大戦争メス | |
2021年5月16日 メス「○○で焼いた焼きイモー♪ 一本200円と300円だよ♪」 こっちがAパートだよ。 |
ここはマンションの前。 60Gはイジメスレイヤーと名のる集団の襲撃を受けた。 |
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バシュ! | |
バシュ! | |
バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!バシュ! ワープトンネルの中から大量の石つぶてが降りそそぐ! |
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しゃらくせぇ! ザコ素人に負けるかよ! |
「ここはマンションの前」 |
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うぉっシャーらぁぁ! | |
ゲンコツ炸裂! 60Gがアッパーカットで大量の石つぶてをまとめて吹き飛ばした! 300の石つぶてが粉となり、直径100mの粉塵と化す! |
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なっ!? 一撃で!? |
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すごい!? |
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はん、経験値が違うわ! | |
見事すぎる打撃! ワープトンネルから石を投げたイジメスレイヤー達は驚愕(きょうがく)するしかなかった。 そして、その光景を100mほど離れた場所にいる三つ編みの少女が望遠鏡で眺めていた。 「三つ編みの少女」 |
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ワンパンで300の石つぶてを粉にしただと? うちのボス並だな。 |
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まぁ、今度はシックスティのタネが見えた。 |
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おそらく拳の前でワープを展開し | |
ワープで空間を圧縮。 そして、圧縮したワープ空間を凄まじい速度で戻し、その反動を利用して凶悪な打撃をかましたわけか。 |
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(なーんかイヤな視線を感じるな。痴女にパンツの中身まで透視されてる気分だぜ) |
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この情報は、戦争攻略サイトに帰って報告しておこう。 | |
三つ編みの少女がお尻をフリフリしながら嬉しそうに監視を続ける。 |
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シックスティという男・・・何者なんだ? | |
一方で、ワープトンネルからは狼狽(ろうばい)の声が聞こえてきた。 |
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どうしたもこうしたもないわよ! あんたらこそ何者よ! |
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我々はイジメスレイヤーだ! |
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なんなんっすかそれ? | |
ニンジャスレイヤーやゴブリンスレイヤーの親戚かな? |
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我々はイジメを討伐するテロ組織だ! |
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うわぁ、自分からテロ組織って名のるのね? 厨二ってすごーい。 |
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そもそもさぁ。 イジメスレイヤーさんさぁ。 |
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俺イジメなんてしてねーんだけど。 |
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それは嘘だな! | |
昨日、被害者である老人がネットに「とある」書き込みした! それが証拠だ! |
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何を書き込んだのよ? |
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老人の書き込みはこうだ。 |
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明日、すごい怖い外見の兄ちゃんがワシの介護にくる超絶怖い。 ブル( (;゚ェ゚;) )ブル |
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「すごい怖い外見の兄ちゃん」 |
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もしワシが死んだら、そいつにイジメ殺された事になるんだろうなぁ。 (|||_|||) |
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鬱マックス。 ・・・とその老人はネットに書き込んでいた。 |
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はぁ・・・ 最後までろくでもない事をしよるお爺ちゃんねぇ。 (私のチチをつかんで立ち上がろうとするし) |
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そしてその書き込みの翌日に老人が死亡! | |
老人の心臓停止した情報が我々に伝わり、我々が現れたのだ。 分かったな老人イジメ殺しのシックスティ。 |
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いやいや! ジジイは死んだけど俺が殺したわけじゃねーよ! 勘違いにも程があるわ! |
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だまれ! 老人の書き込みがおまえの犯行を証明している! |
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老人をイジメ殺した犯人はお前しかありえない。 |
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もっと証拠を積み重ねてから判断しようよ! | |
と言ってもイジメスレイヤーは問答無用! |
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うてぇぇぇ! | |
ワープトンネルから石の雨がふりそそぎ、石弾の群れがシックスティを襲撃する! シックスティがジャブで石を跳ね返す。 |
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シックスティ! |
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大丈夫だ。 ワープトンネル通して投石してるようだが、こんなもんは大したことない。 |
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でも! |
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いいから! こんな生ぬるいド素人は俺1人でなんとかなるからセールちゃんは手をださないでくれ! |
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シックスティは視点をワープさせて、ワープトンネルの先にいる相手を目視! 拳をワープさせて石を投げた相手をブン殴ろうとする。 も! |
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!? | |
!? | |
!? | |
!? |
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くっ! やっぱこいつらは殴れねーか! |
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拳を引っ込め、攻撃を中止した。 |
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ちょっと! 何で攻撃を止めるのよ! |
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いま視点をワープさせてイジメスレイヤーさん達を見たんだがな。 | |
