無限暴力のシックスティ ５話

戦争攻略サイトと鞘走り（さやばしり）
	2021年5月16日 こっちがＢパートなの。

	戦争攻略サイトの本拠地から石焼き芋の歌ぁー？
	ホックホク！ 甘々！
	おーいメスっち人焼きイモ１個くっださいな～♪ ヾ(〃^∇^)ﾉ♪ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

時刻は夜。 正確な位置は不明。 ここは暴動がおきたように朽ち果てたシャッター通り。 周囲は暗く。 全焼した車だけがシャッター通りの明かりになっていた。
	はい、なの♪ 人焼きイモ３００円さんだよ♪
そのシャッター通りでメスと言う名の少女の声が鳴り響く。 「メスという名の少女」
	たしかあの子がよく協力してるくれるメスよね？
焼き芋の歌がした場所は購買のパン売り場のように賑（にぎ）わっており 刀と銃を武装した３００人の兵士が焼き芋を注文しまくっていた。 「刀と銃を武装した兵士（みんなこんな感じの外見）」
	おーいメスっち俺もヒト焼き芋一個クレヨーン！ (*ﾟ∀ﾟ*)ﾉ
	俺も！俺も！ (〃ﾟдﾟ〃)ﾉ
	はいはい、甘くて蜜の味がするお芋さんだよぉ。
おいも屋さんは大盛況で売れているようだ。 セールちゃんも小走りでその現場に向かう。
	一体全体どうなってるのよ？
売場はバーゲンセール場のようにごった返し、中心の売り場がどうなってるか見えない。 セールちゃんは近くにあったドラム缶によじ登り、高所から売り場がどうなってるか確認する。
	な！？
そして絶句した！
	へい！ 人焼き芋一丁！
売場には４トントラックが置かれており トラックの荷台には燃やされた人間の死体が山積みに積まれている！ 黒炭となった死体の山、山、山。 その黒炭となった人間の死体はチリチリと弱く燃えていた。
	あ・・・ああ・・・
	メスっちーん、人焼き芋を２個ちょーだい！ ヽ(ﾟ∀ﾟ)ノ
	はいなの！ ６００円さんだよー！
メスは火バサミを使い、黒炭の中からサツマイモを取り出し新聞紙でくるんで兵士に渡す。
	ホックホック！ アツアツ！
そして、そのサツマイモに兵士がかぶりつく。
	(｡・н・｡)ﾊﾟｯｸﾝ！
	ウッマ！ ∑(OωO )
いや何これ？ 砂糖をまぶしたみたいにあっま！ これ、どゆこと？
	これは転売屋を丸焼きにして、その炭でじっくり焼いたサツマイモさんだよ♪
にっくき転売屋を薪（まき）にしたおかげで、メシウマエキスが強くなってるの♪
	そうか、だからこんなに甘いのかぁ。 料理って深いなぁ。
転売屋ザマぁ！
	やっぱ嫌いな転売屋が不幸になるとメシが上手くなるんだな。 (ﾟдﾟ)ｳﾏｰ
プレステを発売日に奪いやがった転売屋を家族ごと丸焼きにしたったわ！
	うんうん。 転売屋が死んで超絶メシウマだよね。
メスは少しデレた「ラーメン屋のガンコ店主」のようにはにかむ。
	こいつら、完全にド犯罪やってるじゃないの。 こんなの国が許すわけない。
セールちゃんがドン引きしながら場を離れようとする。 が、それを何者かが呼び止めた。
	ところがギッチョン大丈夫なんだよな～
	だれ！？
背後から大怪獣のような気配が発生し、気配だけでセールちゃんは動けなくなる。
	黒炭になった奴らはただの転売屋じゃない。
転売屋と同時にスパイ活動をし サミットでワープテロをやらかそうとした某大国のスパイだ
	（だから誰が話しかけてるのよ？）
セールちゃんが後ろを見ると、軽トラの上にアグラをかいて座っている男がいた。 「アグラをかいて座っている男」 男を一言でいうならば背広を着た異形。 男はスキンヘッドで、顔がサイボーグのように歪んでいる。
	！？！？
	で、国はスパイをなんとかしたかった♪
ゆえに我々がスパイをオモシロおかしく潰（つぶ）した。 国は我々の蛮行を黙認した。 まぁ、超実定法的措置の１つだな♪ ※超実定法的措置・・・法が想定していない緊急事態がおきた時に、やむを得ずとられる非常措置。
	元々チンピラオタクの集まりだったあんたらが随分と国と上手くやってるようね。
	こんな時代だしな♪
というか、君は俺にビビりすぎだ。 ワープで歪みすぎた人間を見るのは初めてではないだろうに。
