強者は語る | |
2020年1月27日 セールちゃんは気づく。 一番ヤベーのはメスというプレイヤーである事実を。 (Aパートだよ) |
セールちゃん登場よん! とりあえず今の状況を説明しなさい。 |
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メスがラスボスに喧嘩を売った(まる) |
いつもの卓。 セールちゃんが登場する。 「現在位置 いつもの卓」 |
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へー。 いきなりスパルタンねぇ。 |
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しかもラスボスの戦力がサッパリ分からん。 | |
無謀濃度100%の自殺バトルだ。 「ラスボス候補の大戦争女王ちゃん。ぶっちゃけどんなやつか良くわからない。というか本当にラスボスか?オーラがねーぞ」 |
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どゆこと? 詳しく話しなさい。 |
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それはですね | |
60Gは今までの出来事を説明した。 「今までの出来事」 メス達は宝物の次元界に向かう途中で、大戦争女王と出会う。 |
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あー、はいはい。 状況は把握したわ。 |
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それで途中参加の私はどうなるわけ? |
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そうだなぁ~。 | |
セールちゃんは偶然にも「ウイッシュリング」を1個持ってて・・・ ウイッシュリングを使うことで、好きなタイミングで好きな場所にワープできることにしよう。 ※ウイッシュリング=しょぼい願いをかなえる指輪。 |
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ほーん。 つまり好きなタイミングでワープして話に参加してくれってこと? |
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そうなります。 | |
うまく話に入ってください。 m(_ _)mペコリン |
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フリーザ戦に途中参加するピッコロみたい。 |
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了解、了解。 状況を見極めてから話に入るわ。 |
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では、話を再開します。 | |
現在位置は、高い塔の上! 塔の周囲は巨大ゾウリムシの海に埋め尽くされていた。 「現在位置」 そして、メスは大戦争女王にめがけて突撃する! 新章がはじまって早々、最終決戦が勃発(ぼっぱつ)していた。 |
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ふっ。 最終決戦と言うにはショボイ舞台じゃの。 |
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舞台なんてドコだっていいよ! | |
今そっこーで ラスボス首討ち取ったり~! |
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やめてーーー! |
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(やめてーーー!) | |
あきらかに無謀な特攻。 パーティはメスを静止する。 |
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あー、えーとー。 一応聞くがどんな作戦を考えたんだ? |
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うん! よくぞ聞いたね! |
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昔やった「大規模戦闘」を応用した作戦だよ! |
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つまり昔の作戦の使い回し? |
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少しやりかたを変えてるけどね! | |
まずはカキリンの魔法で、棒を16匹の蛇に変えるの。 |
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あー、そのために杖を集めたのかぁ。 |
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で、蛇に命令して大戦争女王の部下にするの! |
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これで大戦争女王さんは17体の小規模な軍隊になったね! |
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(ええ!敵を増やしちゃうの?) |
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なんで、そんなことすんだよ? |
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敵の弱体化が目的なの♪ | |
蛇さんは弱いから 足をひっぱられて大戦争女王さんの軍隊が弱くなるんだよね♪ |
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そして弱くなった所をドラゴンフライ軍団で攻撃するの♪ | |
※大規模戦闘の問題点を利用する戦略だよ。 |
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うーん、理屈は分かったが・・・ やめとこうぜ。 |
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うん。 この作戦は簡単に妨害できる。 |
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しかも大戦争女王の戦力が分からない。 |
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(うんうん、すごーくリスキー) |
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でもさ、ラスボスが単独で大チャンスなんだよ! | |
だったら博打ぐらいしなきゃ駄目だよ! |
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いや~。 もう少し情報を収集してから戦おうぜ。 |
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駄目だね! 作戦が嫌でも、コーラー権限で作戦を強行するの! |
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メスはみんなの意見を無視して作戦を強行した! |
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うお、相変わらず強引ね! |
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つか! このコーラー、ほとんど独裁者やんけ! |
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コーラーってのは、みんなで決めたことをマスターに伝える役職やぞ。 |
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(メスっち・・・) |
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(´▽`*)b ヨイ |
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とりあえず、杖をバラしてつくった小さな棒切れを、大戦争女王さんの周りに投げるの! | |
