第71話 | |
2015年9月20日 メス「日本狼ちゃんを突破(とっぱ)しなければお姉ちゃんに手が出せないの」 |
犯人の雑魚グノーシャみっーけ♪ | |
あら。 |
メスと60Gが人肉ガンダムを見てから2日後。 ・・・・ ・・ ここは川沿いにある深夜の造船所。 造船所は照明で照らされている。 「大きな川沿いにある造船所」 「造船所周辺の地図」 |
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さて殺すぞ! |
悪即ぶっころすぞっ! 日本狼は桟橋(さんばし)で腕を組み仁王立ちをしていた。 「コンクリート製の浮き桟橋(さんばし)」 |
わりと遅かったわね。 |
日本狼の30m前方には真っ赤なドレスを着た妖艶(ようえん)な女性が腕を組んで立っていた 「妖艶(ようえん)な女性」 |
・・・・・・。 |
妖艶な女性の背後には、人肉でできた18mのガ○ダムが置かれている 「人肉でできた等身大ガ○ダム」 「各キャラの位置」 |
たすけて・・・ ○▽□&%$× |
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なんで・・・ &%▽%×$× |
×▽□&%$×▽□& ガ○ダムの素材になった人間の8割は生きているようだ。 みな絶望で狂いかけていた。 |
とりあえず聞く。 お前の後ろにある18mの人肉ロボはなんだ? |
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見たまんまの人肉ガ○ダムよ♪ すごいでしょ♪ |
これほどのモノが造れる猛者(もさ)は私ぐらいよね♪ 妖艶な女性は両腕で両胸を持ち上げながら幸せそうな顔で吐息を漏(も)らした。 |
へーガ○ダムか♪ 技術的に面白そうだな♪ |
このガ○ダムは動くのか? 動くなら操縦(そうじゅう)させろ。 |
まぁ、動かすのも悪くないかもね。 |
でも残念。 このガ○ダムはタダのオブジェよ。 |
えー。 やっぱタダのオブジェかよ。 |
人肉を積(つ)み上げてオモチャをつくっただけじゃねーか。 |
観賞すると恍惚(こうこつ)になれるわ。 | |
動かね―ならクソつまんねーよ! 技術的になんの面白みもねー! |
もういい! だったら要件を済(す)ませるぞ。 |
要件? | |
とりあえず女銃鹿(めじゅうか)に頼まれてな。 |
おまえに2つの質問をしてから処刑しろと頼まれた。 「女銃鹿(めじゅうか)に処刑の依頼を受けた」 |
私を処刑?そんなの返り討ちに決まってるじゃない♪ |
今の私なら物量型グノーシャも倒せるわ。 |
調子に乗った雑魚の大物アピールなんぞ知らん。 |
質問するぞ。 なぜ人肉でガ○ダムを造ろうとした? |
そんなの説明できるわけないじゃない♪ |
造りたかったから造ってみたそれだけよ♪ しいていうならプラモを造るのと同じ感覚ね♪ 楽しんだら捨てるわ♪ |
○▽死&%$×!死!?!! 捨て○▽!? |
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!?死?!! ○死□&元に戻す約束%$×!? |
そ%$・・・ 話が違%$・・・ 人肉でガ○ダムの素材になった人間は女の言葉に絶望していた。 |
(うわ~深い理由がないのに犯罪をやったのかよ……一番つまらんタイプだな) |
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何がっかりしてんのよ? 趣味なんてそんなもんよ。 |
で…2つ目の質問は何よ? |
人肉ガ○ダムの素材になった人間はどこで手にいれた? |
これだけの人肉を集めたにも関(さわ)わらず、大きな騒ぎが起きない理由を言え。 |
簡単ね。 |
ガ○ダムに使われた人間は全員 難民よ。 |
ほう。 世界に1000万人以上いる難民とな? |
どこの難民をゲットしたんだ? |
主に中東やアフリカの難民ね。 シリア人が少し大目かしら。 |
戦争や独裁者から逃(のが)れてきた可哀想な人達よ。 |
・・・・・・。 | |
政治的な理由で行くあてがなくなった難民はどうなると思う? |
何も無ければ家族で飢え死に。 運がよければ欧米に助けられる。 トラフィッカー(人身売買組織)の商材になるなんてルートもあるわ。 |
おまえはトラフィッカーから難民を買ったのか? | |
そうよ♪ |
