79話 | |
2018年8月15日 60G「おまえら実は嫌がらせしてるだろ!」 グノーシャ達「はい」 |
マスターヴォッキー! 今のうちに我々の目的を遂行しましょう! |
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ボっきーん! |
野に放たれたグノーシャ達が好き勝手に動く。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ そして16時。 とあるビルの屋上。 「とあるビルの屋上」 |
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うーむ。 現場からは何も見つかりませんねぇ。 |
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証拠がなさすぎる。 | |
蜻蛉斬りと60Gは「∞視点」でなゐの神衣の居場所を捜索していた。 |
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∞視点では限界がある。 現場に行こう。 |
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警察だらけで近づけませんね。 |
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捜索は難航していた。 なゐの神衣の情報はいっさい見つかっていない。 |
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少し胃がキリキリしてきた。 |
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最悪の事態を想像し、蜻蛉斬りが鬱(うつ)になる。 ・・・・ ・・ そんな時 よからぬモノが目に飛び込んできた! |
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Tさん | |
空に、黄色い線が見えませんかね? 「黄色い線」 |
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見える。 なんだろうアレ? |
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蜻蛉斬りが南を見ると、黄色い線が空を分割するように伸びていた。 それがなんなのかまったく分からない。 |
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太さ1mぐらいの黄色い棒? いや、黄色い水柱か? |
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水柱の高さは大気圏を越えている? |
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なんでこんなものが突然? |
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なんだアレ? | |
異常気象? 地震の前兆? |
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黄色い線を見た何万人の人々が正体不明の黄色い線を見て大困惑していた。 |
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ジョジョ… ジョジョ… |
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正体不明の黄色い線は大困惑させるだけでは終わらない。 黄色い線は60G達に向かってスローモーションでゆっくりと倒れはじめる。 |
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黄色い線が俺達に向かって倒れてるような? |
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倒れるとどうなる? |
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何もかもは未経験ゾーン。 |
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避けてぇ! みんなぁ! |
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あれ? メガネの声が聞こえたような? |
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つか、質量を考えるとやばくないですか? | |
ここまで巨大な黄色い線がビルに落ちたら… |
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フォン! | |
一瞬にして一閃! 正体不明の黄色い線は 光の柱と化したエックスカリバーのように叩き落ちた! |
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!? | |
!? | |
!? | |
がげっ! | |
無数のビルに縦の切れ目が入り |
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がげっ! | |
そして黄色い線に接触した蜻蛉斬りは 縦に! 真っ二つに! 割れた! |
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蜻蛉切さ―――――ん! | |
∞再生! | |
真っ二つになった蜻蛉斬りは真っ二つになった舌で「∞再生」とつぶやく! その瞬間! 真っ二つになった体はロボのように合体し、一瞬で再生した! |
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即再生! | |
すっげ――――! 蜻蛉斬りさん! |
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って、いったい何があったんですか? |
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この攻撃は | |
メガネのオシッコウォーターカッターだと思う。 蜻蛉斬りが困惑する。 「メガネ」 |
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ジリリリリン! ジリリリリン! (黒電話のベル音) |
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そんな時… 蜻蛉斬りのスマホから着信音が鳴り響いた。 |
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こんな時に電話かよ。 | |
もしもし蜻蛉斬りです。 | |
蜻蛉斬りは血まみれの手で素早く電話に出る。 |
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ぼくです。 | |
電話の主はメガネのグノーシャだった。 「メガネのグノーシャ」 |
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なに? | |
蜻蛉斬りさん。 すいません。 |
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僕が…… オシッコウォーターカッターを誤射しました。 開口一番メガネが謝罪する。 |
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やっぱりあの攻撃はメガネなんだ。 なぜこんなことを? |
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いま、すごく熱いですよね? | |