パラパラパラ! 大戦争女王の周囲に小さな棒切れがまかれる。 |
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カキリンちゃん! スティックトゥスネークだよ! |
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(こくこく) | |
課金兵ちゃんは大戦争女王の周りに緑色のトークンを16個置く。 「現在位置」 |
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これは蛇を作ったってことでいいな。 | |
カキリンが呪文を唱えると 棒切れがヘビ花火のように伸び蛇に変化(へんげ)した。 |
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(ほわわん。なんか私が活躍してる) |
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(なんて従順な少女なんだ・・・こいつの将来なんだか心配) |
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ふふん♪ 細工は流々、仕掛けは上々、後は獲物を狩るのみだね♪ |
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ふむ。 なにを狙っているか分からぬが、ここで宣言してやろう。 |
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この作戦は失敗するぞ。 大戦争女王は耳穴をほじりながら、作戦の失敗を宣告した。 |
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それはどーかな? どんな事でもやってみなければ分からないよ。 |
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うむ。 正論じゃ。 |
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じゃが、私はお主と同じ失敗をした経験がある。 だから失敗すると分かってしまう。 |
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じゃー私が成功すれば、私が上って事だね! | |
大上等! ドラゴンフライ軍団ちゃんが一気に攻めつぶすの! メスは攻撃を開始する! 「現在位置」 |
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クソが! マジではじめやがった! |
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これで負けたらシャレにならない! |
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私はドラゴンフライ軍団の戦闘結果を算出! | |
マスター! 敵の戦闘結果を教えてなの! ・・・・ ・・ いやいや、それ以前だ。 |
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戦闘結果は出せないぜ! |
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へ? | |
そりゃぁ |
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まぁ、な。 |
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戦う以前の話だからねぇ~。 ⊂(-ε- )⊃ |
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のの? | |
ドラゴンフライは静かに語る。 |
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メスっち これは戦えないわ |
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俺達は、こんな博打にはつき合えないよ。 ⊂(´・д・`)⊃ |
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ドラゴンフライ軍団は進撃しない。 戦わない。 |
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なの! なの! |
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なぜ進撃しないのかな? |
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昔と違って、俺らにも守るべき家族がいるんだよ ⊂(´-д-`)⊃ ネー |
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だから勝てる戦いはするけど、犬死にはできねーや。 |
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そ・・・なの? |
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そーだよ。 | |
メスッチはさー。 もうちょっと下っぱの事情を考えたほーがいーぜ。 (俺達に家族が出来たとか知らなかっただろ? メスっちは上ばっか見て下を見てねーんだよ) |
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ユニット1つ1つにご家庭の事情があると言われましても・・・ 私にはサッパリ・・・ |
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まぁ、俺たちを恨むなよ⊂(´・д・`)⊃ | |
俺たちをメスっちの仲間だからな。 |
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そう言い残すと、ドラゴンフライ達は渡り鳥のように飛び立ち、どこかへ行ってしまった。 | |
ようするに敵前逃亡である。 「現在位置」 |
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な・・・な・・・ な・・・ |
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ななななななななななななな! メスはビットコインで大損した投資家のように鼻水を出して震える。 |
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おい! メインの戦力が一瞬で消し飛んだぞ! |
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戦力が大暴落しすぎててドン引き! |
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ザガーーン! なんでー? |
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ドラゴンフライちゃん豆腐メンタルすぎるのぉぉ! |
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残念じゃったな。 | |
お主の中では勝算のある作戦じゃったと思うが 雑魚どもは戦う前から人生守りに入っておるからな。 お主がどんなに素晴らしい作戦を立てようと、ついてこぬ。 |
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あ、ああ・・・ そういう。 |
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大戦争女王のゆーとーりだぞ。 | |
おまえはもっと雑魚どもと話し合うべきだった。 |
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うう。 私が間違ってたかのぉ。 |
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ふん。 勘違いするなよダークエルフ。 |
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血気盛んな小娘は何一つ間違っておらんわ。 「ダークエルフ(シネ=シネ)」 「血気盛んな小娘(メス)」 |
