が 震えた! 戦いの規模はほぼほぼドラゴンボールである。 |
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あああああああ! 貴重なPPがゴッソリ減りましターン! |
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アネ=アネは吹き飛びながら1000PP消費する。 |
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お姉様さっきから無駄にPPを減らしすぎでーす! |
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うーん。 やっぱり数字を見ると勝てる気がしない。 |
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「現在PP」 |
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次のラウンド。 イニシアチブは5。 |
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6で勝ったよ♪ | |
いえーい♪ ラキラキ・ラッキー♪ |
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あーん? まだ笑えるのか? おめーがナニを考えてるか分かんねーが、戦力差は分かってるよな? |
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うんうん♪ 分かってるよ♪ |
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竜王と「20レベルの勇者」ぐらい戦力が開いてると思うの。 |
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じゃーどうすんのよ? まさか玉砕戦法じゃないよね? |
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玉砕戦法なら私に自爆ファイヤーボールをやらせろ! |
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玉砕なんて無意味なことしないよー♪ | |
とにかく見ててなの♪ ( ̄0 ̄)スー ( ̄^ ̄)ピタ! |
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大戦争女王! | |
ドラゴンフライのPPをお姉ちゃんの中に全てぶっこむYO! メスの大声が卓中に鳴り響く。 |
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ん? | |
ん? | |
はん。 この土壇場でそこに気づくとはな。 |
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貴様は英雄だよ。 小さなメス=ブルーファントム。 |
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れれ、パワーが抜けるお。 ⊂二( 〇Д◎)二⊃ |
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ドラゴンフライから火の粉がぬけ周囲が火の粉だらけになる! |
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パチ・パチパチ! |
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パチ・パチパチ! |
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そして、その莫大すぎる火の粉が! | |
アネ=アネの中に一気に流れ込んだ! 火の粉の量はキャンプファイヤー1万回分はあるだろう。 「現在位置」 |
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どえええええ! お姉ちゃんどうなるのーーー? |
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お姉ちゃんでも分かるように簡単に説明して下さい! |
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では、簡単に説明します。 | |
アネ=アネのPPを1000増やして下さい。 「現在PP」 |
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イエ~イ♪ 作戦大成コ~♪ |
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は? | |
は? | |
PPが1000増えた? いや1ラウンドに1000PP回復した??? |
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ああ、そーいう・・・完全に把握した。 |
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いやいや! どういうカラクリなんだよ? |
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理屈は簡単だよ♪ | |
私たちのPPは1ラウンド(10秒)に1PP回復するの。 で、6人がイモータルみたいになったからさ。 1ラウンドに合計で6PP回復したんだよね♪ |
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そりゃ、そーでそ。 |
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んで | |
今度はドラゴンフライが1000匹もイモータルみたいになったよね♪ |
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これで6人+1000匹だから | |
1ラウンドに1006PP回復する。 |
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そゆこと♪ |
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なるほど! | |
大戦争女王の能力を悪用して凄まじい量のPPを回復させたんですね! |
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相変わらずエグイ。 | |
しかもメスがPPを悪用するのはこれで2度目・・・ (パワー・ポイントは様々な相互作用をおこしGMにとって悪夢と言われていて、メスはその悪夢を2度も実行した) |
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(でも、なんか引っかかるわね) (それだと大戦争女王は・・・なぜ・・・) |
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・・・・・・。 |
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なるほど。 さっき減ったパワーが戻ってやがるな。 |
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どうやらてめーらは とんでもないアーティファクトの、とんでもない使い方を見つけたわけか。 これで、大分俺たちが不利になったようだ。 |
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しかもデーモンさんは1日に1PPしか回復できないよね? | |
つまり100匹だから1日100PPしか回復できないの! |
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御明察。 俺達は1日1PPしか回復しねーど。 ┐(■皿■)┌ |
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だったらPPを回復しながら戦えば勝てますよね? |
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これはいける! |
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おうおう! 調子に乗るなよ! アンデッドの素材がよぉぉ! |
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オルクスのオーラがどんどん膨(ふく)れあがり周囲を威嚇(いかく)する! D&DにSAN値チェックがあれば1発で正気を失う恐ろしいオーラが半径1kmを満たす。 |
