5話(Bパート) | |
2020年5月3日 ※こっちがBパート。 Aパートの続きなの。 |
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ムマーシカは「6OGとセールちゃんの様子」を百mほど離れた茂みの中から眺(なが)めていた。 |
ここは雨が降る森の中。 「ここは雨が降る森の中」 「ムマーシカ」 |
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よし。作戦どーり。 最後の仕上げをしよう。 |
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ムマーシカが10mほど前進して茂みの外に移動する。 その茂みの外で ・・・・ ・・ 2人の人物がウンコ座りで待ち構えていた。 |
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彼らが、いつどうやって現れたか分からない。 |
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ダリ? また新キャラ? |
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待ち構えていた2人は立ち上がりながら自己紹介する。 |
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私はグノーシャ斬戮(ざんりく)クラブ 序列3位 メスだね。 |
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1人は身長145cmぐらいの少女。 少女はゲームのコントローラーがついた変わった日本刀を装備している。 「身長145cmぐらいの少女メス」 「変わった日本刀」 |
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グノーシャ斬戮(ざんりく)クラブ。 序列7位 夜銃(やじゅう)だ。 |
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もう一人は身長2mぐらいのヒゲヅラの男。 男は一般的な日本刀を所持している。 「身長2mぐらいのヒゲヅラの男 夜銃(やじゅう)」 |
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ポン刀持ちが2人・・・ | |
もしかしてモンハンみたいな動物虐待任務に来た・・・とか? |
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まーまー当たり。 害獣ムマーシカちゃんの討伐任務に来たの。 |
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ヒュン! | |
フォン! | |
音速の壁をぶち抜く高速抜刀が2つ! メスと夜銃(やじゅう)は鮮やかに刀を抜き、切っ先をムマーシカに向けた。 「ムマーシカ」 |
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討伐って? もしかして私の正体バレてる? |
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当然だ。 | |
きさまは妖怪 馬鹿(むましか)のグノーシャだろ。 「妖怪 馬鹿(むましか)馬鹿の語源であるという説もある」 |
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んん? 具脳者(ぐのーしゃ)ってナーニ? |
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そこはしらばっくれなくていいよ。 同胞。 |
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私達グノーシャは頭がガラスケースみたいになってて、そこに何かが入ってるの。 で、その何かが脳の代わりになってるんだよね~。 ムマーシカちゃんの頭には馬鹿(むましか)が書かれた化物尽絵巻(ばけものずくしえまき)の断片とかが入ってるんじゃないかな? |
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うん。大正解。 そこまでバレてるならゲロっちゃおう。 |
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私はグノーシャの凄い力を使って、暇つぶしに三千人ぐらい殺したった♪ いぇいv(⌒o⌒)v |
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その悪逆エンジョイは万死に値するよ! そっこー斬首するからね! |
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えええ! 私なんにも悪いことしてないじゃーん! |
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ひっどーーい!(大困惑) |
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斬首は当然だろーが。 極悪人が。 |
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と、その前に聞きたい事があるんだよね~。 | |
さっきムマーシカちゃんは「60Gちゃんとセールちゃん」に近づこうとしてたよね? どーしてかな? どうにもムマーシカちゃんの目的が見えないんだよねぇ。 |
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ああ、60Gに近づいた目的? | |
話のオチを作ろうかなっと思うた~。 |
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オチ? ストーリーをつくったのかな? |
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うん。 | |
60Gがみんなを救うエピソードは私が描いた。 まず私が大量の人間をヴァカにして、60Gとヴァカを戦わせる。 そしてヴァカに乗用ロケットの事故をおこさせ、60Gに解決させる。 そんな話を私が自演した。 |
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すべてお前の自作自演か。 平成前半のアニメによく出てくる黒幕みてーな奴だな。 |
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で、オチって何かな? |
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いま、60Gとセールはピンチをノリ越え、いい感じになってる。 |
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そこで、私がさっそうと登場。 60Gにラッキースケベをおごる |
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は? ラッキースケベをおごる? |
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こりゃまた不思議なキーワードが出てきたね。 |
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マジか!「ラッキースケベをおごる」という概念を初めて聞いたぞ!(超食いつく) つかラッキースケベっておごれるものなのか? |
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もちのロンロン。 | |
キモオタ市場のネタとして売られてる「ラッキースケベ」という情報。 おごれないわけがない。 |
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ほへ~。 具体的にどうすんのかな? |
