| 大暴力のワープ | |
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2023年4月25日 メス「体重がゼロになれば人間は勝手に光速になっちゃうの♪」 |
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すやーすやー(寝てる) |
荷戸少女子(にとしょうじょこ)が南公園のグラウンドに 着地した! |
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ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ! |
グラウンドが波紋のように揺れ! グラウンドに直径100mのクレーターが生まれる。 |
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「深夜の南公園」 ![]() |
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来たか! |
60Gは突風のような速度でグラウンドに向かった。 |
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俺達も急いで行くぞ! |
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ういうい! |
メスと隊長もシュタシュタ向かう。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ そして死地! 砂煙舞うグラウンド! ![]() |
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すやすや・・・ (←まだ寝てる) |
グラウンドの中央で荷戸少女子(にとしょうじょこ)が立ちながら寝ている。 |
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見つけた! |
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すやー。 |
荷戸少女子の顔は穏やかだが 返り血まみれで、悪鬼にしか見えない。 60Gは一瞬、鬼の口に飲み込まれる幻を見た。 |
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ああ・・・ こりゃヤベーわ・・・ |
すっげー殺したんだろうなぁ。 これからの人生は地獄の住民なんだろうなぁ。 |
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・・・・・・。 |
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でもな! |
俺は絶対に君を見捨てない! 地獄の外に引きづりだしてやるからな! 60Gがネクタイをゆるめながらツカツカと荷戸少女子(にとしょうじょこ)に歩み寄る。 |
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この世界で1人になっても俺だけは見捨てない! |
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隙(すき) |
![]() と、言った瞬間に60Gが背中から倒れる! |
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!? |
荷戸少女子(にとしょうじょこ)の攻撃! いつのまにか60Gは腕ひしぎ十字固めをくらって倒れていた。 |
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ぐっ! なんの! 行動100! |
60Gは力づくで腕ひしぎ十字固めから抜けだし 4人に分身! |
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!! |
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四連十字固め! |
4人に分身した60Gが、荷戸少女子(にとしょうじょこ)の両手両足を 十字固めで折ろうとする! |
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行動100 |
荷戸少女子(にとしょうじょこ)は「百の残像」をデコイにして攻撃を回避! 時速120kmの後ろ歩きで、グラウンドの隅っ子まで移動した。 ![]() |
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すやすや。 |
敵弱(てきよわ) |
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くっそ! もはや歴戦の戦士よりヤベー。 |
ならば全てをもって当たるしかねぇ。 60Gが腹をくくる。 |
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すや・・・ |
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はああああああ! 筋肉隆起! |
60Gが息を吸い! 60Gの筋肉が「筋肉をふくらましたトランクス」のようにパンパンになる。 カッタシャツーのボタンがはじけ飛びまくる! 60G最終形態! |
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ぞわわ・・・ |
やや驚異。 |
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これが俺の全力全開全戦力! |
行動回数 壱 満 開 ! ![]() |
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すぴ。 |
行動回数! 壱満開! ![]() |
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残像ビッグマウンテン! |
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残像ビッグマウンテン! |
60Gと荷戸少女子(にとしょうじょこ)の体から凄まじい量の残像があふれすぎて、残像で出来た山ができる! 残像山盛り、多すぎ祭り! 「残像でできた巨大な山」 ![]() |
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行動土砂崩れ! |
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行動土砂崩れ! |
そして2つの「残像の山」が崩れ 残像が土砂崩れのように敵に流れ込む! ![]() |
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うっわぁー。 化け物大戦争じゃねーか。 |
その光景を見た隊長がこの世の終わりのようにドン引きしていた。 |
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そう? ウチの業界じゃフツーだと思うけど? |
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そうかぁ「マイナス密度の鉄」を取り込んだ化け物業界では普通かぁ。 |
普通って言葉 難しすぎへん? |
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ご お お お ! |
グラウンドはまるで大量の残像が回転する巨大ミキサーの中! ![]() |
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おおおおおおお! 全格闘技乱打ぁ! |
裏拳! ジャブ! 正拳突き! 突っ張り! タイキック! 60Gが打撃技を何度も放ち続け |
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フワン。 フワン。 |
60Gの攻撃を荷戸少女子(にとしょうじょこ)が羽毛のように避け続ける! |
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戦いに工夫がない。 |
予測できない方向から攻撃しないと当たらないよ。 |
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すうすう。 |
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くそがぁぁ! 俺は俺は君を救うんだよぉぉぉ! |
救う救う! 救うんだよぉぉぉ! 60Gは必死に殴打技を繰り出すが、その攻撃は全て避けられカスリもしない! |
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救うとかそういう次元じゃないよ。 |
荷戸少女子(にとしょうじょこ)ちゃんはマイナス密度の鉄にのみこまれて、プラスを攻撃するマシーンになってるからさ。 ガチ手遅れなの。 |
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あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ! |
