それでセールちゃんの容態はどーかなー? |
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肋骨骨折した影響で大出血してますね。 φ(・ω・ )カキカキ |
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ええ!? それってオオゴトですよね? |
ここは病院の受付。 60Gとメスが医者と話しをしていた。 |
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どしぇぇー! セールちゃん死んじゃうのかなー? |
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大丈夫。 今はワープ技術で治療技術も進歩しましたからね。 |
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傷1つ残しませんよ。 ( ̄ー ̄)b グッ! |
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でも、すっごい血が出てたし大丈夫かなぁ~? |
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いまは献血所(けんけつじょ)から血をワープさせて届ける形式なので、血はいくらでもあります。 | |
とにかくご安心を! ( ̄ー ̄)b グッ! |
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ホントに大丈夫っすかね? |
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もちろん! ( ̄ー ̄)b グッ! |
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メスと60Gは葬式ムードで医者を見送った。 ・・・・ ・・ そして手術室。 |
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・・・・・・。 | |
管(くだ)まみれになったセールちゃんが手術台の上で手術を受けていた。 |
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まずはマイナス密度の鉄を | |
輸鉄(ゆてつ)して下さい。 |
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はい。 |
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ジョボジョボ! | |
セールちゃんの体内に液体金属が注入され 体内に注入された液体金属から様々な「マイクロ・ロボット」がワープし、セールちゃんを治療しまくる。 |
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輸血。 |
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はい。 献血所から血をワープさせます。 |
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ジョバババ! | |
さらに献血所から血がワープし、セールちゃんの中にそそぎ込まれる。 |
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ジョッバーン! | |
セールちゃんは セールちゃんは 秋葉原の献血所から血をもらいまくっていた! |
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あれ? 何かおかしくない? |
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・・・・ ・・ そして場面は変わり 同時刻。 秋葉原の献血所。 |
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ザワザワ。 | |
ザワザワ。 | |
その献血所にオタクたちが長蛇の列で並んでいた。 マジでコミケの人気サークルぐらい並んでいる。 オタクから発生する瘴気で目が超痛い。 |
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はーい♪ 献血ガチャ特賞おめでとうございまーす♪ |
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(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ |
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勝ったぁ! 献血ガチャで抱き枕ゲットでござるよ! |
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その献血所は献血に協力するとガチャができ、特賞で抱き枕が当たるキャンペーンをしていたのだ! |
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輸血♪ おけっつ♪ |
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当然のように ガチャにガイスト(精神)を支配されたオタクが何度でも輸血に参加する。 このシステムを考えた奴はデビルマンである。 |
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やったぁぁ! 5回献血したおかげで非売品抱き枕ゲットだよぉぉ! ∩(☆∀☆)∩イエーイ! |
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…( っ゚、。)っパタッ オタクがフラフラつきながら力強く抱き枕をだきしめて、板のように倒れる。 |
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うわぁ、こんなになるまで抱き枕が欲しいんですねぇ。 (;゚д゚)ゴクッ |
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看護婦さんはオタクの闘気にドン引きするしかない。 |
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これは致し方ない。 どんなに文明が進歩しても抱き枕が最高でござるからな。 |
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つか、俺達の血を輸血してもらった患者は性癖歪んだりしてなw |
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ジョワーーーー! | |
そんなオタクどもの血が! すさまじい量のオタクブラッドが! 獣血が! ワープしてセールちゃんのボディに入りまくっているのだ! |
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なんだろう? Bダッシュで逃げたい。 |
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セールちゃんはムッチャ逃げたかったが、麻酔でピクリとも動けない。 マジ動けない。 そして・・・ |
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はーい、無事終わりましたよ~ん♪ | |
( ̄ー ̄)ノ(=△=)ヨシヨシ 治療はサクッと終了。 |
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あれ? どアッサリ? |
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セールちゃんはアッサリと一命を取りとめたようだ。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ それから3日後。 |
