第76話 | |
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2015年12月23日 霊長類は他の生物を好き勝手に処刑し、好き勝手に運用する。 |
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お姉ちゃん… |
敗北したメスは帰宅し、積みゲーを2本消化して ふて寝した。 |
・・・・ ・・ それから時は流れ… 女銃鹿は様々な人生経験を積む。 そして、女銃鹿の人生とは関係ない場所で… |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
日本狼ちゃん達が全力投球で暗躍(あんやく)した。 |
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よ~し、おまえら! |
これから狼を繁栄(はんえい)させて、人類をオワコンにすっぞ! |
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げっこくじょう( ゚∀゚)o彡゜ げっこくじょう( ゚∀゚)o彡゜ |
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げっこくじょう( ゚∀゚)o彡゜ げっこくじょう( ゚∀゚)o彡゜ |
我々(われわれ)狼は人類を追い越すのだ~♪ ∧______∧ ( ̄(エ) ̄)/下剋上伝説がはじまる(キリッ)! |
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うむ、その意気やよし! |
とりあえず、人間のあらゆる技術をパクって 人間よりも頭がいい狼を生みだすぞ。 そして頭がいい狼を増やしまくる! |
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先生!ナニをすれば狼は 増えるんですかヽ(゚∀゚)ノ |
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ぼっくん子供だから分か りません。(*´ェ`*)ポッ |
実演ヨロであります (*゚∀゚)=3ハァハァ ケモナー同人誌みたいな展開ヨロであります! (*゚∀゚)=3ハァハァ |
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はは♪ このオマセさんめ♪ |
そんな軽いノリで、日本狼ちゃんがひきいる日本オワッタ推進委員会は活動を続ける。 日本オワッタ推進委員会が… 10年活動する。 100年活動する。 200年活動する。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ そしてイキナリ! 三百年後っ! 地球の全てが変わっていた。 |
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いえ~いヽ(^-^)ノ 狼が万物の霊長に なったぞヽ(^-^)ノ |
日本オワッタ推進委員会の獅子奮迅(ししふんじん)の1日8時間労働によって 狼は地球で一番偉い生命体になっていた |
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は? は? |
頭のいい狼は世界中に普及し、人間の全てをいつのまにか奪(うば)っていたのだ |
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とりあえず人間どうする? |
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人間は脳みそ改造して ペットにしよーぜ(σ・Д・)σ |
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な… な…なにを… |
人類は頭がいい狼に逆らえない。 狼の手によって人類は知能が低い生物に改造させられた。 |
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あぴゃぁぁぁ! |
あばばばばば♪ ひろいウンコうめぇぇぇ♪ |
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オオカミ完全大勝利♪ ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ |
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御先祖様の日本狼ちゃん! 俺達やったよ! ……(つд∩) ウエーン |
日本狼ちゃんの計画は100%成功し 三百年の時を経て 人類はオワコン化した。 「日本狼ちゃん大勝利!」 人間が築(きず)いた巨大な人間帝国は人間よりも頭がいいオオカミが生まれる事でアッサリと崩壊(ほうかい)する。 |
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v( ̄Д ̄)v ブイッ |
けっきょくこの世界は頭が良い生物が勝つのである。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ そしてさらなる月日が流れた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 「未来都市埼玉」 狼が地球を支配してから100年後 とある事件が起きる。 |
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静粛(せいしゅく)に! 静粛(せいしゅく)に! |
ここは埼玉にある裁判所。 裁判所で裁判長の白い狼が小槌(こづち)を叩いた。 「埼玉の裁判所」 |
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裁判長! こんな蛮行は許されない! |
裁判所で1匹の狼が怒り狂っていた。 怒る狼の名はブチ。 動物愛護団体に所属する狼だった。 ブチは原告席に座っている。 「ブチ」 |
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ブチさん。 あんたは偽善者だよ(´・ω・) |
被告人席にはクロという狼が座っている クロは保健所で働く狼だった。 「クロ」 |
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保健所で働くクロはペットの人間を2千人も殺した! |
これは動物愛護法違反にあたる! 極めて残酷な犯罪だ! 動物愛護団体のブチが、保健所で働くクロを責(せ)めた。 |
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引き取り手がないペットの殺処分はしょうがないだろ。 |
保健所だって大変なんだぞ。 |
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そ~ですね~。 大変そ~ですね~ (´・д・`) |
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人殺しを残酷だとは思わないのか? |
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殺される人間に配慮(はいりょ)はしているぞ。 |
