ウェッポンマスタリー先生の回想 | |
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2022年2月14日 今回はD&Dリプレイじゃなくて、ウェッポンマスタリー先生の回想編です。 |
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昔、私がヒナグリフにいた時の話・・・ |
私は魔女を守っていた。 (D&Dリプレイ第1部の話・・・) |
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私は元々……大戦争女王の依頼で魔女を守っていた。 |
それでも長くつきあって行くうちの愛着がわき、私は完全に魔女の守護者となる。 |
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( ̄~ ̄)ボリボリ |
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で、ここは大海に浮かぶウォーガレー(軍用ガレー船)の中。 |
フナムシとワカメだらけの臭い船室の中だ。 ![]() |
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( ̄~ ̄)ボリボリ ( ̄~ ̄)ボリボリ |
私の目の前で、一人の魔女が「手のひらサイズの巨大フナムシ」を煎餅(せんべい)のようにボリボリ食べながらボヤいていた。 「ドラゴンフライイーター」 ![]() 彼女の名は魔女ドラゴンフライイーター。 害虫喰らいの悪食の魔女と言われている。 |
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ふん。 コナーという男は最悪。 |
( ̄~ ̄)ボリボリ ( ̄~ ̄)ボリボリ |
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私達はコナーという騎士に負け、コナーの軍門に降(くだ)っていた。 |
今はコナーの命令で船にのり、フォースという国に戦争をしかける途中だ。 「コナーという騎士(ヒナグリフをまとめていた騎士)」 ![]() |
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はん、戦争? 馬鹿馬鹿しい。 |
なにが悲しゅーて、コナーのおこした戦争に私が協力せねばならんのだ? そっこー逃げたるわ。 |
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逃げられるのか? コナーという男はイモータルの力を所持しているぞ。 |
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んなもん知らね。 私は私のためだけに生きるだけだ。 |
血の一滴だって人にくれてやんね。 |
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逃げる方法はあるのか? |
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船の外を見ろ。 |
他の魔女はテレポートの魔法でトンズラしようとしておるわ。 |
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トンズラー! (∩`・Д・)⊃━☆゜.* |
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トンズラー! (∩`・Д・)⊃━☆゜.* |
船室の外を見れば、20人の魔女が魔法書を開き、テレポートの魔法を唱えている。 |
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なるほどマジックユーザーは便利なものだ。 |
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おい。 私達も逃げるぞ。 |
ウェッポンマスタリー先生は私を守れ。 |
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ああ、元よりそのつもりだ。 |
私が弱い魔女を最後まで守る。 |
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トンズラー! (∩`・Д・)⊃━☆゜.* |
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トンズラー! (∩`・Д・)⊃━☆゜.* |
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ワープ! |
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ワープ! |
魔女達はテレポートの魔法で次々と逃げる。 ジャンプするように遠くへワープする。 |
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お、おい! 逃げるな! |
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止まれ! 止まれ! |
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バイバーイキーング! |゚∀゚)ノ)))) |
あまりの手際のよさに見張りの兵士は止められない。 ・・・・ ・・ 痛快! ・・・・ ・・ そう! そこまでは良かった! |
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パタパタ、パタパタ。 |
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ん!? 悪寒・・・? |
そんな中。 ウォーガレーの上空50m地点でとんでもない怪物が現れる! 「とんでもない怪物」 ![]() |
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・・・・・・。 |
スズメサイズの鳥。 頭部は無く首の上からは針が生えている。 この怪物はコナーの部下で、鳥テロルと名乗っていた。 テロル以上に恐ろしい怪物を私は知らない。 |
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逃げる。 許さない。 |
みんなと戦え。 鳥テロルは小さい声で警告するが、声が小さくて誰にも聞こえない。 |
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待て! もしかしてあの鳥はテロルなんじゃないのか? |
ウェッポンマスタリー先生が船室の窓から全身を乗り出してビビる! |
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嘘だろ!! あいつら問答無用で全ブッパするからヤベーよ! |
即死ぬわ! |
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即殺す。 |
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おい! ドラゴンフライイーター! |
私を捨ててテレポートで逃げろ! 私なら1回ぐらいは耐えられ |
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粛清! |
極 太 ウ ン コ 光 線 ! 問答無用の攻撃だった。 |
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なっ? |
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ああ? |
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ぶりゅんっ! |
鳥テロルのお尻から光速でウンコが射出され 凄まじい加速で加熱! レーザー化! そしてウンコは 直径百mの極太光線となって真下に直進する! ![]() |
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なんだ、この見た事が無い光は! イモータルの攻撃でもここまではいかない! |
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くっ! テレポートで逃げるぞ! |
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遅い! 燃え尽きろ! |
鳥テロルの放ったウンコ光線は船を一瞬で燃やし、海を溶かし! |
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ショワァァ! |
海に直径5百m! 深さ5千kmの穴を開ける! さらにウンコ光線は深海に住む深海魚をも焼きまくる! ![]() |
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駄目だ!突然すぎて対応できない! とにかく弱い魔女を救わねば! |
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ぐ・・・せめて・・・ |
光の爆風に吹き飛ばされながら私はどうする事もできない。 テロルという怪物は何よりも恐ろしく そんな恐ろしい怪物を次々と撃破したメス=ブルーファントムという英雄はどれほど恐ろしい怪物なのだろう。 「メス=ブルーファントム」 ![]() ・・・・ ・・ どーせーと? ・・・・・・ ・・・・ ・・ ![]() |
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ん、んん・・・ |
気がつけば、私は砂浜の上で寝ていた。 私はテレポートの魔法で転移して助かったようだ。 |
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グチュ。 |
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あ、ああ!? |
そして私の手には魔女ドラゴンフライイーターの右手が握られている。 |
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・・・・・・。 |
彼女は光線の熱で、皮と肉が蒸発し 内臓と骨だけになっていた (※原爆で死んだ人の中にはこういう死に方をした人がいたそうです) ![]() |
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おい! ドラゴンフライイーター! |
「私は私のためだけに生きる」と言っておきながら、なぜ私を最優先に助けた? ウェッポンマスタリー先生が魔女の体をゆするが反応はない。 |
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・・・・・・。 |
内臓と骨だけになった魔女が答えられるわけもない。 |
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なんだこのムナクソ悪い展開は! |
弱い魔女は逃げる事さえも許されないというのか! それが現実とでも言うのか! |
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私はどうすれば良かったんだ! |
結果だけ見るなら 「私は私のためだけに生きる」といった魔女ドラゴンフライイーターは私をかばってアッサリ死に 「魔女ドラゴンフライイーター」 ![]() 弱い魔女を助けるといった私は魔女に助けられて生き残った。 人生は予定通りにはいかない。 |
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クソが・・・ |
現実はうんこ。 |
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