60Gが何万回も拳を放つ。 だが届かない! なに一つカスリもしないのだ! |
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なぜだぁぁぁぁ! |
60Gが疲労困憊(ひろうこんぱい)し動きが鈍くなる。 |
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あ、チャンス。 |
至近距離からの・・・ 荷戸少女子(にとしょうじょこ)が60Gの懐(ふところ)に入る。 |
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ゾワッ!? |
!? !? !? 死の予感! 60Gが巨大な鬼の拳にアッパーカットされる幻を見る! ![]() |
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おい! メスいけぇ! |
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え!? 隊長さん戦局が見えてるのかな? |
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見えてるわけじゃねぇ! 戦局を感じてるんだ! |
今行かなければ60Gが死ぬ! だから行けぇぇ! 隊長が「砲丸を投げるような勢い」でメスの背中を押した! ![]() |
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了! |
解なのぉ! Σ≡≡≡(ー○□○)ー |
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ゼロ距離からの! |
大陸間弾道ドロップキック! 荷戸少女子(にとしょうじょこ)は60Gと密着した状態で天昇する! 絶対に避けられない、ゼロ距離からの天昇攻撃! |
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くっそ! 避けられねぇぇ! |
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Σ≡≡≡ヘ(*▼皿▼)ノ |
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終わり! |
荷戸少女子は残像をまき散らしながら天昇する! 高度百km地点、カーマンラインまで飛ぶ! ※カーマンラインとは仮想のラインであり、カーマンラインを越えると宇宙と言われている。 ![]() |
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がばぁ!? |
60Gの血が「バケツの水」のように大量にぶちまかれる! ![]() |
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60Gいいいいいいいい! |
・・・・・・ ・・・・ ・・ あー。 ⊂(^ω^)つセフセフだね♪ ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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ん!? |
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・・・・・・。 |
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ほいパス。 |
メスが60Gを隊長に投げ渡し |
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おう。 キャッチ。 |
隊長が60Gをお姫様だっこでキャッチする。 |
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・・・・・・。 |
60Gはアゴが砕かれて気絶していた。 アゴから大量の血が流れているが命に別状は無い。 |
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間一髪ってとこか。 メスがいて助かったぜ。 |
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いやいや、隊長さんのお手柄だよ♪ |
GOサインのタイミングがバッチリすぎなの♪ |
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ああ、そこかぁ。 |
まぁ戦いってのは「戦うべき時に戦い」「避けるべき時に避ければ」うまく行くからな。 (戦いだけでなくあらゆる事に言える話だが・・・) その辺の見極めはメスや60Gよりは上のつもりだ。 |
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にゃるほどリン♪ シンプルにして真理♪ |
O市に来て一番関心したよ♪ |
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メス・・・ |
荷戸少女子(にとしょうじょこ)を倒してくれ。 もはやおまえ以外の手に負える存在じゃない。 |
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どうやら「光速型のメス」を見せる時のようだね。 |
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光速型・・・ |
たしか・・・ 血中にある「マイナス密度の鉄」で計算式を狂わせて、体重をゼロにするんだったな。 |
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だね。 |
体重がゼロになれば 人間は勝手に光速になっちゃうの♪ ![]() |
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ポチポチ。 |
メスは 7インチのスマホを取り出し、スマホの画面から日本刀をワープさせて取り出す。 そして鞘(さや)から刀を抜き、鞘を30m離れた「ペットボトルのゴミ箱」に投げ捨てた。 ![]() |
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さ・て・と 敵さんが戻ってくるよぉー♪ |
メスがホームラン予告をする野球選手のように、日本刀を天に向ける。 |
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脅威を発見! |
対処方法を模索。 検索・・・ 結論! |
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愛知県ごとデリート! |
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ブフォン! |
カーマンラインにいた荷戸少女子が残像をまき散らしながらドロップキックの姿勢で落下する! 日本ごとブチ壊しそうなエネルギーで落下する! ![]() |
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シャバイ。 |
本物の大暴力装置の恐ろしさには |
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ほど、遠い! |
メスは前方に1歩ジャンプし、一瞬で消えた。 ![]() |
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光速で移動したのか? |
さすがに識別できねぇ。 |
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─=≡Σ((( つ○皿○)つ シュボボ! |
メスは極めて光速に近い速度で走っていた! 1秒間に地球を7周半回る速度で走っていた! ![]() |
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ぞわわ! |
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1歩でアメリカまで! |
メスがジャンプすると「自由の女神の頭頂部」まで移動する! |
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2歩でフランスまで! |
メスがまたジャンプすると「凱旋門」の上まで移動する! |
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そして3歩で地球を一周して、荷戸少女子ちゃんの背後まで! |
逸脱していた! 物質の出せる速度では無かった! |
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─=≡Σ((( つ▼皿▼)つゴォォ! |
だがマイナス密度の力で数字をいじり人の質量をゼロにすれば、それは可能なのだ! まさにテクノロジーの極北! |
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おおおおおおおお! |
大暴力装置! 光速型のメス! |
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こ・殺される!? でも敵の位置がよめない!? |
ここは上空100m地点! ![]() ここにきて今まで寝ていた荷戸少女子(にとしょうじょこ)が目を覚ます。 戦慄(せんりつ)する! |