うちは炭酸ガスで比較的苦しまない方法で殺処分してる。 ※現実の人間世界でもペットが炭酸ガスで殺処分させている。 (国内だけでも年間1~5万匹の犬が炭酸ガスで死亡している) |
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バカな! 炭酸ガスでも苦しんで死ぬっ! |
そんな事は幼稚園児でも分かる事だ! ※炭酸ガスは頭痛や吐き気、目まいがあり意識を失ってから死ぬ。 |
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(うわぁ~超偽善者) |
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はぁ…あんたな~。 現実を見ろよ。 |
動物の殺処分はしょうがないだろ。 |
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また、それか! |
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引き取り手のないペットを処分しないとみんなが困るんだよ。 |
ペットを生かすだけでも金がいるし ペットの人間を野放しにしたら、野人化して狼に危害を加えるかもしれねぇ。 |
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そんな理由で保健所は人間を殺すのか… |
野蛮でゴミクズ以下の底辺だな。 なぜ人間を愛せない? |
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だ・か・ら! |
秩序を守る為にはペットの殺処分は避(さ)けられないんだよ! |
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はぁ~? ペットの気持ちはどうなる? |
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俺達だってペットの人間のために努力している! |
何も知らない理想主義者の大バカが知ったような事を言うな! |
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なんという傲慢(ごうまん)! |
この男を人殺しの罪で死刑にしろ! 動物愛護団体のブチが涙を流してブチキレた。 |
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え~ペットの殺処分で処刑… |
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マジか? |
本気で言ってるのか? |
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人殺しは万死に値する! |
なぜ、そんな簡単な事が分からない? ブチは強く強くクロを責(せ)めた。 |
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ん~そっち系かぁ~(´・ω・) これ以上の話は時間の無駄かもな。 |
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大体の話は分かりました(ヽ´ω`) |
とりあえずクロは 無罪ですね そもそも裁判で扱(あつか)う話でもありません。 |
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なっ!? |
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当然だろ。 なんで俺が訴(うった)えられるんだよ。 |
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バカな! なにを言ってるんだ! |
人殺しだぞ! 大量の人間を炭酸ガスで殺したんだぞ! |
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それは、ただ単にクロが保健所の仕事をしただけです。 |
罪に問われる事ではありません。 |
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ふざけるな! |
動物愛護団体のブチがブチきれて裁判長に飛びかかるっ! |
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ちょっ… 気が短すぎ! |
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動物愛護団体の狼なのになんで、こんなに狂暴なんだよ! |
そんなブチを法廷警備員が前足で取り押さえた |
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離せ! 離しやがれ! |
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法定の秩序維持に関する法律に基づき、ブチに対し制裁裁判を開きます。 |
ブチ、あなたは法廷を侮辱(ぶじょく)しすぎです。 |
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バカな! バカな! |
取り押さえられたブチが怒りすぎて涙を流す。 涙を流して法廷警備員を振りほどこうとする。 |
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こら! 動くな! |
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あんたは極端すぎるんだよ。 |
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では、これにて閉廷します |
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な!? |
閉廷だと? まだ何も・・・ |
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当然だろ。 俺は職場に戻るぜ。 |
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まてぇ! まだ何も終わっていない! |
ブチがみなを制止する。 |
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無視、無視(´・ェ・`) |
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無視、無視(´・ェ・`) |
ブチの言葉は他の狼達に届かない。 クロは簡単な手続きをすませ、仕事場の保健所に戻った。 |
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ふざけるな! なん・なんだこれは! |
人の命をなんだと思っている! ブチは唇(くちびる)を噛(か)み、ブチの唇から赤い血が流れた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 「保健所」 3時間後。 保健所の事務室。 |
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よぉ。 犯罪者。 |
