第65話 | |
2014年7月8日。 ∞射程ノ女銃鹿「名前は・・・∞射程ノ女銃鹿」 |
男銃鹿(おじゅうか)の因果関係をブチ抜くスピードってけっきょくなんなんだ? |
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あーそれねー。 |
夜の10:45 東京。 ブロックがしきつめられた広場。 「ブロックがしきつめられた広場」 メスは肩車してくれた60Gから離れ、男銃鹿(おじゅうか)の死体に腰掛けていた。 |
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(メスの足が回復してます) | |
メスの傷ついた足は歩けるレベルまで回復していた。 |
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えっとね男銃鹿(おじゅうか)ちゃんは… |
マイナスの光速で銃を撃ったり移動したりできるよね。 |
おう。 | |
男銃鹿ちゃんが移動すると… |
移動を開始する2秒前に目的地につくよね。 |
そんな感じだったな。 | |
移動を開始する2秒前に目的地につくって、すごーくおかしい事なの。 |
フツーは移動してから目的地につくの。 「フツー移動」 「男銃鹿の移動」 |
たしかにおかしいな。 因果関係を無視したトンデモ行動だ。 |
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男銃鹿ちゃんの因果関係を無視した行動を… |
因果関係をブチ抜くスピード …というの。 |
マイナスの光速で動ける男銃鹿は、世界の法則を無視しています。 |
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なるほどな。 因果関係をブチ抜いてる。 |
男銃鹿はとんでもない化物だな。 |
その化物を技だけで倒すメスはもっとすごいです。 | |
マジですげーよ。 |
あの化け物を… 飛び込んで剣を振り下ろしただけで瞬殺しやがった。 |
私に剣を教えてくれたお爺ちゃんが凄いだけだよ。 |
メスは真っ二つになった男銃鹿の死体に座りながら答えた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ パキ… メスの10m後方で木の枝を踏む音が聞こえた。 |
なの!? | |
誰だ? | |
人に見られた。 |
・・・・・・ ・・・・ ・・ |
俺だ
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! | |
! | |
! |
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驚いたよ。 |
メスの10m後ろには男銃鹿がいた。 男銃鹿は全長13mの巨大な尾をウネウネと動かしながら、ゆっくりと歩み寄る。 「全長13mの巨大な尾」 |
ほう。 | |
まぁ、物量型グノーシャだ。 |
そこそこ、しぶとい。 |
メス…見事だった。 だがこの程度で俺は終わらない。 |
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男銃鹿が生きている? |
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ありえないの! |
因果関係をブチ抜けても死ねばおしまいなの! 死んだのに死んでないとかあり得ないの! メスは男銃鹿の死体と、現れた男銃鹿を交互に見ながら混乱した。 |
メスが腰かけてる男銃鹿の死体はなんなんだよ! |
60Gは男銃鹿の前に立ちふさがった。 |
俺はマイナスの光速で因果関係をぶちぬきながら行動する。 |
この程度の矛盾(むじゅん)は当たり前のように発生する。 |
どういう理屈かな! どういう理屈で生きてるのかな! |
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タイムマシーンがでてくるSFではよくある事だ。 |
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タイム? | |
マシーン? |
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タイムマシーンで過去にさかのぼって過去の自分に出会う物語はしっているな? |
そりゃ… 誰でも知ってるの… |
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なんで、いきなりタイムマシーンが出てくるんだ? | |
俺はタイムマシーンと同じ理屈で2人になった。 |
俺がマイナスの光速で移動して、移動する2秒前に目的地にたどりつくとする。 |
移動を完了して2秒前の過去にたどりついた俺は… |
2秒前の世界に住む、もう1人の俺に出会うだろう。 |
!? | |
過去の男銃鹿と… 現在の男銃鹿が合流して… |
2人になった!? |
でだ… |
先に移動した俺はメスと戦って死んだ。 後から移動した俺は… 生き残っている。 |
マイナスの光速で移動してるだけで、そんなことが出来るのかよ。 |
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パラドックスなの! 矛盾(むじゅん)なの! |
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マイナスの光速で移動すれば、パラドックスや矛盾(むじゅん)が発生する。 |
