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∞射程の女銃鹿 スタート地点

  第2話
f:id:mesgamer:20180531090810g:plain 死刑が廃止されてから1年の月日が流れた。
そんなある日。
女銃鹿(めじゅうか)は三号という名の男に出会った。

死刑が廃止されてから1年の月日が流れた。

そんなある日…
 
・・・・・・
・・・・・・
 
【見知らぬ倉庫】

f:id:mesgamer:20180531093910p:plain


俺は見知らぬ倉庫で倒れていた。

倉庫は鉄くずと油が入り混じった臭いで充満している。

なぜ倒れているか分からない。
頭の中が真っ白になっていて何も思い出せない。

自分が何者なのかも分からない。
 
状況がまったく分からん。
俺はどういう状況下にいるんだ?

とりあえず倉庫を見回して見た。
ところどころボロボロで今にも崩れだしそうだ。

自分の体を見てみる。

身長2mのビルダー体型。
随分と丈夫そうな体だ。

頭には髪の毛が無くツルツルだ。

ハゲ筋肉は女の子に受けないだろ。
ガチホモにもてるかもしれないが...
どうやら体の調子は良いみたいですね。

背後から突然・・・
見知らぬ女性が話しかけてきた。

年齢は18才から20才。
身長は160cm前後。

真っ赤なニットポンチョ。
目つきは鋭く、髪を後ろに結んでいる。

あ・・・あんたは?
私の名は女銃鹿(めじゅうか)。
あなたの今おかれている状況を説明しにきました。

・・・・・・・。

変な名前。
あなたもかなり変な名前ですよ。
売れ杉三号(うれすぎさんごう)君。
 
えぇぇぇぇぇぇぇ!
完全にネタキャラの名前だろ!


俺の名前のほうが変な名前だった。 


私のほうがマシな名前ですね。
くっ…それで俺は一体全体どういう状況にあるんだ?
全くなーんも記憶してねーぞ!
 
記憶が無いのは当然です。
あなたは昨日の午前8時に生まれたばかりですから。
 
ハイ?
単刀直入に言えば、あなたは普通の人間ではありません。
グノーシャと呼ばれる特殊な人間です。
 
女銃鹿はマジメそうな顔をしていたが誇大妄想狂のようだ。

マジメで誇大妄想狂…
変な宗教関係の人?
 
キミノジューダン トッテモオモ シロイネー ドコノ シュウキョウ カンケイシャカナー?

言葉で理解して貰えるとは考えていません。
今からグノーシャを見せます。

女銃鹿は自分の前髪をつかみ、ゆっくりと後方に引っ張り上げた。


帽子をぬぐように髪の毛がとれる。


カツラ?

 
私は普通の人間ではありません。
そして、あなたも私と同じです。

女銃鹿の頭はガラスケースだった。

頭部をかたどったガラスケース・・・
そしてガラスケースの中は溶液で満たされている。


溶液の中には銃が浮かんでいた。

!!


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