裁判どうだった? 保健所で働く同僚(どうりょう)が冗談まじりでクロをからかう。 |
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すっげー偽善者(ぎぜんしゃ)にからまれただけだ。 |
当然、無罪だよ。 クロが仕事着に着替えながらぶっきらぼうに答える。 |
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まさか保健所に逆恨(さかうら)みする奴がいるとは思わなかったな。 |
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世の中、変なのが多くて困(こま)るぜ。 |
俺達はペットのために頑張ってるのに 保健所を虐殺機関と勘違いしていやがる。 |
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はは… |
まぁ、それはさておきだ。 とりあえず殺処分した人間を運ぶのを手伝ってくれ。 ロボットの操作を頼む。 |
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ああ。 たしか… |
殺処分した人間をペットフード工場に運ぶんだったな |
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無駄がないエコの一環で殺処分した人間の肉をペットフードに使うそうだ。 |
※殺処分したペットの死体をペットフードにまぜる話はわりと有名。 海外では犬猫の死体をペットフードに混ぜるメーカーが存在する。(日本の状況は不明) |
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人間が人間を喰ったら、共食いだよな。 |
まぁ、人間飼ってる奴も知らない奴が多そうだし……知らぬが仏って奴か。 |
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そそ、深く考えてもどうしようもない。 |
クロの同僚(どうりょう)が苦笑いしながらコーヒーを飲み… 事務室の窓から外の道路を見る。 「外の道路」 道路では狼と人間のペットが散歩をしていた。 ペットの人間はとてもとても幸せそうだった。 |
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へっへっへっ♪ 外楽しい♪ 楽しい♪ |
鎖につながれた人間がうれしそうにケツをふる。 |
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おーよしよし♪ ご褒美(ほうび)だぞー♪ |
飼い主の狼は袋からペット用のジャーキーを取り出しペットの人間に与えた。 |
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嬉(うれ)しい♪ 嬉(うれ)しい♪ ご主人様大好き♪ |
ペットの人間がうれしそうにジャーキーをほおばる。 |
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沢山やるけど、ママには内緒だぞぉ(*´ω`*)♪ |
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内緒(*´∀`*)♪ 内緒(*´∀`*)♪ |
飼い主の狼もニコニコしながらジャーキーを連続して与える。 ジャーキーの中には 人肉が混入していた 「人肉ジャーキー」 |
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おーよしよしよしよし♪ |
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へっへっへっ♪ |
嬉(うれ)しい♪ 嬉(うれ)しい♪ |
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えっと…… |
あのペットが食べてるジャーキーは人肉いりジャーキーだよな。 2人の狼は微妙な顔で、顔を見合わせた。 |
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ま、まぁ… 深く考えてもどうにもならん。 |
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だよね~。 そこに行きつくよね~。 |
クロとクロの同僚(どうりょう)は霊長類に生まれた幸運を神に感謝した。 ・・・・ ・・ 万物の霊長は、他の生物を好き勝手に処刑し好き勝手に運用する。 どうしようもない話。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 【国家転覆(こっかてんぷく)】 そして話の舞台が切り替わる。 時間は400年さかのぼり… また現代の日本 人間が支配する現代の日本。 |
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憲法改正賛成! |
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憲法改正反対! |
昼の12時。 国会前では政治活動家が2つに別れデモをしていた。 デモは10万人規模の巨大なデモだった。 |
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改正賛成! 改正賛成! |
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改正反対! 改正反対! |
国会前でウヨクとサヨクが激しい口論をしている。 |
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なんで国会前で言い争いがおきてるんだ? |
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国会で憲法を改正する話をしてるらしいよ~。 |
政治に興味がないウチらには関係ないけどね~。 |
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賛成! 賛成! |
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反対! 反対! |
国会前でデモと口論が続く。 今の日本ではとてもとてもありふれた光景だった |
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・・・・・・。 |
そんなデモの中。 デモとは関係ない何かが、デモ参加者の中にまぎれていた。 彼らはウヨクでもサヨクでもない。 ・・・・ ・・ 人間でもない 99人のグノーシャだった |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
彼らは意味不明な事をブツブツとつぶやいている。 |
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そういえば… |
古い器物が徒党を組んで人間に復讐(ふくしゅう)する絵があったな。 |
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付喪神(つくもがみ)絵巻だな。 |