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タブレットをタッチタッチと・・・ | |
元気になったセールちゃんは病院の受付で退院の手続きをしていた。 |
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すげーなー、あんだけオオケガしてもう退院かよ。 現代医療パネェ~。 |
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ホント早すぎ。 | |
なーんか医者に病院からさっさと出てけって言われた気分よぉ。 |
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で、これから2週間の自宅療養か? |
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ま。 そーなるわね~。 |
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じゃーサイナラ。 (=д=)ノ |
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おう、労災をたっぷり取るから期待しろよな。 |
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サンクス。 | |
そんな感じでセールちゃんはワープドアからワープして自室のベッドに座って寝た 瞬間! ド ク ン ! |
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!? | |
セールちゃんの鼓動が激しくなり 全身の血が熱くなる! |
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え?なにコレ?なにコレ? 私?媚薬でも飲んだ? |
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子宮がキュンキュンしすぎてヤヴァイ。 |
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え? えええ? |
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男? 男? |
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男の二の腕好き! 男の広い背中シュキシュキ! |
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セールちゃん謎の発言を全ブッパする! |
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ナニ言ってるんだ私? 意味わからーん! |
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セールちゃんが混乱する中。 セールちゃんの脳にキモオタの声が響き渡った。 |
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|ΦωΦ)ノ やあ! | |
こんちゃーす。 |
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はぁ? あんた誰よ? |
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僕はセールちゃんの脳内に住む「オタク妖精ダキマクラーレン」です♪ |
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なにそれ? |
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僕はひたすらオタク趣味を布教する妖精なのです! | |
現れた謎の男が謎のド下手踊りをし、セールちゃんの周りを意味もなくグルグル回る。 \(^o)/(≡д≡)\(o^)/ |
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あんた、、、何がしたいのよ? |
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セールちゃんを問答無用で洗脳します。 |
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ちょっ! ナニ勝手なことゆーてんのよ! |
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とにかく喰らえばいいわ! | |
洗脳オタク光線ビビビビビ! (*゚□゚)ハ<呪呪呪呪呪呪呪呪呪 ダキマクラーレンはウルトラマンのようにビームをだし、セールちゃんを執拗(しつよう)に攻撃した。 |
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ちょー! たーすーけ―てー! |
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フマキラーのように打つ! フマキラーのように打つ! |
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あばばばばば! | |
セールちゃんは虫のように倒れるが ダキマクラーレンは倒れても倒れても攻撃する! なかなか死なないゴキブリを殺虫剤で殺すぐらい執拗(しつよう)だ。 |
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足がピクピクしても打つ! 完全沈黙するまで打つ! |
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そんなん死ぬわー! | |
_ノフ○ ガクッ! ついにセールちゃんは攻撃を喰らいすぎて動かなくなった。 |
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はい♪ 分からせ完了♪ |
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セールちゃんも我々と同じ抱きマクラ―の一員です♪ OK♪ スタンだっぷセールちゃーん♪ |
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ふら~。 | |
もしかして・・・ 私はキモオタに転生した? |
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そうよ。 そして次の行動よ。 |
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そね。 | |
カタカタ・・・ PCで女性用抱き枕を検索、検索と・・・ |
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あーニャルほどリン、女性用の抱き枕は腕がついた腕つきが人気なのねぇ。 | |
マジほすぃ。 (^q^)じゅるり |
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ですよね~♪ (o^^o)ニッコリ♪ |
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って! おおおおい! |
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どうなってるんだ私!? 今まで抱き枕を1回も欲しいなんて思わなかったのに、なに血迷ってるんだ? |
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ホントは拒んでないクセに♪ コノコノ( ´∀`)σ)゚Д゚;) |
