92話(Bパート) | |
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2019年7月3日 今日から長い文章は2つにわけることにしました。 こっちがBパート。 メス「最終的に一番悪いのは蜻蛉斬りさんって話だったんだね(断言)」 |
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女銃鹿(めじゅうか)! |
もうエンド! 限界ギリギリ! 短い時間だけど戦いがエキサイティングしすぎてる! 蜻蛉斬り(とんぼきり)が過去を見ていた女銃鹿のホホをひっぱりまくった。 |
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もう処刑・・・するしかな・・・ |
!? 女銃鹿が冤罪(えんざい)スレイヤーを停止し 現在を見る。 「焼け野原」 熱風がうぶ毛を燃やし。 吸う空気がノドをこがす。 周囲は・・・ あたり一面焼け野原になっていた。 |
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ぼおおおおおお! |
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ぼおおおおおお! |
火の粉の群れが視界を占拠する。 |
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日本狼ちゃんは? |
敵との戦いは、どうなったんですか? |
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日本狼ちゃんは月の剣(つきのつるぎ)を使って戦っている! |
「月の剣(つきのつるぎ)月を変異させてつくった日本狼ちゃんの刀。すごく重い」 で、日本狼ちゃんは月の剣からブラックホールを出しまくった。 敵はビッグバンを出しまくった。 |
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うわぁ・・・ |
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そのあと何千個のブラックホールとビッグバンを、テニスボールみたいに打ち合って周囲が大炎上! |
えっらいことになってる。 (怖くて見てないけど日本中火の海かもしれない) |
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・・・・・・。 |
女銃鹿が空を見ると 上空200m地点で、日本狼ちゃんと8mのなゐの神衣が壮絶な、インファイトをしている光景がみえた。 |
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ブラックホールを体に付与して物理攻撃! |
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ビッグバンを体に付与して物理攻撃! |
2人の戦いはインフレ戦闘の最果て ぶつかるたびに衝撃が生まれ、ぶつかるたびに世界中で震度3の地震が発生した! |
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すごい、日本狼ちゃん! 私達のなかで一番やりあえてる! |
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でも、このままじゃ巻きぞえで多くの人間が死ぬ! |
女銃鹿! 本物のスイングバイ加速射撃とやらをはよ! |
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分かってますよ! |
女銃鹿は自分のポケットの中から1発の弾丸を取り出しニューナンブm60に装填(そうてん)した。 |
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ん? この弾丸は? |
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男銃鹿(おじゅうか)が使っていたマイナス質量の弾丸です。 |
質量は-10gぐらいですかねぇ。 たぶん。 (78話でなゐの神衣が女銃鹿に送った弾丸なの) |
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マイナスの質量ってことは・・・ つもり、これを撃てば・・・ |
どうなる? |
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弾丸は過去に向かって直進します。 |
で これをつかってスイングバイ加速射撃をうちます。 「スイングバイ加速射撃」 |
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なぜスイングバイ加速射撃? |
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スイングバイ加速射撃って無駄に長い距離を移動しますよね? |
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うん。 すっごい無駄に長い距離を移動する銃撃だと思ってた。 |
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長い距離が必要なんですよ。 |
この弾丸は 長い距離を進めば進むほど、より過去に移動しますからね。 |
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うん? つまり? |
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つまり、本当のスイングバイ加速射撃は |
過去に進む弾丸を、長距離移動させ・・・ 大昔にいるターゲットをぶっ殺す銃撃です。 |
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すごい! 赤ん坊時代の敵を銃殺すれば、どんな敵でも倒せそう。 |
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さらに、大昔にいるターゲットが死ねば |
歴史が変わり、いままで起きた事件はなかったことになるでしょうね。 メスやセールちゃんが死んだ事実も消えるでしょう。 まさに因果関係をぶち抜く銃撃です。 「メスやセールちゃんが死んだ事実も消えるよ」 ![]() ![]() |
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アフターケアもばっちりすぎる。 まさか、そこまでとは・・・ |
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まぁ、凄いのはこんな弾丸を生みだした男銃鹿(おじゅうか)ですがね。 |
それに、もっと凄い銃撃を撃つ化物もいるので・・・ 私は凄くないですよ。 「もっと凄い銃撃を撃つ「∞射程ノ女銃鹿」・・・もっと凄い銃撃で男銃鹿を倒した」 ![]() |
