第54話 | |
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男銃鹿「何だこの終わり方?馬鹿にしてるのか?」 |
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無限トンズラ! |
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!? |
深夜4時。 田んぼの真ん中。 「田んぼ」 スイングバイ加速射撃で放たれた弾丸は… 残り20m地点まで接近していた! |
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∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作! |
メスは∞操作で、足が早い9人のグノーシャを同時に操る! |
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また体が勝手に動く! |
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この感覚はメスの∞操作か! |
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∞ 操 作 ! |
![]() 足が速い3人のグノーシャがメス達を… 500m離れた高台の公園まで、一瞬で運んだ! 「500m離れた高台の公園まで運んだ」 |
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おぉおおおおぉぉ! |
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おぉおおおおぉぉ! |
足が早いグノーシャ達が… 地面を摩擦熱で溶解させながら超高速で移動する! |
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∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作! |
足の速いグノーシャ達が、20人の人間を0.001秒で 1km離れた公民館に避難させた! 足の速いグノーシャ達が、50人の人間を0.002秒で 1km離れた公民館に避難させた! |
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∞操作!∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作! ∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作!∞操作!∞操作! ∞操作!∞操作! |
足が早い9人のグノーシャによる作業は続く 作業速度は… 人智を越えすぎていた! ![]() 【馬鹿色(ばかいろ)な交流】 1時間後。 高台の公園。 |
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・・・・・・。 |
女銃鹿は超高速で高台の公園に運ばれた時のショックで気絶していた。 |
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スイングバイ加速射撃で建物が壊れまくったね。 |
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マジで洒落にならねーぞ! |
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ん? |
時刻は朝の5時。 60Gの大声で女銃鹿は目を覚ました。 |
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切腹したお腹に包帯が巻いてある? |
女銃鹿の腹部には包帯が巻かれていた。 |
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ばっかじゃねーの! |
スイングバイ加速射撃なんて使うなよ! |
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冷静に考えるともっと地味な攻撃でも良かったかもー。 |
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おかげで直径200mのクレーターが出来たわ! |
2件のホテルと40件の人家が衝撃波でぶっ飛んだわ! |
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被害が少なくてラッキーだよ♪ 誰も死んでないの♪ |
蜻蛉斬り(とんぼきり)さんが協力してくれなかったらヤバかったね。 「蜻蛉斬りさんも協力してくれたよ」 |
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誰も死んでない? |
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・・・・・・。 |
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俺の抱き枕が2つも焼死したよな。 |
「抱き枕(ノ○ールちゃんとユ○ちゃん)」 |
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60Gちゃんが抱き枕を両手でかかえた状態で登場した時はびっくりしたの。 |
しかもファスナーから、スッポンさんがヒョロリと出てたよ。 |
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リアルな露出狂はよくないと思うよー。 (露出狂が許されるのはゲームの中だけだよ) |
わざとファスナーから出したんだよね? |
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わざとのわけねえだろ! |
死ね!ほんと死ね! 60Gはメスのひたいをつかみアイアンクローをかけた。 |
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ギブ!ギブ!ギブ!ギブ!ギブ!ギブなの! |
女の子に暴力はよくないの! |
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おまえは怪獣のメスみたいなもんだから女扱いしない! |
30分間アイアンクローの刑な。 ・・・・ ・・ |
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あの・・・ |
妹に暴力を振るわないで下さい。 |
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女銃鹿!? |
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目を覚ましたのか? |
近くにいた3号が女銃鹿に駆け寄った。 |
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ここはどこですか? |
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スイングバイ加速射撃が落ちた田んぼから、500m離れた場所にある高台の公園だ。 |
3号は目を潤ませながら答える。 「スイングバイ加速射撃が落ちた田んぼ」 |
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あの……けが人は? |
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火傷をおったグノーシャはいるが大したことはない。 |
建物はかなり壊れたが…クソ親父の土建屋マネーで直させるさ。 「クソ親父 = なゐの神衣」 |
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何から何まで… 本当に迷惑をかけます。 |
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気にするなよ。 |
3号が涙をぬぐいながら答えた。 |
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女銃鹿。 事情は聞いたぞ。 |
切腹したんだってな。 |
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……はい。 |
でも切腹はやめます… 私一人の命ではないので… |
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これからどうするつもりだ? 死刑をまだ続けるのか? |