俺は… そのパラドックスや矛盾を戦略に組み込んでいる。 |
そ…そんな… |
ラスボスがインチキしてるようなものだよ… メスはショックを受けて目まいを起こした。 |
これが加速の極限。 |
加速をつかさどる物量型グノーシャ 男銃鹿。 「物量型グノーシャの男銃鹿」 メス、女銃鹿、60Gは男銃鹿の力に絶句した。 ・・・・ ・・ 「ビルのオフィス」 ビルのオフィスから男銃鹿の様子を見ていたなゐの神衣(ないのかむい)と蜻蛉斬り(とんぼきり)は感心していた。 |
まさか矛盾(むじゅん)やパラドックスを戦略に組み込んでいたとは…… |
面白い。 私の「数量」と男銃鹿の「加速」どちらが上か試してみたい。 |
物量型グノーシャの得意分野が綺麗にばらけてるな。 |
なゐの神衣は窓ガラスに顔をくっつけて男銃鹿を凝視(ぎょうし)した。 ・・・・ ・・ 「ブロックがしきつめられた広場」 男銃鹿の力を正しく把握(はあく)したメスは絶望していた。 |
こんなの勝ちようがないの。 |
1回殺しても別の時間の男銃鹿ちゃんが沸いてくるかもしれないの。 |
くっ… | |
どうすれば! どうすればいいんですか! |
メス、60G、女銃鹿はどうすることもできずにひたすら混乱していた。 |
状況を把握したようだな。 |
さっそく危険なメスから殺させてもらう |
ひっ… |
メスは怯(おび)えた顔をしながら刀を構えた。 メスの両手はブルブルと震えている。 |
メス! メス! |
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メス! 女銃鹿! |
後は俺に任せて逃げろ! 60Gは男銃鹿に向かって突撃した。 |
!? | |
!? |
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良い判断だが……相手が悪い。 | |
∞行動全開! |
60Gは∞行動を使い600回筋肉を振動させる。 筋肉の振動によって60Gの全身から衝撃波が発生した。 |
俺全身衝撃波! |
衝撃波は60Gの衣服を引きちぎり… 60Gは全裸のフルチンになった! |
60Gぃぃぃぃ! | |
60Gちゃん無理なの! |
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この状態の俺を簡単に倒せると思うな! |
衝撃波を身にまとった60Gは、チ○コをブルンブルン揺(ゆ)らしながら… 胴回し蹴りで男銃鹿に攻撃した |
邪魔だ。 |
男銃鹿は36バレルプロトタイプで60Gを迎撃した。 「尾の先端についた36バレルプロトタイプ」 |
メス! 女銃鹿! |
なんでもいいから幸せになれ! お前達はこんなとこで死ぬな! |
60Gちゃん! 上なの! |
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60Gよけて! |
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俺を置いて逃げろぉぉ! |
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パパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパッ! |
36バレルプロトタイプが上方から60Gを銃撃。 白いレーザーと化した銃弾が60Gを… 貫く! 貫く! 貫く! |
グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! |
60Gは虫に食いつくされた葉っぱのように穴だらけになり… 血まみれの肉塊に変異した! |
・・・・・・。 |
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60Gが死んだ… こんなにアッサリ… |
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酷いよ… 取り返しがつかないよ… |
・・・・・・ ・・・・ ・・ |
次はメス! |
男銃鹿は36バレルプロトタイプの銃口をメスに向けた! |
! | |
やめろぉぉぉ! |
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もう殺すしかないからな! |
メスは危険だ! メスを放置し準備期間を与えたら、俺がメスに殺される。 |
メス逃げ…… |
逃げて。 |
逃がす余地など存在しない。 | |
まだ終わらないよ! |
勝つ方法はないけど… 勝つ作戦もないけど… ・・・・ ・・ |
私は飛び込むの! |
飛び込んで勝利するの! |
・・・・・・。 | |
飛び込むだけで! |
私 の 勝 利 な の ! |
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! |
メスは刀を振りあげて男銃鹿に飛び込んだ! ・・・・ ・・ |
くだらん精神論だ。 | |
! | |
! |
|
パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! |
36バレルプロトタイプの銃撃が… メスの刀を粉砕する! メスの指を粉砕する! メスの手を粉砕する! |
ああ… あ…ああ… |
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そんな… そんな… |
メスの両手は銃撃で消し飛んだ! |
メスの剣術は大体把握した。 もう俺には通用しない。 |
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ああああああああああああ! |