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それでも今は女銃鹿に頼るしかない。 |
とにかく、そっこーでよろ。 蜻蛉斬り(とんぼきり)が女銃鹿の背中を軽く叩き・・・ 女銃鹿から離れる。 女銃鹿は息を軽くすい銃口を天に向けた。 |
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では、さっそく撃ちます! |
冤罪(えんざい)スレイヤーを起動! 50年前のみんなやる男の位置を特定! 女銃鹿が「冤罪スレイヤー」と「∞視点」で、小学生時代のみんなやる男を発見する。 |
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小学生時代のみんなやる男を発見! |
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対象を確認! |
女銃鹿は子供時代のみんなやる男を観察した。 ・・・・ ・・ 子供時代のみんなやる男は、娘とそっくりだった。 「小学生時代のみんなやる男」 ![]() |
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よーし♪ 小学校の地震観測装置を見に行くぞー♪ |
小学校の地震観測装置は俺専用マシーンと言っても過言ではないな! 小学生時代のみんなやる男が無邪気に走っていた。 |
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・・・・・・。 |
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俺さ、大人になったら地震学者になって、日本を救うリアル救世主になるんだぜ♪ |
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ああ・・・ |
利発そうな良い子だ。 |
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へへ♪ |
いっさいの邪心のない無垢(むく)な笑顔。 大人社会の厳しさすら知らない「みんなやる男」の笑顔。 その無垢な笑顔を見た女銃鹿の手が地震のようにユレる! 照準が定まらない。 |
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いや!いや!いや! |
こんなとこで日和(ひよ)ってどうする? |
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みんなやる男はいずれ悪魔となり、多くの人間を殺す! |
もう絶対に処刑しなければならない男だ! 女銃鹿が震える手をおさえ、照準を定めなおす。 |
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女銃鹿! 時間がない! |
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もちろん分かってますよ! |
女銃鹿が銃を天に向ける! 銃に装填(そうてん)された弾丸が青白く光り! 照明弾のように光輝く! |
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これで終わりだ! |
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スイングバイ加速射撃! |
女銃鹿が引き金を引けない! 当然、撃針は雷管を叩かない! 当然、火薬(パウダー)は燃えない! もちろん弾丸は出ない! 女銃鹿はかけ声だけで銃が撃てない! |
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は? |
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なぜ? 撃てない? |
なぜ、みんなやる男を処刑できない? 女銃鹿は手の震えが止まらなくなり、手首をつかんで必死で震えを止める。 あせりすぎて女銃鹿の全身から冷や汗があふれ出る。 |
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まさか日和(ひよ)った? こんな緊急時に? |
今まで散々処刑をしてきた処刑ちゃんが? |
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そんなことはありません! |
そう言いながらも手の震えは止まらない。 動けない。 女銃鹿があせる。 動けない。 さらにあせる! そして・・・ 女銃鹿が日和ってる間も状況は動き続けていた。 ・・・・ ・・ |
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俺の勝ちだ! |
最前線。 上空200m地点。 ビッグバンをまとったなゐの神衣は日本狼ちゃんに頭突きをし、日本狼ちゃんが吹き飛ぶ! 真下に吹き飛ぶ! |
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ふぎゃああああ! もう限界だぞ馬鹿あああ! |
日本狼ちゃんが音速の壁を突破しながら落下する! |
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え! 日本狼ちゃんがもう負けた!? |
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くっそ! 緊急受け身! |
そして日本狼ちゃんは 蜻蛉斬り(とんぼきり)に鮮やかなフライングボディプレスをしながら落下した! |
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クリット! |
※クリット(Crit)・・・英語圏におけるクリティカルの略称、日本のゲーム雑誌でも大昔に使われたが、下ネタになるので消えた。 |
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日本狼ちゃん! |
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なにノンビリ悩んでるんじゃボケェ! ボケェ! |
はよ、本物のスイングバイ加速射撃とやらを撃て! 言っとくが、もう手遅れ気味だからな! 日本狼ちゃんは蜻蛉斬りにボディブローを喰らわしながら抗議する |
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痛い!痛い! アバラが折れる! |
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戦局は? |
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私は限界だ! |
すぐに敵がくるぞ! 1秒後にぶっ殺しに行くぞ! |
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ああ、即座につぶしてやる! |
