87話 | |
2019年3月6日 三号君最後の見せ場。 マジホント最後… 女銃鹿では2度と登場しないよ。 |
とまぁ、そんなわけで… | |
私は諸悪今源之助(しょあくこんげんのすけ)を処刑し・・・ 今に到るわけです。 (ちなみに86話から1話につながります) |
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娘のカタキだぁ~? | |
くだらん。 おまえら人間は、ニワトリが「娘のカタキを討たせろ」と言ったらカタキ討ちを認めるのか? 日本狼ちゃんはコンビニチキンを骨ごと食べ、下品なゲップを放出した。 |
「深夜の森」 時は進み・・・ 現代。 暑苦しい深夜の森。 |
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ニワトリて、基準が違いすぎる… (つか日本狼ちゃんの論法って卑怯じゃないですか?) |
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ザックザック。 | |
女銃鹿は古い井戸の残骸を発掘しながら、日本狼達と会話していた。 「日本狼」 |
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で、この井戸の残骸が | |
みんなやる男がつくった人工地震装置の跡地かワン? 川上犬のグノーシャが女銃鹿に質問する。 |
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ええ。 | |
そしてお目当てのものは・・・ 女銃鹿は穴を掘り、井戸の中からポンプの断片を発掘した。 |
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なんだこれ? | |
地震の影響で人工地震装置が壊れましてね。 | |
その時に飛び散った人工地震装置の部品です。 冤罪(えんざい)スレイヤーで同じものを見たので、直接見に来ました。 「女銃鹿は好きな場所の過去が見えるよ(冤罪スレイヤーという能力なの)」 |
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おー念のために調べたと? (∪^ω^) |
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ええ・・・ | |
やはり冤罪スレイヤーで見た過去は正確でした。 やる男さんはやはり無実で・・・ 諸悪今源之助は悪だった・・・ 女銃鹿は部品を抱きしめながら天を仰(あお)ぐ。 |
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能力だけはすごーいUo・∇・oU (ケモフレ風の賛美) |
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やっぱ冤罪(えんざい)スレイヤーだけは優秀なんだよな~。 | |
女銃鹿はくっそつまらんグノーシャだけどさー。 |
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酷い言われようですね。 |
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だってそうだろ! | |
冤罪(えんざい)スレイヤーを使って面白い過去を探れば、利益になるし前向きな未来が築けてウハウハだ! |
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だがお前は! | |
そんなお宝でわざわざクソ以下の凶悪犯罪を見続ける! 愚かを通り越してゴミクズ以下の所業だわ。 |
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そう・・・ ですか・・・ |
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私は愚かですかね? |
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うん。 MAX愚か。 |
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あと間違いおこしマクリング |
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U・ω・U |
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・・・・・・。 | |
確かに私は多くの間違いを犯しました。 無実の父を冤罪(えんざい)で殺しました。 死刑活動を続けることで妹の心を傷つけました。 もしかしたら私は自分の知らない所で多くの人々の想いを踏みにじってるかもしれない。 |
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分かってるじゃん。 | |
だったらクッソくだらん処刑活動やめて、私と一緒に天下取りしよーぜ。 (人間の弱みを一緒に見つけて、人間を脅迫しよーよー) |
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が! | |
極悪人を処刑した行為に間違いを感じたことはありません! 犯罪者の処刑は被害者遺族の救いになります! |
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(また、それか・・・) | |
みんなやる男さんだって、処刑を望んでいた。 | |
女銃鹿は真っ直ぐすぎる目で日本狼ちゃんを見つめ返した。 「真っ直ぐすぎる目」 |
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(∪^ω^)コッワ |
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(∪^ω^)シュウキョウヤ |
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(こいつな~んも変ってないな) | |
冤罪(えんざい)スレイヤーがあろうがなかろうが、こいつは真っ直ぐ過去の犯罪を凝視(ぎょうし)している。 |
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・・・・・・。 |
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チッ。 うっとおしい。 |
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日本狼ちゃんは自動車にはねられた犬の死体を見るような目で、女銃鹿をチラ見する。 女銃鹿の目はいつも真っ直ぐで・・・ 暑い夏は続き、深夜なのにセミの鳴き声が鳴り響いていた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 翌日。 深夜の愛知県。 「深夜の山道」 売れ杉三号(うれすぎさんごう)はコンビニの袋を抱えながら徒歩で山道を歩いていた。 「売れ杉三号(うれすぎさんごう)」 |
