第42話 | |
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Tさん「43話で女銃鹿は一区切り。D&Dリプレイに移行」 WM先生「ようやく私の出番か」 セールちゃん「誰?」 |
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まだだ! |
女銃鹿は左のこぶしを強く握り。 60Gに飛びかかった。 |
【愛知県のとある森】 愛知県のとある森。 島乃守(しまのまもり)を右肩でかかえた60Gに、女銃鹿が飛びかかった。 |
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女を殴るのは嫌だな。 |
60Gは左手を前に出し… 飛びかかる女銃鹿に100回デコピンした! 「100回デコピンした」 デコピンをくらった女銃鹿は崩れ、おちるように転倒する。 |
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ぐあっ! |
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ピクッ… |
女銃鹿はデコを押さえ、苦痛でうずくまった。 |
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もうあきらめろ。 もっと痛い目にあうぞ。 |
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絶対に絶対にあきらめませんよ! |
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うう… |
・・・・ ・・ |
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ん……? |
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私は絶対に正しい! |
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(勇気の声!?) |
60Gの右肩にかかえられた島乃守が、意識を完全に取り戻した! |
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(勇気の声?勇気が生きている?) |
ワシは夢でも見ているのか? 「島乃守(しまのまもり)」 「娘の島乃勇気(しまのゆうき)」 60Gと女銃鹿は会話に夢中で、島乃守が意識を取り戻した事に気がつかなかった。 |
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ふん…… 私は絶対に正しいか…… |
絶対という言葉は薄っぺらいな。 |
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そもそも私の戦いに無関係な60Gが、私を攻撃する理由がありません。 |
外野は消えてください! |
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(何が起きている?勇気が誰かと争っているのか?) |
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何度阻止しても挑んできそうな勢いだな…… |
死ぬほどやりたくないが、やっぱアレをやるしかないか。 「アレ」 |
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アレ? |
アレとはなんですか? |
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暴力による洗脳だ。 |
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!? |
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!? |
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暴力で判断力を破壊し、言うことを聞かせるともいう。 |
洗脳の中ではもっとも原始的な手法だ。 安値でできるから、腐った貧乏国家で大人気の腐れスキルでもある。 |
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そんなこと許されるわけがない! |
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女銃鹿… |
今回だけは引き下がってくれ。 引き下がれば俺は何もしねぇ。 |
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絶対に引きさがりません! |
私に後退はありません! |
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そうかよ。 もう言葉じゃどうにもならないか… |
60Gは片ヒザをついて女銃鹿の顔を見つめた。 |
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え? |
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おまえなら洗脳に30分ってとこか。 |
60Gの左手が女銃鹿の顔に接近する。 60Gは困惑する女銃鹿に…… ・・・・ ・・ 600回デコピンした。 ![]() デコピンの打撃と… デコピンから発生する衝撃波が… 女銃鹿のデコを激しく痛めつけた! |
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っああああ! |
あまりの苦痛から女銃鹿の背中がエビ反りになり…… 後ろに倒れる。 女銃鹿のデコが内出血を起こし、赤黒く染まった。 ![]() |
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ああ……あ…… |
女銃鹿は全身を痙攣(けいれん)させ苦しんだ。 殺虫剤をかけられた昆虫のように痙攣した。 |
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これから何百万回もデコピンする。 |
そのうちデコピンがトラウマになり恐怖で俺の命令に逆らえなくなる。 どんなゲス臭い命令も聞くようになる。 |
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(勇気になんて酷いことを!?) |
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絶対に絶対に負けません! 絶対に絶対に負けません! |
女銃鹿は口から泡を吐きながら拒絶した。 |
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(やっぱり心が痛むな) |
60Gはゆっくり立ち上がり…… 倒れた女銃鹿に歩み寄った。 |
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今から本格的にいくぞ。 |
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嫌だ! やめろ! |
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(理由は分からないが……) |
わしを右肩でかかえている男が、勇気に酷いことをしている。 考える暇はない! 勇気を助けないと! 「わしを右肩でかかえている男」 |