彼らは生きるために自分の意志でトラフィッカー(人身売買組織)に自分を売った。 全てを失った難民は自らを売って食料を得たわけ♪ |
そして難民は |
コンテナに入れられて世界各地に超雑な方法で出荷されたわけよ。 |
あーその話はNHKで見たわ~♪ よくある話らしいな♪ |
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私はそんな難民をネットショッピングで購入しただけ。 |
支払いはビットコインで済ませたわ。 |
許さん&#%死%&#○死子供を穴死○殺% |
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きさま&#%殺×%○▽&#地獄に○▽殺×% |
大国死&#%殺×%○▽&#%×金金%#鬼#○!?!! 人肉ガンダムの素材になった難民は、解読不能な言葉を吐きながら自分の人生を呪った。 |
くるしそー(小並感) |
※小並感=小学生並みの感想 |
人肉ガ○ダムの素材になった人達は生きてるだけラッキーよ。 |
もっと酷(ひど)いケースはあるわ。 |
難民を収容したコンテナに腐った水しか入ってない時があって |
腐った水の正体が・・・ 液化した難民だったなんて事例もあるのよ。 |
くさそー(小並感) | |
腐った人間は海に捨てたわ。私が欲しいのは新鮮な人間だけ。 |
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現場の話はそこそこ悲惨レベルが高いな。 |
まぁいい・・・ 事情はだいたい分かった。 女銃鹿の見た通りだったな。 冤罪(えんざい)スレイヤー優秀すぎ笑った。 「冤罪(えんざい)スレイヤーに間違いは無かった」 |
冤罪(えんざい)スレイヤー? 何よそれ? |
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ググレ♪ 以上で説明終了♪ |
そんじゃあ、まぁサクッと処刑するからな♪ 日本狼は気軽に処刑宣言し、スタスタと前に進んだ。 「各キャラの位置」 |
あんた…さっきから随分態度が軽いわね… |
人肉ガン○ムを見てもなんとも思わないわけ? |
別に。人肉ガン○ムなんぞ見てもなーんも思わん。 |
悲惨な立場の動物など自然界にあふれているわ。 |
は? |
狂気とか理不尽を感じないわけ? 人肉ガン○ムは一級のグロ映像よ! |
人間の心を持つグノーシャなら狂気を感じるだろうな。 |
だが私の心は野生の狼だ。 肉食獣から見れば、獲物のグロ映像など見なれた光景でしかない。 |
見なれた……光景? | |
グロ映像を見ただけでキャーキャー泣いたり、家畜を解体する光景を見ただけで不快になる種族は人間だけだ。 |
自然界ではグロ映像と敗者の絶望は、普通の光景でしかない。 「グロ映像と敗者の絶望は普通の光景」 |
え…動物の死体と人間の死体は違うわ。 |
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同じ肉だろ。 どうも違わん。 |
そもそもおまえら人間は人間の命や肉を美化しすぎなんだよ。 その点じゃ女銃鹿もお前も同じだな。 |
美化して何が悪いのよ! イカレ怪物! |
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言っておくけどな。 私から見れば |
おまえのつくった人肉ガ○ダムなどキャラ弁のクマさんハンバーグと大差ないからな! どっちも肉を固(かた)めて遊んでるだけだろ! 「キャラ弁のクマさんハンバーグとてめえの人肉ガ○ダムの間に違いなどないわ」 |
クマさんハンバーグとは全然違うわよ! |
私のオリジナルを甘く見ないでよ! |
ああん? |
人様の著作物であるガ○ダムをパクっておいてオリジナルだぁ? |
パクリじゃない! このガ○ダムは私のオリジナルよ! |
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著作権意識が低いな。 |
この著作権意識の低さは… おまえ、まさか… 人様の画像を無断で転載するブロガーなんじゃ… (無断転載しておいて、パクリ問題で人を叩く特一級品のドクズ様ですか?) |
ブロガーをバカにしないでよ! |
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なんだ図星だったのか? 本当は可哀想な奴だったんだな。 |
