86話 | |
2019年2月11日 女銃鹿「お似合いの姿だな! 下半身だけの化け物が!」 |
2ヶ月後。 裁判所。 諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)の裁判が実施された。 |
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・・・・・・。 |
「裁判所」 |
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・・・・・・。 | |
諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)は証言台の前に立っている。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 | |
女銃鹿とみんなやる男は傍聴席(ぼうちょうせき)で裁判を見ていた。 「現在位置」 |
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氏名をお願いします。 |
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諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)です。 |
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では、検察官は起訴状を・・・ | |
裁判長が、スーツを着た美人検察官に説明を求める。 |
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○○○○年○月○日 ○時・・・ | |
被告人の諸悪今源之助は、被害者のみんなエエ子に暴行し殺害、車中で強姦しました。 以上。 「この子が強姦されて死にました」 裁判は事務的に進められる。 |
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エエ子・・・ 可哀想に・・・ |
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みんなやる男は、みんなエエ子の遺影を抱きしめながら裁判を凝視(ぎょうし)する。 |
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・・・・・・。 |
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諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ) 検察官の話に間違いはありませんか? |
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間違ってるような、正しいような~。 | |
言葉では伝えにくいですねぇ~。 ヘラヘラ♪ ヘラヘラ♪ 諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)のなめた態度に法廷がざわつく。 その姿は人を煽る鬼作さんのようにも見える。 |
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なんだこのヘラついた態度は? | |
(顔芸で喧嘩売ってるのか?) |
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あなたねぇ、法廷でどういう態度を取ってるのよ? | |
美人検察官が、諸悪今源之助の前まで近づき、証言台をバンバン叩いた。 |
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どうにも俺は口下手でしてねぇ。 | |
言葉では難しいんで 美人検察官さんで実演しようかなっと・・・ |
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はっ? | |
えっ? | |
実演? |
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とりあえずローキックで、みんなエエ子の足をぶっ壊しましたわ! | |
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!? | |
諸悪今源之助はローキックで、美人検察官のヒザを枝のようにへし折る! それは空手選手のような剛健な強ローキック! |
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ヒギィィ! | |
美人検察官は 割りばしのように折れた足をかかえ、真横に転倒した! |
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なっ!? | |
ななっ!? |
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なんじゃこりゃぁぁ! |
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きゃぁぁぁぁぁ! | |
突然の暴挙に傍聴人(ぼうちょうにん)が悲鳴を上げる! 逃亡する! ※傍聴人(ぼうちょうにん):法廷を見学してる人 |
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なにをしてるんだこの男は!? |
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THEクズ&クズ!? |
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で、次は服を引き千切るわけです。 | |
諸悪今源之助が美人検察官の上着を引き千切る! ティッシュのように軽々と引き千切る! |
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ひぃぃぃぃ!! |
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やめろぉぉぉ! 諸悪今源之助ぇぇ! |
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馬鹿野郎が! | |
警備服を着た2人の刑務官が、諸悪今源之助を取り押さえた。 |
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あ、ああ・・・(絶句) |
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みんなやる男さんも、娘さんが強姦された現場を一緒に再現しましょうよ~♪ | |
このシチュは大興奮ですよ~♪ 取り押さえられた諸悪今源之助は、満面の笑顔でみんなやる男にWピースを送った。 |
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きさま! きさま! |
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何を言ってるんだ! |
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てめぇ! ぶっ殺すぞこの野郎! |
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ぶっ殺すもなにも・・・ | |
どーせ俺は死刑だもんね~♪ 地震のどさくさにまぎれて20人以上犯し殺しちゃったし~。 諸悪今源之助がヘラヘラと笑う。 |
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なんでこんな状況で笑えるんだよ! | |
おまえは一体なんなんだよぉぉ! みんなやる男はみんなエエ子の遺影を抱きしめながら号泣した。 |
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ヤル男さん。 | |