イジメスレイヤーさんはみんな善良そうな一般人の顔してるわぁ。 普通っぽい顔した主婦までいるし、さすがに殴れねーよ。 |
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だったらどうすんのよ! |
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とにかく逃げながら考える。 セールちゃんは手を出すな。 |
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シックスティは陸上選手のように走り道路に向かう疾走する! |
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逃げたぞ! | |
追え! | |
30個のワープトンネルが「消えては、現れ、消えては、現れ」を繰り返しながらシックスティを追いかけた。 |
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くっ! いくらド素人でも手出しが出来ない状態が続いたらヤバくなるわよね。 |
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細かいことは走りながら考える! | |
シックスティが投石を避けながらジグザグに走りまくった! |
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殺せぇぇぇ! |
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殺せぇぇぇ! |
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殺せぇぇぇ! |
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お前らなんかにやられないもんね! | |
シックスティがスプリンターのように逃げる! |
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ジリ貧ね。 こういう時は戦争の専門家に通報して対応してもらったほうがいいわ。 |
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スッ。 ポチポチ。 |
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そう言うと、セールちゃんはスマホを使用して 「戦争攻略サイト」という集団にクドクドと連絡を送った。 ・・・・ ・・ 連絡を送りまくる。 |
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ガチャ。 | |
その連絡を受け、100mほど離れた場所でシックスティを監視していた少女が電話に出た。 「100mほど離れた場所で監視していた少女」 |
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もしもーし。 戦争攻略サイトだー(棒) |
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ご用の方は発信音の後に |
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緊急の依頼よ! すぐに対応して! |
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むー。 今、取り込み中なんだがなぁ。 依頼は後にしてくれ。 |
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監視していた少女が耳くそをホジホジしながらぶっきらぼうに答える。 |
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シックスティの危機なのよ! |
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把握はしている。 言うほどスパルタンな状況でもないだろ。 |
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ほっとけ。 |
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ワープ実装世界の素人をなめると痛い目にあうって分かってないでしょ! | |
すぐ対応して! つか、あんたらが対応しないなら あんたらが今までやってきたゲスムーブをマスコミに売るからね! |
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はぁ、無謀で愚かだが・・・ | |
良いもの見せてもらったし、本拠地にはつないでやってもいいぞ。 |
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ホント? |
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ただし条件がある。 | |
本拠地で見た情報は口外するな。 監視していた少女が100m離れたセールちゃんを指さしながら答える。 |
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了解したわ! |
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マジで了解しているのか? 本拠地で見た情報を口外すればシックスティもセールちゃんも、ケツに棒つっこんでモンハンの肉みたいにコンガリ焼き殺すからな。 |
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うちは一発ギャグで人を殺す集団だからな。 監視していた少女がやる気のない声で念入りに恫喝する。 |
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あんたらは戦争攻略サイトは本拠地で何してるのよ? |
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音声記録を取られるとウザいから口では言わん。 | |
とにかく、つなごう。 ワープトンネルを強制開通! |
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ギュオーン! | |
少女がそういうと、空間がねじれセールちゃんの目の前に直径10mのワープトンネルが発生した。 |
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その先が戦争攻略サイトの本拠地だ。 声をかけて依頼しろ。 |
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分かったわ。 | |
セールちゃんが走りながらワープトンネルをくぐり、たった1歩で別の場所にワープ! 一瞬で目的地に移動した! |
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!?!?!?!? | |
そしてワープした先は・・・闇 ・・・・ ・・ |
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コゲくっさっ!? なにここ? |
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ワープした先は・・・ 荒れ果てた夜のシャッター通りだった。 「夜のシャッター通りだった」 まるで暴動がおきたような荒れたシャッター通り。 破壊され尽くされたシャッター通り。 シャッター通りは破壊された強化服があちこちで転がっている。 「強化服 全長7mの服を着たロボ」 |
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・・・・・・。 | |
・・・・・・。 | |
なにここ? 建物は日本っぽいけど、暗いから時差が違う? |
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セールちゃんが荒れ果てたシャッター通りを見て困惑する。 そんなシャッター通りで・・・ 拡声器で拡大された少女の声が鳴り響く。 |
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人やーきイモ、オイモ♪ 甘くておいしい焼き芋♪ |
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人で焼いた焼きイモー♪ 一本200円と300円だよ♪ 焼きたてのあっつあっつ♪ 早く来ないといっちゃうよぉ♪ |
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は? | |
焼き芋屋さんの歌? セールちゃんはさらに困惑した。 |
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おイモ♪ |
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