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くっ! | |
確かに嫌な気分はいっさいしないわよ。 |
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はっきりゲロっちまいましょうよ。 | |
今、セール殿の生きる目的はなんですか? 力? 夢? 金? イヤ違う! ホントは |
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抱き枕王に私はなる! | |
セールちゃんワンピースのルフィの用に両手を上げてアピールする。 その姿は中途半端に力強い。 |
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まだ大人しいわ! | |
もっと踏み込んでいいのよ! セールちゃん! もっと心を全裸にして望みを語りなさい! |
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うん♪ 私は「男の股間に顔をうずめる、股間抱き枕」が欲しいのよ! |
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セールちゃんは心のコートをパカッと開き全てをさらけ出した。 |
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ひゅ~♪ こいつはガンギマリしてますよ~♪ |
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(あれ?私ナニゆーてんの?) | |
?????? いや、今が気持ちいいからなんでもいいや。 でも、おかしない? 私? |
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すぐ作りましょうぜ。 セールさん。 |
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えっ? 作るってなにを? |
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男の股間に顔をうずめる抱き枕は市販されておりません。 ゆえに自分で作るしかないでゴザルよ。 |
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大丈夫、今はワープ技術の発展でオーダーメイド商品が簡単に作れますぞ。 1個10000円ぐらいですかね? |
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マジで!? 作る作る!? |
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いやっほー! モッ〇リだっきまくらーん! セールちゃんはすっげー笑顔で「股間抱き枕」をデザインし、注文した。 |
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すげーなー。 洗脳した俺が言うのもなんだが、やっぱすげーわー。 |
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わーい♪ | |
セールちゃんはとても興奮していた。 セールちゃんは人生一興奮していた。 人間はきっと 狂ってたほうが一番気持ちいいのだ。 |
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・・・・・・ ・・・・ ・・ 1日後、セールちゃんの自室。 |
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というわけでセールちゃん。 | |
股間抱き枕できましたぞ♪ |
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ふおおおお! ふおおおおお! |
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くんか!くんか! すーはー!すーはー! セールちゃんは完成した抱き枕を全身で楽しむ。 「完成した抱き枕」 そのセールちゃんの姿は・・・ いや、あえて説明はよそう。 今のセールちゃんは餌を与えられた豚に近く、詳細な状況説明はセールちゃんの沽券(こけん)に関わる。 |
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ガチャ! | |
そんな時! |
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よ。 | |
はああああああ!? | |
無神経な60Gがワープドアを開けてセールちゃんの部屋にいきなり入ってきよったのだ! |
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やっほーセールちゃん元気~♪ 突然だけどお見舞いに来たよ♪ |
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なっ!? ダイレクトワープで直接私の部屋に入ってきた!? |
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どんだけ無神経だよ! このクソハゲ坊主は! |
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え? まずかった? |
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まさか着替え中ですか? |
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あ? 着替え中じゃなくてさ・・・ |
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じー! | |
60Gが下をむいてベッドを見ると セールちゃんが股間き枕を使用してる真っ最中だったのだ! しかも、その抱き枕には60Gの姿がデカデカと印刷されている! 股間部分にはセールちゃんのヨダレがベットリついてシュール、、、というかホラーだ。 |
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キャー! セールちゃーん! |
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なんで俺の姿がプリントされた股間抱き枕を使ってるのー? |
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って違うのよ!? いや、違うくないけどこれは私じゃない私の仕業なのよ! |
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だから今見たことは忘れなさいっ! セールちゃんが人生史上最高に慌てふためく。 |
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あ、いや。 この反応はアカンか。 |
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ダイレクトワープでいきなり部屋に入った俺が最低だしな。 セールちゃんの性癖をどうこう言う資格は俺にはない。 |
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いや、いや!そういう事じゃないから! マジ誤解しないでよね! |
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ヾ(//◇//)ノアワワ、ワ |
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(うーむ、あまりの事にテンパっておられる) | |
(ここは優しい嘘をついてセールちゃんを安心させたほうがいいんだろうなぁ) |
