退屈な日常 | |
2021年4月1日 人類はワープする技術を会得した。 血みどろのダークSF開幕。 ※こっちがAパートなの。 |
いきなりで、なんだが |
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10年ぐらい前に「マイナス密度の鉄」ってのが発見されてな。 なんか知らんが人類はワープできるようになったわ。 |
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で、この話は | |
ワープできるようになった人間がクッソろくでもないものをワープさせる話だな。 |
話のはじまり・・・ 2XXXX年。 近未来の日本。 小綺麗(こぎれい)なマンションの一室で、一人の男が老人の介護をしていた。 「マンションの一室」 |
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なんでムッサ苦しい男がワシの食事介護をしてるんじゃーー! ボケーーー! ボケーーー! |
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セールちゃんだせよーーー! またセールちゃんの隠れビニューをわしずかみさせろよー! 老害がベッドの上で暴れている。 |
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いつまでも平成のノリでセクハラしてんじゃねーぞ。 | |
ジジイが女の子にセクハラばっかするから担当が男の俺に変わったんだろ。 ジジイの食事介護をしていた男が反論する。 「食事介護をしている男」 介護している男は スーツを着た身長185cmの筋肉質な男。 ヤクザのような独特な迫力がある男。 男の名はシックスティという。 |
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つまり何か (「゚益゚)「 わしにお前の大胸筋をモメというのか? |
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ワシはホモパーティの一員じゃねーぞ! 老害が両手でシックスティの大胸筋をもみながらシックスティを責め立てた。 ホントすっごい勢いでモミモミする! |
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ヤだー! もーいいかげんしてよね! |
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THE平成生まれの時代遅れ。 |
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平成とか、時代遅れとか関係ないわー! いつの時代も男の子はオ○パイが大好きなんじゃ―! |
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それだけはどんなに文明が進化しても変わらん! 分かったか若造! |
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それは分かるけどさぁー。 |
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認めて反省したんじゃな! | |
反省したならメシのオカズが足りないからもう1品だすんじゃー! ヽ(*`益´*)ノ 畳みかけるようにジジイが要求する。 |
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あーはいはい。 オカズね。 |
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じゃー唐揚げでいいよな。 つか、脂っこいモノ喰ってハヨ死ねよジジイ。 |
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おう♪ 唐揚げでいいわ♪ ゚+(b゚ェ゚*)+゚ |
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まったくどこのお代官様だよ。 | |
シックスティが愚痴りながら、ポケットからスマホを取り出す。 そしてネットショップを開き、唐揚げを素早く購入した。 |
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お買い上げありがとうございます。 | |
スマホから音声が鳴り。 スマホの液晶画面が自動ドアのように開く。 |
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おまえもスマホという古い機械を使ってるじゃないかw おまえもオールドタイプぅぅm9(・∀・)ビシッ!! |
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うるせーな。 古い機械が好きなんだよ。 |
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シックスティが画面が開いたスマホに手を突っ込み スマホの中から唐揚げを取り出した。 唐揚げがワープされてスマホから出てきたのだ。 |
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ほらよ。 クソジジイ。 |
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熱々だから口やけどすんなよ。 シックスティが唐揚げに楊枝(ようじ)をぶっさして老人に唐揚げを食べさせる。 |
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うま!うま! どんなに便利な時代になってもこのうまさは変わらんな。 ヽ(o´∀`o)ノサイコー |
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ほんとクッソ便利な時代になったよな。 | |
ネットで買い物をすれば、頼んだ1秒後に商品が届くし ワープから様々なイノベーションが発生し人間の出来ることは飛躍的に増えたぜ。 |
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うま!うま! (´皿`) |
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最後の晩餐は唐揚げでいいかもしれんわ。 |
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ま、それで終わりゃーいいんだけどな。 | |
新しいイノベーションは新しいロクデナシを生み、ワープで不幸になる奴がやたら増えた。 しゃーないよな。 人間のやる事なんだモノ。 (*´Д`)=3ハァ・・・ シックスティは小さなため息をつく。 平和で何もない日常だった。 |
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