うん。 すっごい猛暑。 |
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ゆえに地球温暖化対策が必要です! | |
僕は! オシッコウォーターカッターのオシッコで太陽の火を弱めようとしました! |
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え!? いくらなんでも無謀すぎる! |
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蜻蛉斬りのクールな顔が崩壊し、ドン引きしまくった。 |
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蜻蛉斬りさんのクールキャラが崩壊してますよ。 | |
そ…う…ですね。 | |
確かに徹頭徹尾、無謀で… 僕は失敗しました。 |
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ヴォッキーン | |
メガネの隣にいた謎の人物が奇声をあげる。 |
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ヴォッキーン? 誰の声? |
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マスター・ヴォッキーです。 | |
マジで誰? | |
今回の首謀者? |
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正解!(無駄なイケボで返答) | |
僕はマスター・ヴォッキーの助言に従い、ヴォッキしたチ○ポでオシッコを出しました! | |
しかし負荷に耐えられなかったチ○ポが爆発! |
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・・・・・・。 | |
僕はチ○ナシメガネになりました。 | |
・゚・(ノД`)・゚・ウォォーン ・゜・(PД`q。)・゚・ メガネが大号泣する! 愛の根源(イデア)である性器を失う喪失感は、あまりに凶悪だった。 もうお婿(むこ)にいけない。 |
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そんなこと私に言われても(大困惑) | |
・゚・(ノД`)・゚・ウォォーン | |
そんなメガネに言わなければならないことがある(無駄なイケボ) | |
メガネの横にいたマスター・ヴォッキーがメガネに助言する。 |
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なんですかマスター・ヴォッキーン? |
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そもそもお前の計画はやる前から失敗していた。 | |
太陽にオシッコをかけても太陽の火は弱くならない。 むしろ太陽の質量がオシッコ分だけ増えて火力が増すだろう。 |
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なるほど。 | |
太陽の大部分は水素なので、水素が増えれば火力が増す |
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えええええええ! | |
じゃあ、僕はなんのためにオシッコウォーターカッターを太陽に向けたんですか? |
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オシッコがどこまで飛ぶか見てみたかった。 | |
君も小学生のころ… ヴォッキチ○コから放出されるオシッコがどこまで飛ぶか試した筈(はず)! 私はその限界の極限を観測したかったのだ。 |
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僕のチ○コ爆発したんだぞ―! | |
どーしてくれるんだよー! |
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サーセン! |
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サーセンですむかぁぁぁ! | |
メガネがマスターヴォッキーチ○コに飛びついて取っ組み合いの喧嘩をはじめる。 下手なグーパンでポカポカと殴りあいをはじめる。 その喧嘩は小学校2年生がやるはじめての喧嘩みたいだった。 |
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返せ―! 返せ―! | |
はは、拳に殺意が宿ってるぞwww | |
ポカポカ! ポカポカ! ポカポカ! ポカポカ! ポカポカ! ポカポカ! ポカポカ! ポカポカ! |
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・・・・・・。 | |
プツ!(通話が途切れる音) | |
その争いをスマホで聞いていた蜻蛉斬りは黙って通話終了ボタンをタップした。 ・・・・ ・・ |
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蜻蛉斬りさん! 一体全体何があったんですか? |
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ただならぬ気配を感じましたよ! |
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スケールが大きい小二病患者の失敗を見た。 |
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え? | |
それは一体・・・ |
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ジリリリン! ジリリリン! (黒電話のベル音) |
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!? | |
!? | |
会話の流れをぶったぎるように また蜻蛉斬りのスマホが鳴り響く! |
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はい。 蜻蛉斬りです。 |
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蜻蛉斬りは急いで電話にでた。 ・・・・ ・・ |
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あ~、もしもし~。 メスなの~。 |
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「メス」 |
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なんだメスからの電話か… 脅かしやがって… |
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な、なに? | |
実はさー、蜻蛉斬りさーん。 | |
ちょっと悩んでることがあるのー。 |
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だから、なに? | |
私の友達にさー。 | |
「ゲスっち」っていう∞操作をつかう子がいるよねー。 |
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うん。 メスと同じ能力が使える少女。 |
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メスと同じ思想で、メスの理解者でもある。 |
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でさー、その子とさー。 | |
生身の人間を使ったストラテジーゲームをやる事になったんだよねー。 |