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オルクスは最強なのだ! | |
このモンスターがルールの中で最強の一角である事実は変わらないのだ! |
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ひぃぃぃ! なんか敵を本気にさせちゃったんじゃないの? |
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確かに勝ちスジを生まれたけど、楽観できる状況じゃないと思う。 | |
PPの合計値はデーモンがかなーり上。 デーモンがイッキに攻めればうちがかなーり不利かと。 「現在PP」 |
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しかもオルクスは2体いるとかゆーとったよな? もう1体現れたらどーすんだよ? |
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臆するな! 勝てる可能性はあるよ! |
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PPを回復しながら長期戦でデーモン軍団をしとめてやんの! |
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(つまり地獄の長期戦が開幕?) |
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(これさーオレっち達が途中でバックレたらどうなるんだろ?) |
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(お姉ちゃんがまたミスったらヤバイような・・・) | |
血戦を目前にひかえ緊張する卓。 |
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さて、どうする私達? |
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狭い場所に移動して確固撃破しよう。 | |
・・・・ ・・ 身構えるパーティ。 そしてオルクスが口を開いた。 ・・・・ ・・ |
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あ、やっぱヤメ 全 軍 撤 退 |
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するど ヾ(●ε●)ノパタパタ |
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は? | |
は? | |
は? | |
は? | |
は? | |
はぁ~~~? <(〇Д◎)> <(〇Д◎)> オルクスの発言で揺れる卓。 |
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え? ヤメちゃうのかな? |
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戦士のプライドとかないのかな? |
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そんなもんは無い(ドキッパリ) 俺は確実に勝てるウサギ狩りしかしねーんだよなー。 |
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うっそん。 どーゆー心境の変化よ? |
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オルクスは慎重派でめったに前線に立たないとルールに書いてあるから、ルールどーりかも? |
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つか、1ラウンドにPPを大量回復する連中なんかとやってらんねーんだよ。 ここは撤退して、他のヨエー奴をアンデッドの素材にしたほうがどー見ても得だわ。 |
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でもオルクスさんは2体いるんだよね? | |
だったら まだデーモン軍団の優位は |
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オルクスが2体? んなもん俺が流したデマに決まってんだろ |
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普通に気づけアホたれ。 |
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What!? |
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ふぁぁぁぁっ!? |
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私たちもデーモンのド卑怯作戦にハマってたんですか!? |
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なんてイヤな敵なんだ。 |
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それはお互い様だろ。 メス=ブルーファントムちゃんよー。 ヾ(●△●)ノ パタパタ |
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のの? 私の名前を覚えたんだ? |
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お前はおもしれー女だからさっき覚えたわ。 つか、お前は将来有望すぎ。 |
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もしお前が力を極めたら俺んとこに来い。 イモータルではなくデーモンにしてやっからSA <●>∀<●> |
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おいおい、デーモンにスカウトされてるやんけ。 (私でさえスカウトされてないのに、クソウ) |
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そんなデーモンに好かれましても |
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そうか? お前はデーモン向けだと思うがな? ヾ(●ε●)ノパタパタ |
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まぁ、いい。 せっかく生き残ったんだ死ぬんじゃねーぞ♪ |
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ブチ殺そうとした奴が・・・ |
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とりあえず「デーモン軍団」と「アイテムギルド」には俺から話しておく。 てめーらはしばらくは安全かもな~。 (たぶん) |
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え? | |
問題が解決してるじゃん! |
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それじゃー |
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な。 | |
バイビー。 ヾ(▼◇▼)ノパタパタ |
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そう言うとオルクスは透明になって消え・・・ 地上にいたデーモン軍団も透明になって消える。 引き際は驚くほど静かで涼風のようだった。 |
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あらら。 アッサリ。 |
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信じられん! こんなにアッサリ引くものなのか! 私の苦労はなんだったんだ? ш(○□○)ш |
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「Bパートに続くよ」 |
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