上空200m地点にいたなゐの神衣は高速で下降し 女銃鹿達の頭上 上空30m地点まで瞬時に移動した。 |
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ぐっ! |
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なんなんだろーなーこの敵は・・・ 敵としての魅力がまったくねーのに・・・無敵すぎる。 |
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無敵なのはおまえもだ。 徹底的にやってやるから武器を構えろ。 |
なゐの神衣が挑発した。 |
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まだやるのかよ? 最低のブラック現場だな、おい。 |
日本狼は心底嫌そうな顔をしながら月の剣を構える。 日本狼ちゃんの手が筋肉痛で震えまくる。 |
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(日本狼ちゃんがまだ戦えるなら、今のうちに・・・) |
対策を・・・ |
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・・・・・・。 |
いや、もういいだろ。 武人ゴッコは十分だ。 |
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? |
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? |
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そもそも我々の目的は妨害勢力との戦いではない。 |
我々は・・・ただ、ただ 一生懸命に報復したいのだ 単純で馬鹿みたいに報復したい。 そこに難しい理屈など何もない。 |
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バカが・・・ |
ただ報復して、ただ憎んで・・・何が得られるんだ? なんで下剋上(げこくじょう)しねーんだよ? |
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我々は捨てられたのだ。 |
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俺は日本の死刑廃止で捨てられた。 |
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俺は第二次世界大戦で捨てられた。 |
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俺は明治維新で捨てられた。 |
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俺は関ヶ原で捨てられた。 |
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俺は源平合戦で捨てられた。 |
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私は・・・ |
第1代天皇の神武天皇に負けた ナガスネヒコ 最も古い不当判決をくらい死んだもの。 この国は時代が変わるごとに様々なモノを捨ててきた。 捨てられたゴミにも言い分があり・・・ 無念で・・・ |
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ただこの国に報復したいのだ! |
なゐの神衣が凄まじい速度で拳を握る! 血が吹き出るほど強く握る! 凄まじい速度で握ることで 空気が圧縮され、ビッグバンが生まれる! |
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またビッグバン! |
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ギュリッ! |
そしてなゐの神衣は 手の上に発生したビッグバンを、もう一度強く握った! |
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あの野郎。 ビッグバンをさらに圧縮してやがる。 |
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あれはどうなるんですか!? |
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そんなの分からない。 人類が想定してない何かになると思う。 |
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濃厚に圧縮された我らの一生懸命な報復を喰らうがいい! |
圧縮されたビッグバンは長さ25m 太さ30cmの光の線になる! その光の線がなんなのか誰にも分からない。 アンノウン(不明) |
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(ビビって動けない) |
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(筋肉痛で動けない) |
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・・・・・・。 |
なゐの神衣は、その光の線を強く握り・・・ 悠然(ゆうぜん)と動く・・・ 構える。 |
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喰らえ! 特 異 線 ! |
あまのははや! 天 羽 羽 矢 ! |
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特異線ってなんですか? |
天羽羽矢(あまのははや)は日本神話に出てきた矢のこと? 効果用法威力は何? |
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知らん! |
が! こんな無茶苦茶に圧縮したもんをブッパすれば、地球が一瞬で消滅するわ! |
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そんなーーーー! |
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お・わ・り・だ! |
なゐの神衣が特異線という正体不明の線を槍投げのように投げる! 正体不明の絶対攻撃! その特異線という何かは 時間も! 空間も! 異世界も! 未来も! 過去も! 全てを焼きながら直進した! その光景はあまりに偉大で、巨大な太陽が地球に落下する光景にも見える。 |
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オワッタ・・・ |