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とっても簡単。 | |
トラブルが解決されていい感じになってる「60Gとセール」の前に私がさっそうと現れる。 そして60Gの前で転倒! 60Gの頬(ほほ)に胸を押し付けつける! そこで優雅に赤面! |
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はわわわ! 60Gさんやめて下さい! |
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「はわわ!」じゃねーよ。 ブチ殺すぞお前。 |
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「ラッキースケベを喰らった60G」を目撃したセールはどういう行動を取るだろう? | |
嫉妬(しっと)の炎を燃やしテンプレヒロインのようにこうするだろう↓ |
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あんた何してんのよサイテー! バッチーン!ビンター! |
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ぎゃーーー! このビンタは理不尽だーーー! |
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ビンタされててトホホとなる60G! |
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そこで話は終わり、エンディングミュージックスタート! | |
最後の曲はシティハ○ターでよく聞く、G○t Wildを流したい! ムマーシカちゃんがなんの脈絡もなくいきなり、G○t Wildを歌い出す。 超迫真の絶唱! その光景をメスと夜銃(やじゅう)は呆然と見つめていた。 |
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ええ・・・ | |
ええ・・・ | |
それは、あまりにもアホらしい光景だった。 ギャグとして面白いわけでもなく・・・ ただ寒く。 馬鹿馬鹿しい。 メスと夜銃(やじゅう)はあまりのバカバカしさに固まってしまう。 |
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なにもーこわーくわーなーーい♪ (←超ノリノリで歌ってる) |
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ちゃーちゃー。 (↑超ノリノリで歌ってる) |
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分かった! | |
ムマーシカちゃん凄まじいバカだね! 私もけっこうヤバい部類だけど、ムマーシカちゃんには負けるよ! |
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はい。 | |
誇りをもってバカをしてますが何か? |
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つか、おまえ… こんなくだらん事のために大量の人間を殺したのか? |
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いろんな殺人の動機を見てきたが、おまえより頭の悪いヤツは見たことがないわ。 |
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世の中いろんなガ○ジさんがいて怖いですねぇ。 | |
メスと夜銃(やじゅう)は「路地に突然現れた汚いネズミ」を見るような目でムマーシカちゃんを見る。 |
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あ~2人共賢者ぶって私にマウンティングしてるよね? |
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いや、賢者ぶってるというか・・・ 普通にドン引きしてるだけですじょ。 |
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ふん。 そーやって賢者ぶって何が楽しいのか? |
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実に不毛。 しかも賢者ぶった奴は、賢者ぶるだけでは満足しない。 賢者ぶった奴は、賢者ぶった奴とマウンティング合戦をはじめ「俺こそが賢者である!」とお互い傷つけ合うのだ。 そこにはなんの利も存在しない。 |
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へ? 話が分かりにくいね。 何が言いたいのかな? |
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・・・・・・。 | |
(少し分かる話だな) |
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その一方で人々はハイセンスなバカを尊敬し賛辞を送る。 | |
人間は賢者ぶったイヤミよりも、優れたバカを愛すように出来てるのだ。 つまり賢者よりもバカが上なのだ! |
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ほーん。 なんだかよく分からないけど、ムマーシカちゃんはムマーシカちゃんで面白い思想を持ってるようだね。 |
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殺すのがチョイ惜しくなったかも。 |
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そして見るがいい! ヴァカの恐ろしさを! |
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シュババッ!ジャキーン! ムマーシカちゃんは懐中電灯を取り出すと、天に向けてライトをつける。 すると森に住む蛾(が)がライトに集まり・・・ |
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バッサバッサ | |
バッサバッサ | |
何万という蛾(が)が懐中電灯の上で回転! 蛾の群れが1mのうごめく球体を形成する! ? |
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ラセン蛾ぁ! | |
(↑いっさい悪びれずにパクリ技を発動) |
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ああ、はじめちまったのか? | |
メス。 任せた。 |
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ハイなの! | |
ガッ!? | |
そんなムマーシカちゃんに無慈悲な一撃! メスが刀の鞘(さや)でムマーシカの腹部をエグルように突いた! |
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ゲフゲフ! ギャフン!? |
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子宮が痛む鬼の一撃! ムマーシカちゃんは技をやめ、ファウルを喰らって痛がるサッカー選手のように転がりまくる。 |
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ちょっ待・て・よ! いま攻撃モーションの途中で攻撃したよね? |
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そりゃ~攻撃するよ~。 | |
ポンポンのガードがガラ空きですし・・・ 殴らなかったら、ムマーシカちゃんが攻撃したよね? |
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ちがーーーう! | |