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は? 何言ってるのコイツ? |
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作戦に失敗したのに間違ってないのかな? |
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そうじゃ。 強者であるお主は何一つ間違っておらぬ。 |
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間違っておるのは強者についてこれぬ雑魚どもよ。 |
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アアーン? どーゆう決めつけだアアーン? |
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雑魚どもはいつもこう考える。 | |
私の翼はスズメのように小さい。 だから強者の計画など私に出来るわけがない。 それよりも みんなで地面をはいつくばって安全な地面を歩こう。 ・・・とな。 |
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でも無謀(むぼう)な計画は愚かかと |
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そう言って、雑魚どもは「無謀でない計画」さえも諦(あきら)めてきた。 |
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(私の人生もそんな感じかも!) |
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いいか小スズメどもよ | |
小さい翼で出来るわけないと決めてかかるなよ。 小さい翼で十分いける。 |
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きさまらの小さい翼でも余裕で大空に羽ばたけるのじゃ! | |
何か大きな想いがつまった大戦争女王の一喝! | |
その言葉の重みだけで周囲にいた蛇は死に、棒キレに戻る! |
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ああ・・・ 私は凄まじい勢いで正しかったのぉ・・・ |
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(私の人生は間違っていた) |
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んな、精神論なんか知るかボケぇぇ! | |
歴史をヒモとけば、てめーみたいな超意識が高い系はな! バカか、詐欺師か 大量の人間を不幸にするモンスターのどれかなんだよ! ほんと胸糞悪いぜ! てめーわ! |
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はん。 小スズメどものために言ってやってるのに、なんと愚かな。 |
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同感なの♪ |
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メスが大戦争女王と同調してる。 |
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(もしかしたらメスちゃんがラスボスになるルートもあるかも) |
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ま、誰が正しいか間違ってるか? …って話はさておきさ♪ |
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私に時間を与えた大戦争女王さんも、けっこー愚か者かもよ♪ |
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ん? 話が変わったか? |
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もうチョイ詳しく説明せい。 |
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だって大戦争女王さんが演説してる間に、私は次の作戦を思いついちゃったもんね~♪ | |
大戦争女王さんはホント甘々さんだよ~♪ |
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話しながら作戦も考えてたのかよ! (すげーなこいつ!) |
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く~。 血気盛んな小娘はいい娘じゃな~o(T△T)o |
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どうじゃ? 私の部下にならぬか? 私のナイトにしてやってもいいぞ。 ※ナイト(ニュートラルの戦士がなれる上位職、君主に忠誠を誓うとなれる) |
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大戦争女王がメスのエロい部分をナゼナゼしようとする♪ |
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いらないね。 (  ̄∧ ̄)o┫ガード |
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そんなことよりもさ ちょっとプレイヤーと会話するけどいいかな? |
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ん? 誰と話すんだ? |
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セールちゃんなの♪ |
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え? 私? |
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たしかセールちゃんは「願いを1回かなえる指輪」で、好きな場所にワープできるよね? | |
好きな場所に登場する権利を持ってるよね? |
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ええ・・・ | |
まぁ・・・ |
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じゃあ大戦争女王さんの体内にワープしてなの。 | |
そして大戦争女王さんの体を内部から破壊するの。 ① ② |
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は? は? |
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セールちゃんも100%死ぬけどラスボス倒せるからいいよね♪ |
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ああ!? |
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って! この娘!私の登場シーンさえも武器にしようとしている! |
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名付けてセールちゃん♪ | |
*ラスボスのなかにいる* 「*ラスボスのなかにいる*」 ウィーザードリィというゲームでテレポートに失敗するとさ・・・ *いしのなかにいる* ・・・と表示されましてね。 |
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ラスボスのなかじゃねー! | |
このド畜生和マンチが! セールちゃんは気づく。 一番ヤベーのはメスというプレイヤーである事実を。 |
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なんかド卑怯作戦のメカニズムが少し分かったわ。 | |
メスは目についたモノを取りあえずブン投げるわけね。 「そんな感じでBパートに続くよ」 |
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