80話 | |
2018年9月8日 日本狼「ネタバレすんなやクソ女!ぜーんぶ台無しやろーがー!こっから先の話は全部ウンコやぞ!」 |
それは私がニートだった時の話です。 (ずっとFF11とWorld of Warcraftやってマスター) |
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おまえにもニートタイムがあったんだな。 | |
しっかりしてるようで、ホントしっかりしてない。 |
・・・・・・。 | |
では、昔の話をします。 女銃鹿が過去の話をはじめる。 ・・・・・ ・・・・ ・・ それは2年前の出来事。 ヨタカの鳴き声が鳴り響く山の中。
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おーい父ちゃん! 1ヶ月でやばいぐらい地盤が動いてないか? |
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これってヤバヤバだよなー。 |
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マジ、ヤバヤバ。 | |
近い時期にここで大地震がおきるかもな そう答えた男の名前は「みんなやる男」 彼は地震学者をしていた。 「みんなやる男」 |
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断層の長さが150kmもあるしな。 | |
マグニチュード8.1は行くな。 そう答えた少女の名前は「みんなエエ子」 「みんなやる男」の娘で、小学校3年生の活動的な少女だった。 「みんなエエ子」 |
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俺達がなんとかするしかねーな。 | |
この2人は、大地震の被害を抑(おさ)えるためにあることをしていた ・・・・ ・・ そんな中、60歳の老人が杖をつきながら2人の前に現れる。 「60歳の老人」 |
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あ! | |
お! | |
2人とも結果はどうかね? | |
穏やかで利発そうな老人。 現れた老人の名前は諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ) 彼は政治家で「みんなやる男」の地震研究をサポートしていた。 |
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ああ、諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)さんですか。 |
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おお、金を提供してくれる政治家だー。 |
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今日は抜き打ち検査に来たのか? |
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ふむ…そうなるかな。 | |
で、どうだね? 君の言っていた危険な活断層は? かなり良くないと聞いているが… |
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よくないですね。 | |
近い時期に大地震が起きるかもしれません |
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近い時期… おきるかもしれない… |
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つまり、地震がいつおきるかまでは分からないのだな? |
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しょーがない。今の技術では「地震がいつおきるか」正確な予測はできない。 | |
だが、突破口はある。 |
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なるほど。 例の実験かね。 |
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今までは大地震が起きそうな活断層を見つけても見守るだけでした。 |
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地震が起きる「場所」と「規模」は予測できても… 地震が「いつ」起こるかはわからない。
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人の力で地震をおこします! |
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・・・・・・・。 | |
この地震は活断層が動くことで発生する地震。 | |
今はいつ地震がおきるか分からないギリギリのギリギリ状態。 |
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そこで、その動きそうな活断層に… | |
水を注入します。 |
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そうすると水やガスの影響で摩擦力が減って、活断層がすべり落ちるのだ。 | |
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そして地震が発生するわけです | |
「地震発生」 |
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人工的に地震を起こせたらメリットがあるな。 |
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おう。 住民を避難させるタイミングが分かる。 |
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断層を少しずつ動かして、地震の力を削ることもできる。 |
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この研究は人類が地震のトリガーを握ることで、地震の被害を最小限度に抑える実験です。 | |
うまくいけば沢山の人々を救えます。 |
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実に意義のある実験だ。 | |
それで、人口地震装置の… 人口地震トリガーは完成したんだったな? ※人口地震トリガーとは地震を発生させる装置のこと。 発生しそうな地震のトリガーを引いて地震を発生させる。 「人口地震トリガー(油田で使われるオイルポンプを改造してつくられた )」 |
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ええ、諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)さんの資金援助のおかげです。 | |
水とガスと人出があれば、いつでも人口地震は起こせますよ。 (近隣住民の許可がでれば稼働させる予定です) |
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よろしい。 | |
この付近は10万人の人間が住んでいる 最新の注意を払い研究を続けてくれ。 |
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もちろんだー! 私達の力でみんなを地震から救うどー! |
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おー! | |
みんなやる男とみんなエエ子が両手をあげてユルく気合いをいれる。 2人は善意と希望で満ちあふれていた。 |
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ふふっ 救う……ね。 |
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そんな中 諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)だけが歪んだ笑みを浮かべていた。 それはヨタカの鳴き声が鳴り響く平凡な山の出来ごと。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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まぁ、最初はこんな感じですね。 | |
ちなみにこの辺の情報は、私が冤罪(えんざい)スレイヤーで観測した情報です。 (この時点で私はみんなやる男さんに出会ってません) |
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ふーん。 地震操作かー。 |
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技術的な新しさは感じないが、試(こころ)みとしては面白いかもなー。 やっぱ人間って面白れーわ。 |
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いきなりネタバレすると… | |
諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)がこの話で一番の極悪人です。 まぁ、私がぶっ殺しましたけどね(ドヤッ!) 「話の途中ですいませんが、全部こいつが悪いです」 |
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おおい! ネタバレすんなやクソ女! |
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ぜーんぶ台無しやろーがー! こっから先の話は全部ウンコやぞ! |
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娯楽性は必要ありません。 | |
では、話の続きをします。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ それから2ヶ月後。
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気象庁は大雨特別警報を発表しました。 | |
不要・不急な外出は控えてください。 |
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ザーーーーー! (雨がふる音) |
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ザーーーーー! (雨がふる音) |
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ザーーーーー! (雨がふる音) |