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恨むなら。 俺だけを恨め。 |
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やめろぉ! やめろぉ! |
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(勇気を救うためには、この男を倒す必要がある) |
この男を1撃で気絶させる方法は何だ? 首をしめる? いや……時間がかかる。 |
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(首に噛みつく?それも確実じゃない) |
島乃守は60Gの右肩にかかえられながら…… 思案した 思案した 知恵を振り絞った。 |
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次は3000回デコピンする。 |
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あ……ああ…… |
60Gは女銃鹿に人差し指を近づける。 女銃鹿はすでに60Gの人差し指を恐れていた。 人差し指がどんな大量破壊兵器よりも恐ろしかった。 |
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助けて! 三号君! |
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!? |
わしはまた娘を守れないのか? わしが悪魔に取り憑かれた時と同じように… 娘を守れないのか? わしが… わしが… わしが娘を… ・・・・ ・・ |
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守 る ん だ ! |
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なんだ? |
60Gの右肩にかかえられた島乃守が… 左手で60Gのエリ首をつかむ。 |
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っらえ! |
そして、強引に上体を持ち上げ… 60Gのこめかみに頭突きを喰らわせた! ![]() |
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ごあっ! |
ゴインというニブイ音が60Gの鼻筋まで響き渡る。 突然の奇襲攻撃だった。 女銃鹿に集中していた60Gは奇襲に気づかなかった。 60Gはたまらず左に大きくよろける。 |
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!? |
頭突きは極めて強力な攻撃だ。 頭部は重く。 頭蓋骨は極めてかたい。 急所にさされば子供でも屈強な男を戦闘不能にできる。 |
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成功したか? |
島乃守の頭部の重量は6kg。 それが時速20kmのスピードで、60Gのこめかみに叩きこまれた。 立っていられる人間はこの世界に存在しない。 |
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ぼぷっ…… |
60Gの意識が一瞬飛んだ! 女銃鹿との戦いで蓄積したダメージが噴き出して、倒れそうになる。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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今だ勇気! 殴り倒せ! |
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あああああああああああああ! |
女銃鹿は一瞬のスキを逃さなかった! 重い体を気合いで立ち上げ… もたれかかるように60Gの 眉間(みけん)に左拳を叩き つけた! |
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私の勝ちだぁぁ!! |
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ゴポッ・・・ |
眉間(みけん)に叩きつけられた拳は… 半死半生の60Gの意識を破壊! ![]() ゾウが倒れるような地響きをあげ… 60Gは大の字になって倒れ… 気絶した! |
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・・・・・・。 |
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勝ったのか? |
島乃守は倒れながら60Gを目視した。 60Gは血まみれでピクリとも動かない。 |
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勝った♪ わし勇気を守れたよ♪ |
仰向けに倒れた島乃守は拳を握って歓喜した。 ・・・・ ・・ |
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やるなら今しかない。 |
60Gが気絶している今しかない。 女銃鹿はよろけながら立ち上がり60Gの体を物色する。 そして60Gのズボンに差し込まれていたニューナンブm60を取りだした。 |
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勇気! わし守れたよ! |
悪魔に取り憑かれた時は勇気を守れなかったけど、今度は勇気を守れた♪ 「悪魔」 ・・・・・・ ・・・・ ・・ ジャキッ! |
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? |
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・・・・・・。 |
女銃鹿は左手で銃を構え。 仰向けの体勢で喜ぶ島乃守に銃口を向けた。 |
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勇気? 誰ですかそれは? |
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え……あ…… |
女銃鹿は島乃守に冷たい視線を向けた。 娘が父を見る目ではない。 敵を見るような目…… 正義の味方が鬼畜外道を殺処分する時の目。 |
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勇気……じゃないのか? すごく似ているが違うの……か? |
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違います。 私の名前は女銃鹿。 |
世間では討ち手(うちて)と言われています。 悪人を処刑するのが私の使命です。 |
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め……めじゅうか……? うちて……? |
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島乃守! 島民殺しの罪であなたを… |
処 刑 し ま す ! |
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!? |
島乃守を守る者はもう存在しない。 女銃鹿と島乃守との距離1m! 距離1m |
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