薬のワープ | |
2023年2月14日 ニート少女「こんなんで凄い人になれるのかな?」 ※ゴア表現あり |
ニート少女は帰宅し 祖母と晩ご飯を食べていた。 |
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やっぱ結婚するならガルマ・ザビみたいなチョロそうなボンボンがええでよー。 |
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シャアは絶対いかんわー。 |
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私のお婆ちゃんはキツメのガンオタだよ。 |
「ニート少女」 ここはニート少女の自宅。 ニート少女と祖母は4000円のうな丼で食事をしていた。 |
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なんでガルマかな? | |
ガルマってシャアに騙されてアッサリ死んじゃう人だよね? ザコすぎない? |
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確かにガルマは戦時ではザコいかもしれん。 | |
じゃが平時だと ガルマみたいな人のいいボンボンはマーマー上手くいくんじゃよ。 (殺しに来るヤベーのもおらんしのう) |
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はぁ・・・ |
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逆にシャアはムッチャ駄目じゃー! | |
年をとればとるほどシャアのクソな部分が分かって地雷じゃーと思うんじゃ。 ああいうのと結婚しちゃいかん |
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んんー、結婚、、、かぁ。 | |
私は就職試験を受けようと思うんだぁ。 |
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そっか、好きにしな♪ | |
あんたは若いし美人だし、わしの貯金を相続すれば人生よゆーじゃよ♪ |
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よゆーかな? |
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よゆー♪ よゆー♪ |
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・・・・・・。 | |
おばあちゃんは1度も私のニート生活に文句を言わなかった。 私が1日1回しか行動しない雑魚でも文句を言わなかった。 ・・・・ ・・ ここは歪んでるけど優しい世界。 |
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(私はこのままでもやっていけるかもしれない) |
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うちは金があるからヨユーあるんじゃあ。 | |
あんたはあんたのままでイイ。 ( ̄~; ̄) ムシャムシャ |
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でも、私はすごい自分になりたい。 | |
私は部屋に戻りベッドの中で考える。 ・・・・ ・・ |
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今はワープバブルと言われてて | |
ワープですっごい儲(もう)けた人が注目されている。 昔だと インターネットバブル、スマホバブル、youtubeバブル、ラノベバブル、漫画バブル なんてのもあって、ゴクゴク一部の選ばれた人が脚光を浴びていた。 |
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そして私も輝かしい人になりたいと分不相応な事を考える。 | |
今日見た60Gという人みたいに 「いっぱい行動できる輝かしい人」になりたい。 「60G」 私はそんな事を考えながら、スマホでオークションサイトをダラダラと見ていた。 |
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ん――――。 なんかイイ商品は――。 |
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私は商品を探す。 商品を探す。 そんな時にネットオークションで新商品が表示された。 |
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ん? なにこれ? |
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米軍が開発した マイナス密度の鉄で出来た特殊な薬? 自衛隊員が米軍のゴミ捨て場から回収した薬? |
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うさんくさ・・・ すぐに通報を・・・ |
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ん? これを飲むと行動回数が増える? マジかー? ・・・・ ・・ (・x・ ) ンー |
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じゃー、やっぱ買っちゃお。 こういうポジティブになれる系に弱い私だったのだ(笑) |
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ニートの少女は即決価格で薬を購入した。 |
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ポトン。 | |
1秒後にカプセル錠がスマホの画面からワープし、ニート少女のデコにポトリと落ちる。 |
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こんなんで凄い人になれるのかなー? | |
少女は薬をゴクリと飲む。 しばらく目をつぶって様子を見るが何も変化はない。 ・・・・ ・・ マジ変化無い。 |
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あーあーやっぱりインチキな薬だよー。 通報してサッサと寝ーよっと |
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少女はのび太レベルの超速度で寝た。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ ぐっすり寝た。 爆睡。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
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すや、すや(爆睡中) | |
そして1時間後 明らかに異常な変化が起きていた。 |
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ドックン ドックン |
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ニート少女の心音が部屋中に鳴り響き ニート少女の体が除細動器を喰らったように、何度も跳ね上がって痙攣(けいれん)する! 跳ねる! 1mは跳ね上がる! ※除細動器=心臓に電気ショックを与える機械 |
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すや~。 行動回数千回。 |
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そしてニート少女は、残像を一瞬だけ残して 姿を消した! |
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クチャ・・・ | |
パキパキパキ パキパキパキ パキパキパキ |
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・・・・・・。 | |
1秒後。 ニート少女の祖母は直径40cmの赤い肉団子に変わっていた! 突如発生する血の池 地獄! |
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スヤスヤ・・・ |
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ヒュヒュヒュン! | |
ニート少女は「何千もの血の足跡」と「残像」をまき散らしながら四つん這いで走る。 |
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スヤー 行動回数五千回 |
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!?!? |
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!?!? |
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!?!? | |
さらに3秒後。 近所にすむ40人の住民は直径40cmの赤い肉団子に変わっていた! 少女はフンコロガシのように肉団子に足を乗せている。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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すや~。 | |
ニート少女はよだれを垂らしながら穏やかに寝ていた。 |
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ゾワッ! なんだ、この寒気は? |
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自宅で「Fit Boxing 北斗の拳」というゲームをやっていた60Gの全体毛が逆立つ。 |
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テルルル! テルルル! |
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そして24時間営業のスポーツジムで筋トレをしていた「隊長」が携帯電話にでた。 「隊長」 |
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あー私だ。 私。 |
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なんですか総隊長? | |
「総隊長」 |
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20分前 | |
米軍が間違って廃棄した 「行動回数強化剤」を自衛隊員が拾った情報を入手しました。 |
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で? |
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その自衛隊員が小遣い稼ぎで「行動回数強化剤」をオークションで売ったそうです。 |
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は? マジ馬鹿ですか? |
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新しいテクノロジーって想像を絶する馬鹿を生みますね! |
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その「行動回数強化剤」は20人に売れたそうですね。 O市にも購入者が1人います。 |
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大問題ですな。 | |
とはいえ 「行動回数強化剤」で行動回数が増えるのは200万人に1人ぐらいですよね? 間違って使っても・・・ |
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高確率で影響はないと思いますよ。 | |
ですが、まさかの事態もありえます。 国境警備隊は事務所に集結し待機して下さい。 |
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いやいや。 自衛隊と警察も呼んで下さいよ。 |
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もちろん総力戦を想定して手配しています。 | |
O市最大の戦力である「60G君」と「メス君」にも当然動いてもらいますよ。 「60G君」 「メス君」 |
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了解。 何もおきない事を祈ります。 |
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隊長は電話を切って、自分の腕を見る。 |
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体が温まってるのにサブイボが浮かんでるな。 | |
嫌な予感が有頂天だ。 隊長は汗まみれのサブイボを見てため息をついた。 |
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