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雨風は吹き荒れ 滝のような雨が屋根を殴り続ける。 |
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おお…雨がすごいな。 | |
雨が地震トリガーを誤作動させて地震がおきたらやばくないか? 茶の間で干し柿を食べていた「みんなエエ子」が不安をもらす。 |
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んん。 そんな可能性はないと思うがなー。 |
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(そんなヤワなものをつくるわけねーし) |
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念のために、直接チェックしたほうがよくないか? | |
こういう時の調査は土建屋に任せてるしなぁー。 | |
大丈夫だろ。 たぶん… おそらく… わりと… |
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ほんとに土建屋に丸投げしていいのか? | |
あいつら見えない所で杜撰(ずさん)な作業をやるよな? |
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んん。 業者に丸投げは確かに不安だが… |
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だからといってこんな雨の日に外に出たら、とーちゃんのライフが大ピンチだしなー。 |
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とーちゃん! | |
とーちゃんの仕事はみんなの命を守ることだぞ! そのためなら命をかけろよ! |
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えええ? こうゆう時はフツー家族の命を優先しない? |
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でーじょぶ父ちゃんは死なない! 私が保証する! |
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みんなエエ子が親指をグッと上げて、勝利宣言した。 |
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・・・・・・。 | |
はぁ、分かったよ鬼ムスメ…… だったら、とーちゃんは今から地震トリガーのチェックをするから待っててくれよー。 あと、遺書は俺の机の中に入ってるからなー、俺が死んだら読んでくれ。 |
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うむ! 武運を祈る! |
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動じないお子様だなー。 ほんと誰に似たのやら… |
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みんなやる男が困り果てた顔で立ち上がり… 作業着を着て、機材を運ぶ。 運ぶ。 運ぶ。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ そして駐車場にある車に乗り… 車のエンジンを始動させた。 |
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(私も行く! 私も地震トリガーの管理人だ!) | |
みんなエエ子は隙(すき)をつき車の後部座席に忍び込んだ。 みんなやる男はその事実に気付かない。 |
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よし。 行くか。 |
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みんなやる男は車のアクセルを踏み、滝のような雨がふる夜道を突き進んだ。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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この選択は失敗だな。 これでこいつらは不幸になるわ。 |
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(自分の安全よりも仕事を優先するなよ。マヌケが) |
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・・・・・・。 | |
みんなやる男さんの車は山を登ります。 で、なんやかんやあって……2時間後。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ みんなやる男さんの車は… 地震トリガーの近場にある駐車場に到着しました。 |
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そこで、何かを目撃するんだな? | |
ええ… | |
そこで彼らは何かを目撃します。 ・・・・ ・・ |
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な!? | |
なんだこれは? | |
駐車場には工事車両が20台も置かれていた そして何百人の作業員が、何かを運んでいる |
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×$○▽×$% | |
▽×$○×$% | |
×$○▽×$% | |
▽×$○×$% |
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なんだこの大所帯は? | |
検査するだけならこれだけの人員は必要ない。 | |
そもそも彼らは誰だ? | |
まさかこんな大雨の日に人口地震トリガーをつかって、人口地震を起こすつもりなのか? |
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×$○▽×$% | |
▽×$○×$% | |
駐車場で作業着を着た男たちが、地震トリガーがある山を登り始める。 |
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待てぇぇぇ! あんたらここで何をしている! |
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警備員は? ここは部外者立ち入り禁止だぞ! みんなやる男は車の外に出て、作業員に向かって全力疾走した! |
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!? | |
!? | |
!? |
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あ、この2人死んだな。 | |
敵からみれば絶好のサンドバッグタイムだ。 |
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サンドバッグタイム? | |
(おお、トーちゃんが車の外に出たなー。私も外を調べるぞー) | |
後部座席に隠れていたみんなエエ子がソーっと車のドアを開け…… ユックリと車の外に出た。 ・・・・ ・・ その瞬間! 一人の男がみんなエエ子の前に立ちはだかった。 |
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うおっ! 誰だ! |
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ちっ。 ガキかよ。 |
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だから組長に道路の閉鎖を依頼したのに、ホント使えねーなー。 諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)が忌々しい顔でみんなエエ子を見下ろしている。 |
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おお、金をくれる政治家のオジちゃんか… ビックリした… |
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調べにきたなら地震トリガーの状況を教えてくれ。 |
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んなもんとっくにヤクザが占拠したわ。 |
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とーぜん警備員もぶっ殺したからな。 救援は期待するなよ。 |
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はっ? なんでヤクザが? |
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そうみんなエエ子が問いかけようとした瞬間! 諸悪今源之助が、ヤクザキックでみんなエエ子の腹を蹴る! |
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げぷっ!? | |
話すわけねーだろクソガキ。 | |
みんなエエ子が嗚咽(おえつ)しながら、車の後部座席の中に吹き飛ばされた。 |
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げば! おげぇぇ! |
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なんだ…なんなんだお前は… |
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まーいーやー。 このガキはテキトーにレ○プして被災地の中に捨てておくか |
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どーせこの辺は地震で1万人ぐらいは死ぬだろうしな 5~6人ぐらいレ○プで殺してもバレねーだろうよ。 |
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お前の目的はなんだ! | |
なにって? | |
金儲(もう)けだよ。 被災地ってのは巨大な金が動くんだぜ。 諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)みんなエエ子の服を引きちぎりながら……笑う |
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▽×$○×$%!? | |
地獄がはじまる。 |
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