自殺しろ。 |
あんた! 趣味で生きてる私にその言いぐさはないんじゃないの? |
ホントぶっ殺すわよ! 妖艶(ようえん)な女性は超涙目になり日本狼を睨(にら)みつけた。 |
おっおっ? 物量型グノーシャの私とやんのか? |
いいぞ! やったるわ! 日本狼は下手なシャドーボクシングをしながら挑発(ちょうはつ)した。 |
はっ! 物量型グノーシャね! |
どんなに凄くても1匹じゃたかがしれてるわよ! 人間の物量に勝てるわけがない! |
人間の物量? なんの話だ? |
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私の力は∞操作! |
大量の人間を操る私は、物量型グノーシャを超越(ちょうえつ)するわ! |
雑魚(ざこ)す… メスと同じ力じゃん… |
「メスも∞操作が使える」 |
私の∞操作はメスとかいう小娘とは種類が違う! |
メスは生きている生物を動かす∞操作使い。 私は死んだ生物を動かす∞操作使いよ。 |
くさそう(小並感) どうでもよさそう(小並感) |
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ふん!見てなさい! 物量型グノーシャ! |
妖艶(ようえん)な女性の全身から黒い血管が浮き出る! 両目が黒い血管で染まる! |
ほんとに勝つつもりなのか? バカそう(小並感) |
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バカはあなたよ! 人間の物量を思い知りなさい! |
妖艶な女性は引きつった笑みを浮かべながら中指を力強くつきたてた! |
∞ 操 作 ! |
妖艶な女性が吠える! その直後! 足元のコンクリートが爆発するように割れた! |
お? コンクリートに穴が開いたな。 |
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出てきなさい私の兵士よ! |
あ・・・ | |
ああ・・・ |
コンクリートの中から無数の足音が聞こえ・・・ コンクリートの亀裂(きれつ)から銃を持った死体が巣からでるアリのように出現した。 |
いい・・・ | |
うう・・・ | |
ええ・・・ |
死体はすぐに隊形(フォーメーション)を組む。 死体の動きはプロの兵士と完全に同じモノだった。 「キャラの配置」 |
死体を10人呼んだだけか? ショボすぎないか? |
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ただの死体じゃないわね! |
装備を見なさい! |
ジャキ! | |
ジャキ! |
死体は HK416アサルトライフルを装備していた。 単眼式暗視装置を装備していた。 新世代のボディアーマーを装備していた。 新世代の手榴弾を装備していた。 防炎陸軍戦闘服を装備していた。 新世代のグレネードランチャーを肩に下げていた。 |
フル武装の米軍兵士みたいだな。 工夫がなくてつまらん。 |
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工夫 無用 っ! |
私は数で攻める! |
・・・・・・。 | |
来なさい! 私の旅団よ! |
地面のコンクリートに亀裂(きれつ)が入り コンクリートの中から死体の兵士があふれ出る。 兵士が1000人現れる。 |
死体の兵士が2000人現れた! 瞬(またた)く間に造船所は死体の兵士で埋め尽くされる。 |
だいたい1個旅団か。 なるほど無駄に多い。 |
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まだよ! まだ兵器はある! |
私の∞操作は甘くはない! |
キャリキャリキャリ! キャリキャリキャリ! |
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キャリキャリキャリ! キャリキャリキャリ! |
造船所の奥から10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)30輌が姿を現した |
ジャキン! | |
フィーン! (ガトリング銃が回転する音) |
M134ミニガンを装備した50体の死体が前衛に立つ 「M134ミニガン(ガトリング銃)」 |