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おーし、山道を通って帰宅するかな~。 |
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んで、家に帰ったら、また筋トレで鍛えまくるぜ。 | |
そして今の彼は暇(ひま)だった! ニートだった! 彼は暇(ひま)な大学生のように筋トレにのめりこみ、究極とも言える防御力を手にしていた。 レベリングだけは凄かった。 |
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つか、俺はなんのためにこの世界に生まれたのだろう? | |
答えは出ない。 売れ杉三号はおのれの存在意義(レゾンデートル)を考えながらダラダラ帰宅する。 そんな時・・・ 彼の人生を変える何かが流れ落ちる! |
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ごおおおおおおおお! | |
ヒューー! |
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ふぇ!? | |
ダ ム ッ ! |
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EEEEEEEE! | |
日常を破壊するように! 三号の200m前方で! 隕石のような黒い何かが落下! 衝撃と熱で岩が溶け、直径30mのクレーターが生まれた! |
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ぶわあああぁ! | |
凄まじい砂煙が巻きあがり、樹木が紙吹雪のように舞いあがる! |
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200m前方で隕石が落下! (いや、隕石ではないのか?) |
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三号がもっていたコンビニ袋は衝撃波に吹き飛ばされ、持ち手だけになる。 |
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って! | |
これは人が巻き込まれてたらヤバくないか? 売れ杉三号はコンビニ袋の持ち手を捨て、前に進んだ! |
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・・・・・・。 | |
何かが落下した影響で大量の塵(ちり)が舞いあがり、黒雲となり、、、 夜の闇はますます暗くなっていた。 「流れる黒雲」 |
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滑(すべ)りながら山中を特攻! | |
特攻! 特攻! 三号は懐中電灯をつけて前に進む! 滑(すべ)りながら山中を特攻する! そして・・・ クレーターの中心に辿(たど)りついた。 ・・・・ ・・ |
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・・・・・・。 | |
そこで三号は黒い何かと遭遇する! 「黒い何か」 |
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なにコレ? モビルアーマー的な何かか? |
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それはなんと言えばいいのだろう? 黒いミリタリーベストに黒い兜をつけた黒衣の化け物。 8mの化け物。 目は鋭く、全身は土で汚れていた。 |
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なんだコレ!? なんだコレ!? |
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今まで色んな化け物を見たけど、これは異質すぎる! なんなんだコレは!? 売れ杉三号が懐中電灯で化け物を照らしながら驚愕(きょうがく)した。 |
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誰 だ ? |
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黒い化け物が売れ杉三号に質問する。 外見に似合わない澄(す)んだ声。 短いフレーズから品位と知性が感じとれる。 |
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この声は聞き覚えがある・・・? | |
この声はなゐの神衣・・・だよな? 売れ杉三号は声から黒衣の化け物の正体を特定した。 「なゐの神衣(ないのかむい)」 |
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そうだ。 この兵装は なゐの神衣だ。 |
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な~んだ♪ やっぱりなゐの神衣さんですか♪ (ちょっと安心) |
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安心した三号はなれなれしく話し続ける。 |
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なんかしばらく会わないうちに随分イメチェンしてますね~。 | |
グノーシャならこんぐらいアリアリなんでしょうけど・・・ (ジロジロ) |
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・・・・・・。 | |
そういえばチョイ昔に・・・ | |
なゐの神衣さんは俺を気にかけていてくれた事を覚えてますか? 俺ってちょっとした謎のグノーシャだったじゃないですか? |
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謎のグノーシャ? | |
そーそー。 | |
最近俺って準物量型グノーシャぐらい強くなりましてね。 「準物量型グノーシャのメスぐらい強くなりました」 ? 強くなる過程で分かったんですよ。 俺の正体が! |
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正体? |
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実は俺ってプレステ3のグノーシャじゃないんですよ♪ | |
本当は俺ってプレステ3の部品を保護してる レアメタルのグノーシャなんですよ。 どうですか? むっちゃ凄いでしょー? どーりで防御に特化してるわけですよ♪ |
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・・・・・・。 | |