ここまで酷い男がいるのか ( ´゚д゚`)コワッ |
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裁判長をふくめた皆が絶句した。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ それから2ヶ月後の裁判。 「裁判所」 |
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頭突き! 頭突き! |
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エドモンド大頭突きぃぃぃ! 法廷でまた諸悪今源之助が大暴れした。 |
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暴れるな諸悪(しょあく)! |
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ガチュ! ゴチュ! |
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諸悪今源之助は手錠を管理していた刑務官に、頭突きで攻撃しまくる。 |
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こいつ、どんだけ凶暴なんだ! |
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こんな奴・・・こんな奴・・・ |
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次の裁判は物理で制裁してやるからな! | |
・・・・ ・・ それからさらに4ヶ月後の裁判 「裁判所」 |
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いひゃっはぁーー! ジャイアントスイングを喰らわすぜー! |
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ぬぎゃぁぁぁ! | |
諸悪今源之助は、女銃鹿にジャイアントスイングをかけ 裁判長にぶつけていた! |
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グシャ! | |
女銃鹿を受け止めた裁判長の肋骨が4本折れる! 女銃鹿の頭にヒビが入る! |
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ビクンビクン! | |
よっわ! お姉ちゃん人間に負けてるの! |
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裁判の様子を∞視点で見ていたメスは色んな意味で大驚愕(だいきょうがく)した。 |
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ひゅ~、今日もいい運動したぜ♪ | |
死刑だぁぁ! | |
こんな奴は裁判無しで死刑にしろぉ! |
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これは・・・どーみても死刑だね。 (#^ω^)ビキビキ |
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罪状も極悪、なに一つ反省していない。 裁判長が肋骨を押さえながら感想をもらす。 |
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裁判長は被害者遺族の感情的意見に流されすぎです ミ,,゚Д゚彡! | |
加害者も弱者である事実を考えて下さい! 人権派の弁護士が必死で弁護する。 |
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そうだぞ俺は弱者だから減刑しろ(エッヘン) | |
こいつのどこが弱者なんだよ。 | |
法廷は荒れに荒れ、裁判長は負傷しながらも裁判を続行した。 そして・・・ 裁判は続き・・・続き・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・ 判決が下される。 |
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では、判決を下します。 |
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ゴクッ・・・ |
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ゴクッ・・・ |
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・・・・・・・。 |
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人命の重さや人の尊厳を一顧だにしない無慈悲かつ残酷極まりない犯行で、更生の余地もない。 | |
よって被告人に死刑をもって臨む以外に道はありません。 |
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当然だ! 死にやがれクソ野郎! |
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・・・・・・・。 | |
エエ子を殺した報いだ。 |
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ま、そーなるわなー。 | |
その日、諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)に 死刑判決が下された。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ そして裁判は事務的に終わる。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 「帰り道」 その日の夕方。 女銃鹿とみんなやる男は徒歩で帰宅した。 |
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女銃鹿さん。 今日は災難でしたね。 (ジャイアントスイング・・・) |
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いえ、私の修行不足です。 | |
あとでメスの師匠に体術を習ってリベンジしますよ。 |
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リベンジ・・・ | |
いや、リベンジは終わりましたよ。 俺達の勝利です。 |
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え? | |
あいつはもう死刑ですからね! | |
あとは国があいつに天誅(てんちゅう)をくらわしてエンドですよ。 |
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そうですねー。 ホントに長い戦いでしたよー。 |
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ええ、エエ子が死んで8ヶ月です。 | |
女銃鹿もみんなやる男も心身ともに疲弊(ひへい)していた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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機だ。 | |
・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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もくもく、もく。 | |
もくもく、もく。 | |
そんな帰路で・・・ 突然黒い雲が現れ、空全体をおおいつくした。 「黒い雲が現れた」 |