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あひぃぃぃぃ! |
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荷戸少女子(にとしょうじょこ)ちゃん! 運が悪かったね! |
国を滅ぼす化け物になっちゃってさ! |
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死にたくない! 死にたくないよぉ! |
なんで! なんでこんな事に!? |
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でも、私よりはマシだね。 |
私は国どころか世界を滅ぼす怪物なんだよね。 |
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やだ! やだ! やだ! |
た・す・け 助け |
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ない! |
地 球 一 周 バックスタブ! ![]() メスは霞(かすみ)の構えから刀を突き出し、荷戸少女子(にとしょうじょこ)の背中をズブリと突きさす! |
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ひいいいいいいいい! |
断末魔の悲鳴! 吹き飛ぶ肉片! 荷戸少女子(にとしょうじょこ)の肉片は吹き飛び骨だけになる! ![]() 即死! 瞬殺! 無惨に死ぬ! |
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・・・・・・ |
それは結末と言うにはあまりに無慈悲すぎた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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そして着地! |
そこからメスはガニ股でズダンと着地! 南公園のグラウンドに帰還する! |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
そしてメスは骨をさした刀を高々と掲げ(かかげ)勝利を宣言した。 その姿は極めて原始的で暴力的だ。 |
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これが大暴力装置・・・ |
か ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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ああ・・・ぐっ。 荷戸少女子(にとしょうじょこ)は・・・? |
気絶していた60Gが目を覚まし 隊長にお姫様だっこされながら質問する。 |
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死んだ。 |
メスがしとめた。 |
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そ、そうか。 |
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残念だがどうしようもないからな。 |
あのメスでさえ荷戸少女子(にとしょうじょこ)を救うのは無理だといった。 つまり誰も救えないんだよ。 |
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それでも・・・ |
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なんだ? |
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それでも! 早くやりすぎたんじゃないのか? |
もっと時間をかけて、荷戸少女子(にとしょうじょこ)救う方法を見つけるべきだったんじゃないのか? |
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時間やリソースがなさすぎる。 |
時間をかければかけるほど荷戸少女子は多くの人間を殺しちまうだろ。 |
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クソがぁぁ! 方法は無いって事かよぉぉ! |
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そうだよ! |
世の中どうしようもない事ってあるだろ! 文句あるなら代案をいいやがれ! 隊長が60Gをお姫様だっこしながら問いかける。 |
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あ・・・いや・・・ |
60Gは一瞬、口ごもるが・・・ |
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ふん。 |
現実を見て命を救うんだな。 |
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ん!? 待てよ。 |
60Gはナニかを思いつく。 |
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? |
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今の俺じゃできねーが・・・ |
もし もし俺が・・・ 無限に行動できたら荷戸少女子(にとしょうじょこ)を救えたんじゃないのか? ![]() |
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んなもん誰もできねーよ。 |
つか現実無視した答えをだす奴が一番性質が悪い。 |
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本当にそうなのか? |
60Gはお姫様だっこされながら夜空を見た。 その目は宇宙の先、遙か遠くを見ている。 |
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(うわぁ・・・駄目なほうに行かなきゃいいが) |
隊長は60Gをお姫様だっこしながら、60Gの将来を案じた。 ・・・・ ・・ |
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さよなら荷戸少女子(にとしょうじょこ)ちゃん。 |
もし異世界転生なんてモノがあったなら、異世界に転生して無双しようよ。 |
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サラサラサラ・・・ |
メスの刀に刺さった荷戸少女子(にとしょうじょこ)の骨が 粉になり、風に流され消えていく。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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私もそのうち荷戸少女子(にとしょうじょこ)ちゃんと同じ場所に・・・ |
メスは一瞬泣きそうな顔になるが すぐに笑顔になり、隊長と60Gがいる場所にシパパと走った。 |
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あー、はいはい♪ 終わった終わった♪ |
さすがに生け捕りは無理だけど、倒す分には超絶楽勝だったね♪ |
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メス乙カレー。 |
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凄いなお前は・・・ |
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おらおらおら♪ 60Gちゃんはシケた顔しすぎ♪ |
ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ! (*▼皿▼)ノ☆))3 ̄) |
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おおい! 傷口をペチペチ叩くなシャレにならんだろ! |
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こんなん唾つけときゃ治るよー♪ |
カーッ(゚Д゚)≡゚д゚)、ペッ |
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傷口にタンを吹きかけるなぁぁ! |
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ははは♪ |
メスの頬には涙が少し残っていたが、それが分からなくなるぐらいメスは満面の笑みで笑いまくる。 メスの涙は「笑い泣き」に転じていた。 |
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ふぅ・・・終わった・・・ |
こんなん二度とごめんだぜ。 隊長は「お姫様だっこされてる60G」をゴミ箱に捨てたい衝動を抑えながら、前に進んだ。 ![]() |
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