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ちょっ! あんた聞いてる? 誤解だから、マジ誤解! |
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まーまーセールちゃん気にしなくていいぞぉ♪ | |
つか俺も似たような事やってるからさ♪ 一緒にナカーマ―しよーぜー♪ |
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は? | |
あんたも似たようなことやってたの? |
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そだよー♪ 人類みな変態、恥ずかしいことなど何もないのだよー♪ |
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さぁ、俺と一緒に・・・ |
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キ ッ モ ! |
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セールちゃんが60Gに裡門頂肘 (りもんちょうちゅう)で攻撃する! ※裡門頂肘 (りもんちょうちゅう)とは八極拳の肘技。 その攻撃を喰らった60Gはボディを「くの字」に曲がて吹き飛ぶ! |
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ぐはっ! 平成の理不尽ヒロインかよぉぉ! |
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60Gが血反吐を吐いてうずくまる。 そんな時! |
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ピンポーン!ピンポーン! ピンポーン!ピンポーン! ピンポーン!ピンポーン! ピンポーン!ピンポーン! ピンポーン!ピンポーン! |
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玄関のチャイムが執拗(しつよう)に鳴り響き、メスの声が鳴り響く。 |
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やっほーい♪セールちゃん♪ お見舞いするからダイレクトワープするよ~♪ |
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なぜかノリノリのメスが登場しようとしていた。 |
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げぇぇ!? メスもぉぉ!? |
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なんだと! | |
メスはヤバい!? 見られたらセールちゃんの秘密が拡散する危険性がある! |
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ええ!? | |
とにかく隠せ隠せ! | |
そう世の中には2種類の人間がいるのだ。 人の恥ずかしい失敗を見て周りに言いふらす一般人と、あえて隠してあげる聖人の2タイプが・・・ 60Gは後者。 善良なる60Gはセールちゃんの恥ずかしい趣味を全力で隠そうとした。 |
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隠すて? どこに抱き枕を隠せばいいのよーん? |
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とりあえず服の中に隠すぞ! |
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ええ! | |
60Gは凄まじい行動回数でセールちゃんの服をめくり セールちゃんの腹部に抱き枕カバーをつめこむ。 ある意味ではセクハラ臭い行動だが、それをツッコム余裕はセールちゃんにはない。 |
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やや、セールちゃんちっす♪ ちっす♪ |
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そして容赦のないメスがワープドアを開けて現れたのだ。 |
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ちっす♪ ちっす♪ |
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ちっす♪ |
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じーーーーー。 | |
あー、セールちゃんのお腹が膨(ふく)れてるねぇ。 |
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そね。 | |
なにも隠してないぞ。 | |
OK♪ セールちゃん♪ |
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ご懐妊おめでとうございます! ┏○ペコリン メスはソッコーで勘違いした。 |
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違ーう! |
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誤解(ごかい)じゃー! |
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え? | |
じゃー、もしかして股間抱き枕を隠してるの? |
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あんたはエスパーかーい! |
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とにかく大ニュースだからみんなに伝えるよ! | |
セールちゃん! エイリアンレベルのマッハ種付けでご懐妊! もうすぐ60Gちゃんがプリントされた股間抱き枕が生まれます。 |
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やめろー! おまえデリカシーなさすぎんぞー! |
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誤解人(ごかいにん)となった60Gとセールちゃんの絶叫が木霊(こだま)する。 |
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□え%$〇×▽でも?? |
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×□%$#誤解〇□!! |
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▽やめ%$#×てー!! | |
そんな感じで場は大騒ぎ。 戸惑う3人、言い争う3人。 今は大カオスだが こういうトラブルは後々になって良い笑い話になるのだろう。 今日も国境警備隊は平和だったのだ。 ・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・ が ! 場面は変わって国境警備隊のオフィス。 |
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ん? 国境警備局からのメールか? |
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なになに・・・ 大規模不法入国? 職場ではいまだかつて無いレベルの不穏な空気が流れていた。 国境警備隊最大の苦難が次回、、、はじまる。 |
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