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これは雨雲ですかね? |
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マジですか? 雨具は持ってきてないですよ。 |
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ザーーーーー! | |
突然の雨が女銃鹿達に降りそそぐ。 女銃鹿達は小走りでコンビニの前に移動し、雨宿りをした。 |
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あー濡れましたね~。 |
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コンビニの死ぬほど高い1000円タオルを買ってきます。(くそう) | |
女銃鹿がコンビニの店内に入ろうとした・・・その時 |
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トゥルル! トゥルルル! |
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女銃鹿のスマホが鳴り響いた。 |
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あ! お父様からのお電話ですね! |
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女銃鹿はスマホの応答ボタンを押す。 |
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女銃鹿か? 状況が変わったから報告する。 |
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は? 状況が変わった? |
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なゐの神衣の報告に女銃鹿は困惑する。 |
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今、テレビは見られるか? N○Kをつけてくれ? |
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テレビですかぁ? いきなり言われてもないですよぉ。 |
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それなら俺の携帯についてるフルセグで見られますよ。 | |
みんなやる男がすばやくスマホを取りだし、テレビが見られるアプリをタップした。 |
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ほーほー、スマホでテレビってむっちゃ久しぶりに見ましたよ~。 |
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すぐに視れますよ。 | |
女銃鹿とみんなやる男がスマホでテレビを視聴する。 見なれたニュースキャスターがニュースを読み上げていた。 |
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緊急ニュースです。 | |
首相が、死刑廃止法案を提出しました。 |
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へ? | |
え? 何が廃止? |
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死刑廃止法案って!? まさか死刑がなくなるのか? |
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いや~、驚きました。 突然の提出ですね。 |
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おそらくアメリカが完全に死刑廃止国になった影響だと思います。 | |
アメリカから外圧があったかもしれませんね~。 G7で死刑廃止してない国は日本だけですし、いつまでも死刑存置は厳しいかもしれません。 ※この世界はアメリカの死刑が完全に廃止された架空の世界なの。 |
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外圧って! そんな事で死刑が無くなるのか! |
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お父様! 死刑廃止ってマジですか? |
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ああ、残念ながらな。 | |
近いうちに日本の死刑は廃止されるだろう。 |
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だったら諸悪今源之助はどうなるんですか! | |
あいつは死刑にならないんですか! |
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ならないな。 | |
過去に死刑判決が出た死刑囚も、恩赦(おんしゃ)で死刑が撤回されるだろう。 |
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馬鹿な! 馬鹿なそんな! |
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だったら私達はなんのために戦って来たんですか? |
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気持ちは分かるが・・・ | |
切り替えろ女銃鹿。 状況は常に変わるものだ。 |
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切り替えろって・・・ そんな・・・ |
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あれだけの極悪人だぞ! | |
エエ子の人生を破壊した極悪人だぞ! あんな男が生きてて言い訳ないじゃないか! |
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誠に遺憾(いかん)だ。 | |
ここで遺憾(いかん)砲ですか? | |
女銃鹿があまりに不条理な現実に絶望する。 みんなやる男はキレるしかなかった。 |
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おかしいだろ! | |
あまりに理不尽すぎるだろ! |
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なんなんだこの世界は、いくらなんでも許せないだろ! | |
みんなやる男の怒りが限界を越え、女銃鹿がビビるほどの怒気がみんなやる男から放出される。 |
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ん? なんだこの大声は? |
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やる男さんです。 | |
お お お お ! |
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ミシミシ・・・ミキッ! | |
ミシミシ・・・ミキッ! | |
みんなやる男の怒気がコンビニのガラスを圧迫し 破壊する! 怒気が周囲に飛んでいたハエを気絶させる! |
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ちょっ! 怒りの闘気で大被害! |
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お お ! |