	ワープで歪みすぎた人間・・・
	ワープとは日本語で歪むという意味。
我々人類はワープがもたらした「空間の歪み」の影響で歪んでしまったのだよ。 俺はかなーりかなーり歪んでしまったが、一般人もワープの影響で微妙に歪んでいる。
	そね。 あんたの言う遠りだわ。
それで、あんた誰よ？
	戦争攻略サイトの大管理人 鞘走り（さやばしり）だ
「こいつの名前は鞘走り（さやばしり）です」 鞘走り（さやばしり）はピョコンっとジャンプしてセールちゃんの目の前に着地。 セールちゃんの手をガッシリつかんで強引に握手した。
	あ、はい。 よろしく。
セールちゃんが息を飲む。 鞘走り（さやばしり）と手を握っただけでもこの男の凄まじい自信と力を感じてしまう。 尋常ならざる力強さ。
	・・・・・・。
彼は、戦争攻略サイトの大管理人・・・ 鞘走り（さやばしり） 「彼の名は鞘走り（さやばしり）です（重要なので２度言います）」 戦争攻略サイトとは戦争趣味者の集まりである。 彼らは戦争で収集した情報を公開し、戦争を攻略するサイトを運営していた。
	で、俺達になんのようだね？
俺の部下を頼ってココに来たのか？ 返答によっては君も人焼き芋の素材になると思うのだが 鞘走り（さやばしり）が握手した手を強く握り セールちゃんの手が折れる一歩手前までひしゃげる。
	実はシックスティが・・・
いまシックスティが・・・ ・・・・ ・・ シックスティはいま道路を短距離ランナーのように走っていた！ 某ウマ娘のようにへばりながらも走っている。
	しつけーな！ おい！おい！おい！
シックスティの真上から石の雨が降りそそぎ、シックスティがジャブで石を破壊しつづける。 割れた石が粉になり、煙幕（えんまく）となる。
	まてぇぇぇ！ 老人をイジメ殺したシックスティ！
	殺せ！ 殺せ！ 殺せ！
ワープトンネルが「出ては消え」「出ては消え」を繰り返しながらシックスティを追跡する。
	だから、俺はやってねーんだよ！
おまえらネット探偵のお仲間だろ！ ネット探偵の調査能力はホント昔からあてにならねーからな！ そうやってネット探偵に濡れ衣をきせられた奴がどんな思いですごすか考えた事があるのかテメー！ これマジで社会問題だからな！
	黙れ！ 我々は信用できるソースを元に動いている！
	殺せ！ 殺せ！ 殺せ！
	びゃ！
	びゃ！
ワープトンネルから雨のように降り注ぐ石！ その石をシックスティが拳ではじき粉にする！ 粉にする！
	だ・か・ら・さ！
こんなもんは俺には き か ね
	ガコン！
	え？ ヘ(;´□｀)ノ
ＥＥＥＥＥＥ！ ズボッ！ ガラガラガラ！
	きゃぁぁぁぁ！？
次の瞬間！ シックスティの足下の道路が崩れ！ シックスティは直径５ｍ、深さ１０ｍの穴に落ちた！
	ぐえっ！ えっ！
ヽ(*゜ω。)ノﾄﾞﾃｯ!!
	かかった！
	落とし穴成功！
	おいおい！ なんで道路に落とし穴があるんだよ？
	ワープトンネルで地面にあるモノを取り除き、落とし穴を作ったのだ！
	うそーん！ けっこう君たちヤルじゃなーーい！
素人と馬鹿にしてごめんねー！ 謝ったから助けてくんねーかな？
	助けないな！ イジメは死刑あるのみ！
直ちに石詰めの刑を開始する！
	やだーー！ それって江戸時代にあった処刑方法の１つだよね？
そんなん喰らったら死んじゃうと思うよぉ。
	ザざザざぁあ！
	ザざザざぁあ！
イジメスレイヤーは問答無用！ ワープトンネルから石があふれ、滝のように大量の小石がなだれこむ！ 石がシックスティを押し潰す！
	こんなもの！
６０Ｇがなだれこむ小石を拳で吹き飛ばすも
	ザざザざぁあ！
さらなる大量の小石がそそがれる。
	あ、これってヤバい奴じゃん！ 超やだー！
	僕らはイジメる者を殺し続ける！
法を無視し悪を倒すダークヒーローであり続ける！ それしかもう、イジメと戦う手段はないのだから・・・
	日本は法治国家だよー！ 法律守ってよモー！
シックスティは絶叫するも、小石の濁流（だくりゅう）は止まらない！ シックスティは小石の中に埋まりアッサリと沈黙した！
次の話へ 前回の話へ TOPに戻る