(すごくどうでもいい話だった) | |
売れ杉三号が重要な情報をあかす。 が! なゐの神衣は反応を示さない! |
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って、反応が薄い? (前はけっこう興味があったのに・・・) |
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(相手にする価値もない) |
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つか、ホントになゐの神衣さんですよね? | |
声だけソックリな別人じゃないですよね? |
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・・・・・・。 | |
だから・・・ |
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ちょっと軽いテストをしていいですか? | |
売れ杉三号は∞防御を使いながら「なゐの神衣」に接近した。 |
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どけ! | |
なゐの神衣はカタツムリのように前進する。 60Gとなゐの神衣との距離が縮まり 二人の距離が1mまで縮まった。 |
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いやいや、どきませんよ。 怪しすぎるもん。 |
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あと俺に攻撃しても無駄ですからね。 今の俺は太陽、ブラックホール、ビッグバンの中でも無傷です。 たとえ |
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ぶ ぅ ん ! |
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え!? | |
なゐの神衣の顔面から振動が発生し、振動は売れ杉三号の全身を包みこむ! そして! |
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ブシュ・・・ | |
三号の体は一瞬で粉々になり、一瞬で崩壊した! 粉々になった三号はまかれた小麦粉のように飛散する! |
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・・・・・・。 | |
三号の体の20%は・・・ 1時間過去の世界に吹き飛んだ! 三号の体の20%は・・・ 1時間未来の世界に吹き飛んだ! 三号の体の20%は・・・ 異世界に吹き飛んだ! 三号の体の20%は・・・ ワープし宇宙の外の外まで吹き飛んだ! 三号の体の20%は・・・ 人が観測できないダークマターの奥底まで吹き飛んだ! |
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・・・・・・。 | |
三号の消滅を確認。 三号は粉も残らない。 |
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無意義なり。 |
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・・・・・・。 | |
万物は振動し、光や時、運命さえも振動する。 |
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のそ・・・・ | |
なゐの神衣といわれた何かが、ナメクジのようにのっそりと動き・・・ 闇の中に消えた。 夜の闇はさらに深くなり、深い深い闇が世を埋め尽くしていた。 ・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・ 翌日の夜。 なゐの神衣の事務所。 「なゐの神衣の事務所」 なゐの神衣の事務所で3人のグノーシャが仁王立ちで立っている。 |
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・・・・・・。 | |
・・・・・・。 | |
・・・・・・。 | |
一人は蜻蛉斬り(とんぼきり)、一人は60G、一人はセールちゃんと言われるグノーシャだった。 「蜻蛉斬り(とんぼきり)」 「60G」 「セール=ウリウリ」 |
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ぐぉぉぉ・・・ | |
うおおおおん。 | |
そして三人の前で、メスやメガネのグノーシャ、さらにメス達と一緒に大暴れしたグノーシャが正座をしてうなだれている。 「メス」 「メガネのグノーシャ」 |
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すまぬ、すまぬ( TДT) |
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すまぬ、すまぬ( TДT) |
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わたくしセールちゃんにグーパンされたんですが・・・ これは昭和の暴力でしょうか? |
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STOP THE 昭和の暴力! 悪しき習慣を未来に残してはダメなの! 正座しているグノーシャの頭部には漫画タンコブと言われるタンコブが出来ており、タンコブから湯気が出続けていた。 |
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クソオヤジが消えたこの緊急時に好き勝手暴れやがって・・・ |
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どんだけ被害が出たと思ってるのよ! | |
とくにオシッコウォーターカッターでビルを破壊した馬鹿は反省しなさい! セールちゃんがメガネのタンコブを踏みにじりながら怒る。 |
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やめてよね! 僕はケガ人よ! |
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ご褒美ならもう少しコミカルに! ツンデレっぽく踏みにじりなさいよ! |
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うっさいわねぇ! チンコぶっ飛んだカマメガネが! |
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あんたの後始末は全部私と60Gがやったんだからね! オシッコふいた雑巾を口につめて殺すわよ! セールちゃんがメガネを踏みまくる! |