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やる男の怒気が自転車を吹き飛ばす! 風で飛ばされる菓子袋のように吹き飛ばす! |
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女銃鹿! 何がおきてるか報告しろ! |
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これではまるでグノーシャ・・・ | |
いきなりどうしたんですか? やる男さん |
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やる男・・・ | |
やる男・・・ | |
やる男・・・ | |
・・・・・・。 | |
殺(や)るお ・・・ |
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絶対に許さないからな! | |
こんな世界許してなるものか! |
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もくもく、もく。 | |
もくもく、もく。 | |
みんなやる男の穴という穴から黒い煙があふれ出る! 焼却炉のようにあふれ出る! |
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人間煙幕玉!? |
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やる男の人間離れ!? |
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もくもくもくもくもく! | |
・・・・・・。 | |
煙は瞬く間に広がり 正体不明の黒い煙は一瞬でコンビニを覆(おお)いつくした。 |
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なにが起きたか報告しろ女銃鹿! 社会人の基本だぞ女銃鹿! |
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ええ!? | |
お姉ちゃんマジで分かりませんよ! |
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おまえには分かるわけがない。 | |
黒い雲が女銃鹿に話しかける。 |
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なんか黒い煙から声が聞こえますよ!? | |
もしかしてアンデッドモンスターですか? 喰らえ! おねーターンアンデッド! おねーターンアンデッド! |
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おねーターンアンデッド? |
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なにそれ? |
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いやいや、それはともかく! | |
「おまえには分かるわけがない」ってどういう意味ですか? |
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女銃鹿、お前は捨てられたゴミクズではないのだよ。 | |
おまえの人生には多くの救いがあった。 だが、やる男は違う。 みんなやる男は捨てられたゴミクズだ。 |
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みんなやる男さんがゴミクズ? そんなわけが・・・ |
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だって・・・ |
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俺は弱いゴミクズで、女銃鹿さんみたいに強くないから・・・ | |
もう戦えないんですよ。 |
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そ、それは・・・ | |
死刑がなくなれば、あいつは生き続ける! | |
俺は復讐(ふくしゅう)すらできなくなる! |
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やる男さん。 | |
だったら! |
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だったら・・・もう・・・ | |
化け物になって復讐するしかねーんだよなぁ |
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そうだ。 同志よ。 |
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共に復讐(ふくしゅう)しようではないか。 (なるべく広い範囲を攻撃しよう) |
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・・・・・・。 | |
みんなやる男は黒い雲にお姫様だっこされる。 そして、お姫様だっこされたまま天に昇っていく。 |
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ああーーー! ああああーーーーー! |
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女銃鹿がピョンピョン跳ねながらみんなやる男にしがみつこうとするが、上昇しすぎて届かない。 |
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ホントなにものなんですか? あなた達は!? |
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我々は怨念のグノーシャ・・・ | |
大王(天皇家の祖先)に負けた小国の王(豪族)達…… 脳の中には怒りしかない。 |
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怨念のグノーシャ? そんなものが・・・ |
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女銃鹿は茫然(ぼうぜん)とした顔で天を見続ける。 |
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・・・・・・・。 | |
・・・・・・・。 | |
黒い雲はみんなやる男を包みながらさらに天昇する。 上昇する。 そして大気圏を越え・・・ 視界から消えた。 |
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あ・・・ああ? 完全に見失ったぁ!? |
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∞視点でも位置がつかめない! |
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女銃鹿! なにが起きたか上司に報告しろ! |
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なゐの神衣がしつこく報告を求める。 |
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やる男さんは謎のグノーシャに取り込まれて消失しました。 | |
後は謎が多すぎてマジで分かりません。 |
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そうか。 | |
ならば後は私に任せろ。 お前の手に余る怪物かもしれん。 |
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いや、ダメです。 | |
ん? | |
こっから先は私の仕事です! お父様には任せませんよ! |