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そのものズバリ。 |
人間に捨てられた我々と同じ境遇だ。 99人のグノーシャは人間を憎んでいた。 |
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さっそく我々の怒りを見せてやろうじゃないか。 |
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マスコミのヘリも来ている… いい頃合いか… |
よし不死松(ふしまつ)。 花火を打ちあげろ。 白髪の老人が1人のグノーシャに人差し指で合図を送る。 「白髪の老人」 |
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言われずとも、ヤル。 |
一人のグノーシャは拳銃を天に向け 即座に銃の引き金を引いた! 引き金を引く動作にいっさいの迷いは無い。 |
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撃 発 ! |
殺意が込められた弾丸が光速で天昇したっ! |
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え? 銃声? |
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まさか!? またサヨクが!? |
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まさか!? またウヨクが!? |
また、やらかした… |
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黙(だま)れ! 人間の憶測(おくそく)はもうウンザリだ! |
貴様ら人間は断片的な情報で悪を祭り上げたいだけだろっ! 白髪の老人がいきなり怒り狂う。 |
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そうだ死ね! |
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弾丸の重力に引かれて死ぬがいい♪ |
弾丸が光速で移動すれば、弾丸の質量が無限に肥大化(ひだいか)するだろう♪ |
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そして弾丸から! |
巨大な重力が発生するっ! |
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あ・ああ・・・・ 体が・・・ |
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宙に浮かぶ・・・ |
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ゴゴゴオ! |
弾丸の重力は 10万人の人間を吸い寄せる! 人間が静電気に吸い寄せられるホコリのように吸い寄せられた! |
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ひぃぃぃぃぃぃっ! |
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あぁあぁぁぁぁぁ! |
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ぴいぃっ! |
そして弾丸は上空1km地点まで飛翔する。 |
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人間全て同罪♪ 等し く死 すべ し♪ |
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ああ… ああ… |
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ああ… ああ… |
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ビチビチ… ビチ… |
弾丸引き寄せられた人々は、弾丸の重力に引き寄せられつぶれ圧縮される |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
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ビチビチ・・・ ビチ・・・ |
そして上空1km地点で… 10万人の人間は… 直径100mの赤い肉団子に変異した! 「赤い肉団子」 |
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なんだ何が起きてる! |
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分かりません! なんなんですかこれは? |
望遠カメラで確認します! ヘリで国会中継をしていたカメラマンが、この光景を目撃し混乱(こんらん)する。 |
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貴様ら人間に捨てられたゴミの報復だ。 |
見るがいい人間ども・・・ 味方なきゴミの一撃を喰らえ。 |
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∞鬼畜射撃! 人 肉 花 火 ! |
グノーシャの一人が人肉花火と叫(さけ)ぶと、弾丸の重力が消える。 赤い肉団子は重力から解放され、血肉をまき散らしながら 拡 散 し た ! |
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ドビ ャ! |
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ドビ ャ! |
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ドビ ャ! |
人肉や血が拡散する光景は 血で出来た花火のようにも見えた 「血で出来た花火」 |
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ひぃ!? 血と肉の花火!? |
ヘリから状況を見ていたマスコミのカメラマンは恐怖で絶望し、上空でカメラを落とす。 落下したカメラは通行人の頭部を叩きつぶした |
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これは挨拶(あいさつ)にすぎん。 今から全人間に攻撃を開始する。 |
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はじめるぞ。 |
国家 転覆 っ! 白髪の老人が背筋を伸ばして前に進む。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 国会の前で何かが起きようとしていた。 |
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国会の外が騒がしい? |
念のために蜻蛉斬り(とんぼきり)と日本狼とメスを呼ぶか。 |
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