第4話 | |
三号「女銃鹿(めじゅうか)から逃げ出した俺は同じ境遇の少女と出会う。俺は少女と共に逃亡しようとするが女銃鹿に見つかってしまった」 |
では・・・行きます。 死なないで下さいね。 |
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戦力の測定ってなんだよ! |
問答無用で行きます。 | |||||||||||||||||||||
女銃鹿は左手で銃を握る。 変わった銃の握り方だ… 用心金(トリガーガード)に指を引っ掛けて、親指で銃把(グリップ)を支える形で銃を握っている。
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(なんだこれは・・・???) | |||||||||||||||||||||
女銃鹿がどんな戦い方をするのか見当がつかない。 とは言え…このままボーっと突っ立てても危険だ。 俺はとりあえず空手家のマネをして構えてみる。 女銃鹿との距離は5m、これから何が起き… |
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シッ!! | |||||||||||||||||||||
女銃鹿が弾丸のようなスピードで前にでた。 一瞬で俺との距離が30cmに縮まる。 人の動きというよりもまるで弾丸。 |
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死ね!! | |||||||||||||||||||||
女銃鹿は銃を持った左手で俺の腹部を殴りつけた。 銃身の上部が腹部にめり込む! 【銃身の上部】 俺は殴られた衝撃で6m後方に吹き飛ばされる。 まるで殴られたゴム球のように簡単に遠くに飛ばされた。 |
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なんだこれ? これなんていう少年漫画? |
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俺は無様なかっこうで背中を木にぶつけた。 ぶつかった衝撃で木の皮がむけ木の皮が四散する。 |
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くそ! 化け物かよ! |
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俺は即座に立ち上がり身構えた。 勝てる可能性は万に一つも無い せめて偶然出会った少女ちゃんだけでも逃がさなければ… |
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あなたは化け物ですか? | |||||||||||||||||||||
女銃鹿から予想外の答えが返ってくる。 |
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攻撃をくらってダメージを受けていない。 どんな人間でも一撃でしとめられる攻撃ですよ。 |
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言われて見れば… ダメージを受けていない。 軽くこずかれた程度の感覚。 俺すげー♪ こんだけ丈夫なら勝てるかもしれない。 |
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頑丈な設計なのー♪ | |||||||||||||||||||||
偶然出会った少女ちゃんがやけにうれしそうだ… |
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では……次 | |||||||||||||||||||||
女銃鹿は弾丸のようなスピードで距離をつめる。 そして…また銃を持った左手で殴りつけた。 機関銃のようなジャブの嵐。 鉄の塊でできたニューナンブm60が何度も何度も叩きつけられる。 顔面に7発、胸部に4発、腹部に7発の攻撃が命中。 今度の攻撃は死を感じさせるほど痛い。 攻撃が命中するごとにアザが刻まれ。 口から大量の血反吐がばらまかれた。 |
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ぐぽぉ!! | |||||||||||||||||||||
女銃鹿はさらなる猛撃を加えた。 このまま殴られ続けたら死ぬかもしれない。 戦力の測定なんて生ぬるいものではない。 死につながる攻撃。 |
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このままでは…死ぬ… 俺が死んだら「偶然出会った少女ちゃん」はどうなる? 人体実験されて解体されるのか? |
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それでいいのか? やばい死ぬ… それでいいのか? やばい死ぬ… ・・・ ・・ ・ |
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それでいいわけないだろ! |
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!? |
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女の子を一人救って死ぬ! | |||||||||||||||||||||
俺は女銃鹿の体におおいかぶさろうとした。 |
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惜しい。 | |||||||||||||||||||||
だが女銃鹿はバックステップでそれを避ける。 俺はいきおいあまって、うつぶせに倒れてしまう。 |
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ぐっ・・・・う・・・まだだ!! | |||||||||||||||||||||
俺はうつぶせになった状態から必死に両手を伸ばし・・・ 女銃鹿の足をしかっとつかんだ。 |
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しまっ・・ | |||||||||||||||||||||
今だ逃げろ! | |||||||||||||||||||||
う・・うん!! | |||||||||||||||||||||
偶然会った少女ちゃんは一瞬戸惑ったが、急いで森の奥へと逃げ出した。 |
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はは…ざまーみろ… 俺の勝ちだ! |
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よし!! 目標達成!! 後はどうなってもいいや。 |
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最初から自分を犠牲にして、少女を逃すつもりだったのですか? | |||||||||||||||||||||
まーな… それ以外なーんも考えてねー。 |
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あなたは好人物ですね… 殺すのが惜しい。 |
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女銃鹿はそういいながら銃口を俺の頭部に向けた。 |
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今のあなたは大ピンチです。 「大闘争」を始めましょう。 |
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大闘争? なんだそれ? |
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グノーシャ同士の大規模な闘いの事です。 あなたの力を見せてください。 |
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そう言うと女銃鹿は銃の引き金を一気にしぼる! 銃口が火炎を吐く。 |
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がぁ!! | |||||||||||||||||||||
銃弾が後頭部に直撃!! 後頭部が赤く腫れ上がる。 だが俺は生きている。 |
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これだけ追い詰めても力を使わないのですか? | |||||||||||||||||||||
ちから? | |||||||||||||||||||||
分からないのなら… 力を使うまで蹂躙します。 |
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女銃家は銃を構え、何度も何度も引き金を引いた。 引き金を引くと撃鉄が開放され、撃針が雷管を叩く! 引き金を引くと撃鉄が開放され、撃針が雷管を叩く! 銃弾が頭部に当たる。 銃弾が頭部を傷つける。
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