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女銃鹿は生まれて初めてなゐの神衣に反発する。 理屈ではなゐの神衣に任せるべきだと分かっていても、こればかりは譲(ゆず)れなかった。 |
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そうか。 | |
で、お前がヤルとして何か手があるのか? |
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ええ・・・もちろん。 | |
まだやり残した事があります。 |
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・・・・・・ん? | |
お前まさかヤル気か? |
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最初からさっさとヤレば良かったんですよ! | |
国なんかに頼ってないで最初っから私がヤレば、怨念なんか現れなかったんです! |
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やめとけ。 他人の復讐など馬鹿がやることだ。 |
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それよりもこの状況を利用して・・・ |
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プッ(スマホのスイッチを切れる音) | |
なゐの神衣の言葉は届かない。 女銃鹿はスマホを握りつぶして捨てた。 |
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お父様には分かりませんよ。 |
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ふん。 馬鹿娘が、もう知らんぞ。 |
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なゐの神衣もまたスマホを捨てる。 なゐの神衣は女銃鹿の普通すぎる行動に失望していた。 |
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さーて、ブ―ブ―で移動してヤリ残したことをヤリますかねー。 |
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ブゥゥゥゥ!(車が走る音) | |
女銃鹿はレンタカーを借り、近場の山に向かって車を走らせる。 何かに取り憑かれたように車を走らせる。 日は沈み・・・ 太陽は水平線に接触していた。 |
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・・・・・・。 | |
・・・・・・。 |
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やる男さん。 遅くなってすいません。 |
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私がさっさと手を下していれば、やる男さんはここまで傷つかなかった。 怨念に飲み込まれなかった。 女銃鹿が車からおり・・・徒歩で山を登る。 急ぎ足で登り・・・ケモノ道を突っ切る! そして・・・ |
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ふぅ・・・ | |
女銃鹿は小さな山の山頂にたどり着いた! 日は沈み、もう少しで太陽が視界から消える。 |
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(沈む太陽) | |
すぅ・・・ | |
女銃鹿は息を吸い 沈みかけた太陽に向かってが吠えた! |
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犯罪者が死ぬことで加害者遺族が救われるなら、1秒でも早く殺すべきだったんだ! | |
声はこだまし・・・ 女銃鹿は∞射程を使い、諸悪今源之助の居場所を特定する。 ・・・・・ ・・ 「拘置所」 |
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はははははっ♪ | |
諸悪今源之助は拘置所で刑務官を殴っていた。 笑いながら殴っていた。 |
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あ、悪魔だ、、、 | |
ゲシッゲシッ! | |
死刑廃止とかマジかよ! | |
ありがてー! 人権国家大万歳だぜー! みんなやる男が笑いながら刑務官を殴り続ける! なぜ殴るのか諸悪今源之助にも理由が分からない。 彼は息を吐くように害意をバラまき続ける。 |
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良かった。 すごくクズだ。 |
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女銃鹿がニューナンブM60に1発の銃弾を装填(そうてん)し、銃を構える。 冷たい目で照準を定める。 「ニューナンブM60」 |
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俺は生き続けるぞぉぉぉ! | |
即死ね! | |
女銃鹿が銃の引き金をしぼる。 撃鉄が開放され、撃針が雷管を叩く! そして |
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撃 発 ! |
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弾丸は放出され! 弾丸は100km離れた諸悪今源之助を急襲した! |
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ははははははっ♪ | |
は? グチャ! 諸悪今源之助は回転する銃弾を喰らい砕け散る! ミキサーにかけられた野菜のように、一瞬で粉々になって液化する! |
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ベチュ! | |
ひぃぃぃぃ! | |
諸悪今源之助の上半身は砕けて消え 下半身だけになって絶命した! |
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お似合いの姿だな! 下半身だけの化け物が! |
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女銃鹿は全ての語彙(ごい)を駆使して諸悪今源之助を罵倒(ばとう)する。 罵倒(ばとう)し尽くす! |
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・・・・ ・・ |
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やがて・・・ 太陽は完全に沈み、周囲はドスグロイ闇に包まれていた。 |
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(お姉ちゃん・・・) | |
(もはや後戻りはできん) |
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やる男さん見ましたか? 娘さんのカタキは取りましたよ。 |
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一緒に帰りましょう。 ・・・・ ・・ |
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・・・・・・。 | |
・・・・・・。 | |
女銃鹿はみんなやる男を捜索する。 が、消息不明になったみんなやる男は見つからなかった。 |
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