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地球オワッタ・・・ |
女銃鹿と日本狼が全ての終わりを察し諦(あきら)める。 ・・・・ ・・ そんな時、蜻蛉斬りが動いた! |
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どんなに絶望的な状況でも、私は絶対にあきらめない! |
負け犬共にくれてやる天下などない! |
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負け犬だと? |
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地球の衛星軌道上にいる人間無骨(にんげんむこつ)に命令! |
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応! |
蜻蛉斬りは衛星軌道上にいるミサイルに命令し、ラストオーダーを決行した。 |
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地球 公転 戦術 を発 動! |
人間無骨よ! 地球よりも重くなれええええええええええええええええええ! |
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? |
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? |
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? |
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∞ 重 量 ! |
人間無骨という銘が刻まれたミサイルが∞重量を使い、100垓(がい)トンまで重くなる! 地球よりも重くなる! (ちなみに地球は60垓トン) |
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ブォッ! |
そして人間無骨が100垓(がい)トンになった瞬間! 地球が凄まじい速度で動き出した。 |
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??? |
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??? |
??? |
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??? |
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??? |
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なにが起きてるんですか! |
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ブォオオオオオオオオオ! |
衛生軌道上にあるミサイルは、∞重量で地球よりも重くなっていた。 地球よりも重いモノが地球の近くに置かれるとどうなるか? 地球は・・・ 地球より重いモノの周囲を回るのだ! |
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バカなああああ! |
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ブ オ ッ ! |
地球はミサイルの周りを公転し なゐの神衣の放った特異線を回避した! |
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ありえん! 地球が特異線を避(よ)けた! |
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はあああああ? 天羽羽矢(あまのははや)は絶対的な攻撃なんだぞぉ! |
どんだけ非常識な1手を指せば気が済むんだ貴様は! |
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長年勝ち続けた私をなめるな。 負け犬。 |
負け犬どもとは勝ち組とでは、頭のつくりが違う。 ざーこ。 蜻蛉斬りが中指を立てて黒雲達を挑発した。 |
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きいいいっ! |
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きいいいっ! |
黒雲が地団駄踏んで怒り泣く。 |
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そんなことより・・・ |
みんなの地球がやばいよな。 |
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ブオオオオオオオオオ! |
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!? |
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!? |
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!? |
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!? |
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!? |
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!? |
無論地球が動けば、地球にいる全ての存在がただではすまない! 光速で吹き荒れる風にまきこまれ、何もかもが吹き飛ばされる! 地球が、湯にいれた角砂糖のように崩れ出す! |
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!? |
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!? |
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!? |
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!? |
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!? |
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!? |
みな、あまりの一瞬のできごとに誰も悲鳴すらあげられない! みな、小麦のように吹き飛び! 即死する! |
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敵の攻撃を回避するために地球を動かすとか、馬鹿なんじゃないのー! |