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カマメガネって酷いわ! 完全に人権侵害よ! |
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私なんか米軍を支配して戦争ごっこしただけで怒られたの。 |
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グノーシャの中には何一つ反省してないものもいた。 |
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(反省はしてないと・・・) |
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なんにせよ馬鹿どもをみんな捕獲できて良かったぜ。 | |
これでようやくスタートラインに立てるな。 |
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そね。 問題はここからよね。 |
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お父様が消えて50時間以上が経過してるけどさ・・・ 消えたお父様はどうなったのよ? 「なゐの神衣は黒い雲にさらわれて行方不明」 |
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むぅ。 | |
もしかして・・・非常事態ですかね? |
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ぶっちゃけ分からん。 | |
黒い雲はなぜクソオヤジを連れ去ったのか動機すら分からん。 「クソオヤジを連れ去った黒い雲」 |
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もしお父様が黒雲に支配されたら、事態は深刻。 | |
みんな一丸となってこの問題に対処して欲しい。 |
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えーめんどくせー(#´口`) |
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q(-ε-)p゛ブ~ブ~ |
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俺達がなにもしなくても蜻蛉斬りさんが解決しておクレヨン(-з-) | |
グノーシャ達が次々と不満をぶちまける。 が、一蹴! 蜻蛉斬りは不満をいうグノーシャの脳天をつかんで威嚇(いかく)した。 |
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お前たちは何か勘違いしている。 |
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ふえっ!? | |
人でなしのお前らに、自由はない。 法的な人権もない。 |
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さらに私ほどの力もない。 ∞ 腕 力 ! |
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!? | |
!? |
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グチャッ! | |
蜻蛉斬りリンゴを握りつぶすように、不満をいうグノーシャの頭部を光速で握りつぶした! 光速で握りつぶされた頭部は炭化し! 圧縮され! 直径0.1mmのイエローダイヤモンドに変異する! |
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な!? | |
バキィィン!? |
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バタム・・・ | |
頭部を失ったグノーシャはヘッドショットされたゾンビのようにバタムと倒れた! |
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!? | |
!? | |
!? | |
うそん!? 問答無用で殺戮制裁!? |
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おおい! 蜻蛉斬りっっ! |
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あんた何やってるんだ! 仲間を殺していいわけがないだろ! 突然の殺戮(さつりく)に60Gが抗議する。 |
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なにを今さら | |
うちがマトモな人権団体だと思っていたのか? |
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クッ・・・ |
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うちは危険な害獣(グノーシャ)を管理する管理団体だ。 | |
ヤル時はヤル。 理不尽にぶっ殺して強制的に従わせることもある。 蜻蛉斬りはメスカマキリのような殺気を全員にむけた。 伴侶さえもエサにしかねない無慈悲な殺気が仲間のグノーシャを威圧する。 |
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これは昔のTさんなの・・・ |
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クソが! | |
最近、甘ちゃんになってたから見えなかったが、蜻蛉斬りさんの本質は変わってねぇ! この人は処刑に使う槍だ! |
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(うわぁ、こんなとこ来るんじゃなかった!) | |
(私の仏心って大体損するのよね) |
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この問題はもはや、銀河系が消滅するかしないかレベルの大問題であると認識してほしい。 | |
もし黒い雲が「振動兵器なゐの神衣」を装備し、我々に害をなすなら、我々は滅びるしかない。 全員工夫して対処すべし。 蜻蛉斬りは死んだグノーシャの死体に座りながら、グノーシャ達に命令した。 |
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銀河系が消滅するか、しないかだぁ~? |
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これは・・・ | |
全員参加の総力戦になるかもね。 (しかも負けイベントの臭いが凄い) 全てを巻き込んだ地獄は目と鼻の先まで近づいていた。 |
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