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そ……それは…… 分かりません。 |
悪人は今でも処刑すべきだと思います。 ただ… 今は冤罪が怖くて処刑をする気にはなれません。 |
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色々あって混乱してるのか? |
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はい。 心の整理がつきません。 |
お父さんのことも…… 処刑のことも…… どうしていいか分かりません。 「お父さん」 |
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・・・・・・。 |
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そっか。 大変だな。 |
俺とも色々あったし… 言ってやりたい事もあるが… その… なんだ… |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
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女銃鹿が生きてて良かった |
これからも頑張って生きろよ。 |
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あ… |
女銃鹿は口ごもりながら…… 小さな声で「頑張って生きます」と答えた。 |
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おう頑張れよ。 |
(ブルン!) |
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・・・・・・。 |
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・・・・・・。 |
なんとなく気まずい空気が流れた。 |
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なんで気まずい空気が流れるんだよ? なんで急に黙るんだよ? |
(ブルン!) |
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60G……あなたの言葉はシンプルで正しいと思います。 |
ただ… 今の60Gは… ・・・・ ・・ フルチンです ![]() |
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ファスナーから飛び出たチ○コがブルンブルン揺れてる! |
60Gのファスナーは限界MAXまで開いていた! ファスナーから男の異物が飛び出しブルンブルン揺れている! |
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なんじゃこりゃあ! |
俺はフルチンでマジなセリフを言っていたのか! |
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アイアンクローという暴力から逃れるための対抗手段なの… |
60Gちゃんのチャックを下ろして混乱させるの… そのすきにアイアンクローから… |
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おまえかー! またおまえかー! |
高台の公園で60Gの怒声がこだました。 |
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いろいろ台無しにされた気分です。 |
朝の日差しが女銃鹿達を照らす。 空は晴れ渡っているが… 女銃鹿の心は曇っていた。 女銃鹿の問題はほとんど解決していないのだ。 |
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アイアンクロー大盛り倍増! |
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ギブギブギブ! |
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・・・・・。 |
それでも仲間達の馬鹿騒ぎを見ているだけで… 女銃鹿の心は少しだけ軽くなった。 【男銃鹿始動】 同時刻。 ここは新宿にあるビルのオフィス。 「ビルのオフィス」 なゐの神衣と男銃鹿(おじゅうか)がオフィスの窓から外を眺めていた。 「なゐの神衣(ないのかむい)」 |
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何だこの終わり方? |
馬鹿にしてるのか? 男銃鹿となゐの神衣は、∞視点で女銃鹿達の行動を観察していた。 |
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全てメスの作戦だ。 |
状況をひっかきまわし。 場の空気を馬鹿色(ばかいろ)に染める。 |
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そうやって深刻な状況をウヤムヤにしたのだろう。 |
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気に食わないな。 |
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・・・・・。 |
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女銃鹿は死刑と心中して死ぬべきだった。 |
男銃鹿は不満そうな顔でソファーの上にドカリと座る。 |
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純粋に死刑を信仰していた女銃鹿は死んだ。 |
今の女銃鹿は純粋でない思想を持つ、まがいものだ。 ねじ曲がった女銃鹿は見たくなかった。 |
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強者の蜻蛉斬りや、家族のメスにねじ曲げられたな。 |
女銃鹿は良い意味でも悪い意味でも一人ではない。 周囲の反対があれば、自分をねじ曲げる必要がある。 「強者の蜻蛉斬り(とんぼきり)」 |
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つまらない女になったな。 |
女銃鹿は弾丸のように真っすぐ飛んで欲しかった。 |
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私は逆に面白い女になったと思うがね。 |
傷ついた弾丸が面白い方向に飛んで行くのを期待したい。 |
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変な部分に期待するなよ。 ガキ臭い。 |
女銃鹿の事はもういい。 興味が失せた。 俺は俺の処刑をはじめる。 |
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ほう。 |
70の谷こかしをはじめるのか? |
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そうだ。 |
70の谷こかしとは…… ・・・・ ・・ 日本に住む70才以上の老人を全て処刑する計画だ。 2000万人の老人を処刑することになるだろう。 ![]() |
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日本はあまりにも老人が増えすぎた。 そして生まれる子供が少なすぎる。 |
少子高齢化社会は日本の発展を阻害するだろう。 |
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老人を皆殺しにすれば、日本が抱えた多くの問題をまとめて解決できる。 |
70の谷こかしは日本にとって必要な処刑だ! |
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9割のグノーシャが反対しそうだな。 |
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止められないさ。 |
男銃鹿は軽快にソファーから立ちあがり、オフィスの出口に向かった。 |
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俺は物量型グノーシャ。 |
俺の∞加速は最速。 誰も俺の動きを止められない。 |
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