おもそー(小並感) | |
今と昔とじゃ個人が携帯出来る武器の火力は比べ物にならないわ。 |
物量型グノーシャであっても近代兵器の制圧射撃をくらえば何もできないまま撃滅される。 |
すごそー(小並感) |
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ああ・・・ | |
ああ・・・ああ・・・ | |
人間の叡智(えいち)は物量型グノーシャさえも制圧するっ! |
さぁ! 狼狩りを はじめるわ! 妖艶(ようえん)な女性が両手を挙(あ)げて死体に合図を送った。 |
ジャキ! | |
ジャキ! | |
ジャキ! |
2000人の死体が銃を構える 何百という緑色のレーザーサイトが日本狼に向けられた。 |
人間の叡智(えいち)ね… |
そういやこの造船所って川沿いにある港みたいな造船所だよな。 「現在位置」 |
それがどうしたのよ? | |
だったら人間の叡智(えいち)が及ばないモノを見せてやる。 |
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は? 人間の叡智(えいち)が及ばないモノ? |
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とりあえずオマエと死体の兵士は皆殺しな♪ |
ガ○ダムのオブジェになった人間まで殺すと女銃鹿が怒りそうだから、ガ○ダムのオブジェは救出しとくわ。 |
・・・・・・。 | |
あんた…いったい何を… | |
・・・・・・。 |
妖艶(ようえん)な女性が困惑する。 軍隊が膠着(こうちゃく)する。 |
月の位置を修正。 重力を調整。 |
遠心…回転… 満潮(まんちょう)… 干潮(かんちょう)… 日本狼が腕を組みながらブツブツとつぶやいた。 |
な…何をしている? |
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月を動かして重力制御をしているだけだ。 |
月は一瞬で沈(しず)むだろう。 そしてすぐに月は昇る。 |
月を動かす? そんなのできるわけないじゃない! |
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私は操(あやつ)れる質量が違う! |
雑魚とは違うのだよ! 雑魚とは! ・・・・ ・・ 日本狼は嘘をついていない。 月は動いていた。 縦横無尽(じゅうおうむじん)に動いていた。 月は一秒間に地球を十回転する! 「1秒間10回地球を回る」 |
な…体が軽くなった!? 何よこの浮遊感は!? |
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月の重力だ。 |
グノーシャは物理現象を限定的に発動させる。 |
フワッ… | |
なな…な… 人肉ガ○ダムが!? |
月の重力で造船所の小石がゆっくりと宙に浮かんだ。 人肉で出来た18mのガ○ダムも風船のように宙に浮かんだ。 |
フワッ… |
日本狼も宙に浮かぶ 高さ40m地点まで浮かぶ 「各キャラの位置」 |
本当に月を動かしてるなら、やっちゃった感が満載のクソ設定よ! |
やりすぎてなえるわよ! |
物量型グノーシャとはそういうモノだ。 | |
あんた! なにものよ! |
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動物界 脊索動物門 脊椎動物亜門 哺乳綱 ネコ目 イヌ科 イヌ属! |
ハイイロオオカミ亜種! ニホンオオカミだ |
そんなことは聞いていない! あんたはいったい何者よ! |
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説明メンドイ。 ググレ。 |
あと私が攻撃するまで待っててくれてアリガトな。 空気を読んで攻撃しない雑魚に感謝だ。 |
はぁ!? |
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サヨナラだ♪ |
日本狼は指を開いた手を前に突き出す。 |
!? | |
!? | |
!? | |
!? |
川の下流から激流の音が聞こえた。 |
やばい! |
私の兵士よ! |
大量 破壊 タイ ダル ボア ッ! |
!? |
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