ここは私が攻撃してボスキャラしゅごーい! をやるところでしょ? 敵キャラの攻撃発動を棒立ちで待ってくれるアニメキャラみてーに、ま・て・よ! もー!もー! |
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ええ、どんだけアニメ脳なのかな? |
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情けないを通り越しているな。 こんな馬鹿が諸悪の根源なのか・・・ |
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ぶーーー! ぶーーー! ぶーーー! ぶーーー! ぶーーー! ぶーーー! |
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ムマーシカちゃんは決死の抗議! しかしメスも夜銃も取り合わない。 |
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はぁ。 すごくどーでもいい。 |
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ガンスルー! |
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悪いけど、寒いコントにつきあってる暇はないんだよね。 | |
今日はゲームのサービス開始日だから12:00には帰りたいの。 (メンテでサービス開始が伸びる可能性もあるけどさー) |
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(ー'`ー;)ぶっす~。 コミュニケーションが成り立たない。 |
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こっちはお前の討伐に来ただけだ。 | |
そしてお前じゃ俺達には勝てん。 今から首をはねるから、ここで正座してろ。 夜銃は刀で地面を指した。 |
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はん。面白くもない。 くそう。 |
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ムマーシカちゃんは後ろを向き、ピョコンと可愛く飛んで正座する。 |
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お、以外と素直だね♪ そんじゃま、さっさと首チョッキンするからまっててね♪ |
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メスが刀の鞘(さや)でムマーシカの首をポンポンと叩く。 |
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ふん。 クソ。 |
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まて首切りなら俺にやらしてくれ、新しく購入した七ツ胴の刀を試したい。 |
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あー、はいはい。 どーぞどーぞ。 |
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コンビニで売ってる「いちごミルキーサンド」でゆずってあげるよ。 |
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ありがたい。 では・・・ |
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つか練習ならさ~、首切りは簡単すぎてプラスにならないと思うよ。(日本刀って首切りに特化してるしね) | |
それよりも縦に真っ二つにしたほうが練習になるんじゃないかな? |
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なるほど。 そう、させてもらう。 |
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夜銃(やじゅう)はムマーシカの頭頂部に刃先をくっつけ、切る角度を確かめる。 そして大きく刀を振りかぶった! |
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いざ! |
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このまま刀を振り下ろせばムマーシカは真っ二つになり絶命するだろう。 ムマーシカ絶対絶命! そんな中、ムマーシカが小さくつぶやいた。 |
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面白おかしく殺すんなら見逃したけどさ、普通っぽいからもういいや~ | |
うんこっこー |
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ゾッ! | |
ゾッ! | |
正体不明の恐怖! |
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ムマーシカは静かに振り向き、悪魔のように恐ろしく、悟りをひらいた聖人のように穏やかな目でメスと夜銃を見る。 ムマーシカの目がとてもトテモとても巨大に見える |
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なっ! これは精神侵食からの状態異常! |
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やばい! | |
この子相手に戦力差は関係ないの! 状態異常で戦局を引っくり返しにくるよ! |
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? | |
? | |
∞ 狂 気 ! |
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△な○跋&%#に$!!? |
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○馬△に$鹿な○&!!? |
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その後は何が起きたか分からない。 文章を書いてるブログの管理人も何がおきたか分からない。 正体不明のホラーが場を制圧する。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ やがて5分後。 雨がふる森の中。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 | |
メスと夜銃は全裸で逆さ吊りになり、気絶していた。 二人のお尻には ・・・・ ・・ 刀の鞘がぶっささている |
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(←ア○ル処女喪失) |
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(←ア○ル童貞喪失) | |
なぜ、そうなったか経緯は不明! 突然の狂気が場を制圧していた! |
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ヴァカ最強(キリリッ) | |
待ってろ60G~、ラッキスケベおごったる~。 ムマーシカちゃんは徒競走をする幼稚園児のようにテケテケと走った。 |
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ぞぞ・・・ぞ! |
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なんだろう? 今まで感じたことがないようなホラーが近づいてるような? |
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