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は? 生身の人間を使ったストラテジーゲーム? |
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つまり本物の人間を手駒にした人肉ゲーム? ※ストラテジーゲームとは国や組織を操作して敵に勝つゲーム。 |
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理解が早くて助かるよ~。 | |
ホントは駄目だと思うけど ゲスっちが熱心に頼むから「1回だけ戦争しよっかー」って話になったの。 まぁ、1回ぐらいなら問題ないかもよ。 |
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1回でも問題ある! | |
メスは戦後の平和教育を最大マックスでスルーしすぎ! |
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でさー。 | |
いまさー。 ∞操作で沖縄にいる在日米軍を全て支配してるんだよねー。 「在日米軍」 |
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<(;゚ロ゚)>ファッ! | |
<(゚ロ゚;)>ファッ! <(゚ロ゚)>ファッ! |
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でさー。 | |
ゲスっちにも軍隊を支配させて 人肉戦争ゲームがやりたいのー。 |
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や…や… | |
在日米軍と良い感じ戦える軍隊ってどこかなー? |
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Tさんの意見が聞きたいのー。 |
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やめろぉおぉぉ! |
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蜻蛉斬りが仮面をつけて戦闘態勢に入った。 「蜻蛉斬りの仮面」 |
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Tさーん! Tさーん! |
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あー、やっぱり怒られたのー。 | |
やばそうだから、闇に隠れるよ。 後始末よろ~。 |)彡サッ |
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こら――――! | |
後始末って、在日米軍をどーせいと? |
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ざ…在日米軍? | |
・・・・ ・・ そんな感じで複数のグノーシャが好き勝手に動き、蜻蛉斬りに迷惑をかけまくる。 ・・・・ ・・ |
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ジリリリリリン! ジリリリリリン! |
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ジリリリリリン! ジリリリリリン! |
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ジリリリリリン! ジリリリリリン! |
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その日、トラブルをおこしたグノーシャの連絡が20件届き |
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・・・・・・・。 | |
蜻蛉斬りはストレスで嘔吐(おうと)した。 |
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おまえら実は嫌がらせしてるだろ。 |
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はい。 | |
はい。 | |
はい。 | |
はい。 |
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もう、許して・・・ | |
その日、蜻蛉斬りと60Gは問題をおこすグノーシャの対応に追われた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 同日の夜。 暑苦しい深夜の森。 |
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ザック!ザック! | |
ザック!ザック! | |
セミが鳴き続ける深夜の森で… 女銃鹿がシャベルで地面に穴を開けていた。 |
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(∪^ω^)わんわんおー。 |
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(∪^ω^)わんわんおー。 |
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んー??? | |
こんな山奥で何をしてるんだ? 勝手についてきた日本狼達がドッグフードをスナック菓子のように食べながら質問する。 |
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ザック!ザック! | |
ザック!ザック! | |
女銃鹿が質問に答えない。 ひたすらもくもくと地面を掘り進める。 やがて… |
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ガチッ! | |
シャベルが何かに接触し、小さな火花が発生し消えた。 |
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なんだ? 古い井戸の残骸か? |
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女銃鹿が1mほど穴を掘ると 古い井戸の残骸が発掘される。 |
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やはり「みんなやる男」さんの話は本当でしたね。 | |
冤罪(えんざい)スレイヤーを使えば、真実はすぐに分かりますが… この案件は自分の手で調べたかった。 |
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(U・ω・)? | |
(U・ω・)? | |
(U・ω・)? | |
説明不足すぎて意味が分からんワン。 |
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一人で納得してないで、私に説明しろ! | |
この井戸の残骸はなんだ? みんなやる男って誰だよ? (どっかで聞いた気もするが、もう覚えてねーよ) 「みんなやる男」 |
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いいんですか? 長い話になりますよ。 |
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構わん言え。 | |
グノーシャの私が死刑をはじめたきっかけになった話です。 |
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女銃鹿は自分の過去を語り始めた。 この話が全てのはじまり… |
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