蜻蛉斬り(とんぼきり)いい! おまえが一番危険人物だったんじゃーい! じゃーーーい! じゃーい! 日本狼でさえ、ゴミのように飛んでいく。 |
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こりは・・・ なにが・・・ |
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∞防御!∞防御!∞防御!∞防御!∞防御!∞防御! |
すべてを吹き飛ばす光速爆風の中・・・ ∞防御で守られた蜻蛉斬り(とんぼきり)と女銃鹿だけがかろうじて地面に這(は)いつくばっていた! |
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早く! 早くスイングバイ加速射撃をうてぇぇぇ! |
蜻蛉斬り(とんぼきり)は女銃鹿を必死で守りながら、スイングバイ加速射撃をオーダーする! |
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でも、手が震えて・・・ |
みんなやる男に銃撃しようとすると、スイングバイ加速射撃が撃(う)てない・・・ |
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だったら別のターゲットにスイングバイ加速射撃をうてばいい! |
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!? |
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はやくううううう! |
蜻蛉斬り(とんぼきり)の全身が炭となり消し飛ぶ! 守りを失った女銃鹿が、光速爆風にのまれ、、、 粉のように飛んでいく。 |
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あああああああああ! |
ホント終わった! すべてが終わった! ・・・・・・ ・・・・ ・・ もう私しか残っていない。 女銃鹿は全てをあきらめ、すべての消滅を受けいれた。 ・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・ ・・ 死ぬ間際。 |
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・・・・・・。 |
女銃鹿は走馬灯を見る。 人生で体験した様々な人々をみる。 メス・・・ ![]() 三号・・・ ![]() 父・・・ ![]() みんなやる男・・・ ![]() そして・・・ 男銃鹿・・・ ![]() 心の中に登場した男銃鹿(おじゅうか)だけが、女銃鹿に話しかけた。 |
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男銃・・・鹿? |
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つか、なにあきらめてるんだ? |
いくらなんでも中途半端すぎるだろ。 |
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だってもう、全部滅びましたよ? 私一人でどーしとろと? |
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終わってねーよ。 |
あんな思想もへったくれもないチンピラ悪霊にお前が負けていいわけがない。 (おまえが今まで戦った敵で最バカだぞ) |
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いや・・・でも・・・ |
(そのチンピラ悪霊も死ぬと思いますよ…地球終わってますし…) |
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お前はホントにできの悪いグノーシャだったけどな。 |
なぜか最後まで生き残ってる。 俺ほどのグノーシャは光速でくたばったのに・・・ なぜか、おまえは最後の1人になるまで生き残れた。 |
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・・・・・・。 |
・・・・・・。 |
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うらやましいよ。 |
存在してれば前に進める。 戦える。 おまえだってホントは・・・ こんなとこで終わるつもりはサラサラねーんだろ? |
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・・・・・・。 |
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なっ。 |
男銃鹿は女銃鹿の肩を叩いて静かに消失した。 |
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ま、そうですよね。 |
ホントは こんなとこで終わるつもりはサラサラない。 私はなぜ・・・ あきらめるフリをしていたのだろう? ・・・・ ・・ |
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・・・・・・。 |
私は女銃鹿。 処刑と共に戦い。 答えを探るもの。 私はまだ答えを見つけていない。 |
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・・・・・・。 |
女銃鹿の瞳に力が宿り・・・ 女銃鹿が現実を見る。 地球は亀裂だらけになり・・・ すべての生物は全滅していた。 女銃鹿は光速で吹き荒れる爆風に吹き飛ばされ、下半身は炭化している。 |
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今度は私の力で切り開く! |
女銃鹿が吠える! 女銃鹿が猛(たけ)る! 女銃鹿が力のかぎり叫び! 力のかぎり銃の引き金を引く! |
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スイングバイ! 加 速 射 撃 ぃ ぃ ! |
引き金は引かれ! 撃鉄が落ちる! ハンマーが雷管を叩き! ガンパウダーが着火する! |
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大 撃 発 ! |
弾丸が発射され、弾丸は月に向かって飛んでいく! 高速を超えたマイナスの光速で飛んでいく! |
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・・・・・・。 |
今度はすべて私の力だ。 女銃鹿は光速で吹き荒れる爆風に燃やされ、炭になって消滅した。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 地球も、公転の負荷に耐えられなくなり消滅する。 すべてが崩壊し・・・ 弾丸だけが月に向かって飛んでいった。 |
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