メスの腕から血が噴き出した! 全開に開いた水道のように… 血が噴き出し続ける! |
すぐに止血します! | |
まだ足で戦えるの! 死ぬまで私は戦えるの! |
私には楽しい未来がある! 私には楽しいゲームがある! 私には楽しい友達がいる! |
この私がこんな所で… |
死ぬわけがない! |
パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! パパパパパパパパパパパッ! |
メスの顔面に2000発の弾丸が容赦(ようしゃ)なく叩き込まれた。 |
グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! |
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メ ス ゥ ! |
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グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! |
メスの頭部は銃撃で削られ続け… 消滅した。 |
ああああああああああ! | |
・・・・・・。 |
メスはヒザをつき… 3Dゲームに出てくる兵士のように、不自然な姿勢で倒れて動かなくなった。 |
終わりだ。 |
もう俺を邪魔できる敵は存在しない。 |
メス…メス… 早く戻さないと… |
混乱した女銃鹿はメスの飛び散った肉片を急いで集めた。 |
メスの肉片を集めても無駄だ。 死んだ人間は生き返らない。 |
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メス! いやだ! |
死んじゃ嫌だ! 嫌だ! 嫌だ! |
無駄だ。 |
メスは死んだ。 |
死んだ? あのメスが? |
こんなに… あっさり… |
嘘だ・・・ |
女銃鹿はメスの血で真っ赤になった手を頭にのせ、髪を強くつかんだ。 |
お前もメスと同じ場所につれていく。 |
男銃鹿は懐(ふところ)から拳銃を取り出し、銃口を女銃鹿に向けた。 |
死ね・・・ | |
お前が死ね! |
女銃鹿は拳銃を構え、男銃鹿に銃口を向ける! |
メスのカタキ! |
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・・・・・・。 |
男銃鹿は素早く拳銃を撃った。 |
え・・・ |
男銃鹿の銃撃で… 女銃鹿の拳銃はバラバラになり… 女銃鹿の右手は全て消し飛んだ。 |
遅い。 | |
あ……ぁ…… |
理不尽です。 女銃鹿は前に倒れ、四つん這(ば)いになって絶望した。 |
邪魔者は・・・ |
死ね |
もう未来が無い。 |
全て・・・ 終わる・・・ 女銃鹿は全てをあきらめ絶望した。 女銃鹿の意識は途切れ… 心は闇の底に沈んだ… ・・・・ ・・ 女銃鹿の心は闇の底に沈む。 沈む。 沈む。 |
・・・・・・。 |
闇の底で誰かが待ち構えていた。 「誰か」 |
だれ? | |
夜銃(やじゅう) |
復讐(ふくしゅう)を導く者。 |
なぜ? 今さらあなたが? |
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おまえが復讐を望んだ。 だから俺が現れた。 |
メスの仇討(かたきう)ちがしたいのだろ? 復讐に殺されたあの男のように… |
私は男銃鹿に負けました。 |
もう手遅れです。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
戦隊ヒーローは最後に必殺技で怪人を処刑していますよね? |
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え? 羽山さん? |
突然。 夜銃(やじゅう)は姿を変え、羽山あきらに変異した。 「羽山あきら?」 |
女銃鹿は戦隊ヒーローのように男銃鹿を処刑したいのでは? |
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羽山さん? | |
メスちゃんを殺した悪の怪人を処刑しましょう。 |
羽山あきらは自然な笑顔を女銃鹿に向けた。 |
本当に羽山さんですか? |
羽山さんは笑顔で処刑を語る人間じゃない。 |
・・・・・・。 | |
あなたは何者ですか! |
・・・・ ・・ 羽山あきらはミルミル縮(ちぢ)む。ミルミル変異する。 羽山あきらは… 1発の弾丸に変異した。 「1発の弾丸」 |
・・・・・・。 | |
1発の弾丸!? |
ニューナンブM60に使われている38スペシャル弾!? |
私はあなたの脳の中にいる。 |
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私の中? |
もしかして… あなたは… 私の具脳に装填(そうてん)されている弾丸? |
そうです。 |
私はあなたの脳に住む弾丸のグノーシャ。 名前は… |
∞射程ノ女銃鹿。 |
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∞射程ノ女銃鹿? 私とほぼ同じ名前のグノーシャ? |
あなたは何者ですか? |
「距離」をつかさどる物量型グノーシャ。 |
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物量型グノーシャ!? |
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なゐの神衣(ないのかむい)があなたに期待をしていた理由が分かりますか? |
「なゐの神衣(ないのかむい)」 |
いえ… | |
あなたの頭の中に私が住んでいたからです。 |
私は本物の∞が使える最狂最悪のグノーシャです。 |
本物の∞を持つグノーシャ!? |
いまさら私に何の用ですか? 私はもう手遅れです。 |
もしあなたが報復を望むなら、メスのカタキ討ちを望むなら… |
手を貸しましょう。 |
なぜ、手を貸してくれるのですか? | |
私もメスを殺した男銃鹿が憎い。 |
メスの笑顔を破壊した男銃鹿を殺したい。 苦しめて。 苦しめて。 地獄に落としたい。 「メスを殺した男銃鹿を許さない」 |
・・・・・・。 | |
私の想いはシンプルです。 |
純粋で… 原始的で… 野蛮な… 報復感情 ただそれだけです。 |
シンプルすぎです。 | |
シンプルなのは私だけではありません。 |
人の想いは全て… 複雑なように見えて… 本質はシンプルなのです。 |
邪魔者は… |
消 え て し ま え ! それが清濁併せ持つ(せいだくあわせもつ)人の想いの全てです。 |
!? |
「∞射程ノ女銃鹿」の強い言葉を聞いた「女銃鹿」は吹き飛ばされた。 闇の外へ吹き飛ばされた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
ぶっ殺しましょう女銃鹿。 ぶっ殺しましょう女銃鹿。 |
私は弾丸という消耗品なので1度しか殺せませんが… あなたはいくらでも殺せる。 いくらでも報復できる。 |
・・・・・・。 | |
あなたに良い報復を与えます。 |
・・・・ ・・ 女銃鹿は闇の外に吹き飛ばされる。 闇の外は夜の闇が広がっていた。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ 夜の11:00 東京。 ブロックがしきつめられた広場。 「ブロックがしきつめられた広場」 |
・・・・・・。 |
意識を失っていた女銃鹿は目を覚ました。 女銃鹿は四つんばいになって倒れている。 |
死 ね ! |
男銃鹿は拳銃を女銃鹿の頭に向けていた。 |
報復・・・ | |
? |
女銃鹿は四つん這(ば)いの姿勢から上体をおこし… 女座りになった。 |
遺言(ゆいごん)でもあるのか? |
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むかし・・・ |
インターネットの掲示板で死刑反対派と喧嘩したことがある。 |
そいつは死刑を残酷な報復だと言っていました。 |
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? | |
私も死刑は残酷な報復だと思います。 |
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なんだ突然? |
なんの話だ? |
死刑は残酷な報復… |
だからどうしたって話です。 |
・・・・・・。 | |
綺麗事を念仏のように唱えて報復を否定しても、人の心は埋(う)まらない。 |
邪魔者は消えて欲しい。 悪人は消えて欲しい。 人が持つ報復感情は変わらない。 |
・・・・・・。 |
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男銃鹿… | |
なんだ? |
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男銃鹿…… おまえは…… |
おまえは… ・・・・ ・・ |
消 え て し ま え ! |
突如(とつじょ)! 女銃鹿から生温かい突風があふれだした。 生温かい突風は、メスと60Gの死体をホコリのように吹き飛ばす! |
生温かい突風? 女銃鹿から発生したのか? |
目を強く開いただけで、巨大な熱エネルギーが発生したのか? 男銃鹿は突風を浴びながら、底知れぬ恐怖を感じた。 |
∞射程ノ女銃鹿! あなたをすぐに使います! |
女銃鹿の頭についていたカツラは生温かい突風に吹き飛ばされ…… 女銃鹿の具脳はむき出しになった。 「女銃鹿の具脳はむき出しになった」 |
なんだこれは! なんなんだ! |
女銃鹿からあふれ出た生温かい突風は、周囲の木々を吹き飛ばした。 半径100mの範囲に配置された自転車が木の葉のように舞い上がる。 |
女銃鹿! この生温かい突風はなんだ! |
どう考えてもお前の力じゃない! |
たぶん・・・ |
本物の無限。 |
本物の∞? 本物の無限など存在しない。 |
この世界は全て有限だ! |
全て有限? | |
そうだ! 全て有限だ! |
有限だからこそ無駄なモノを処分しなければならない! だから俺は老人を殺す道を選ぶしかなかった。 |
いえ、本物の無限は存在します。 人の世は無限であふれている。 |
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無意味な精神論だ! そんな精神論が何の役に立つ! |
男銃鹿は女銃鹿からあふれる生温かい突風に恐怖を感じていた。 だが… 恐怖を感じながらも… 決して自分の考えを曲げなかった。 |
老人を殺す。 お前も殺す。 |
そして少子高齢化問題を解決し、この国を救う! |
メスが持つ∞の可能性を殺したお前に救われたくない! |
男銃鹿、おまえを 処 刑 し て や る ! |
∞加速! | |
∞ 射 程 ! |
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1発の銃声が鳴り響き。 長いようで短い戦いの幕(まく)が閉じようとしていた。 |
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