第73話 | |
2015年10月30日 日本狼「万物の霊長の座を手に入れてやるわ!」 |
これで、40件目。 未発見の凶悪犯罪が多すぎる。 |
深夜…とある山の展望台 女銃鹿は冤罪(えんざい)スレイヤーで過去の犯罪を見ていた。 |
「とある山の展望台」 女銃鹿は暴走族が過去に起こした連続殺人事件を見ている 暴走族は町内会の全小学生を奴隷のように扱ったあげく、1人の小学1年生を40人でリンチしている。 |
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犯罪者の性根が腐りすぎてる… どこまで見下げはてれば… |
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こんな犯罪でさえ警察に見つかっていないのか。 |
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ほれ、肉まんパフパフ |
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ぴゃん! |
日本狼が女銃鹿の両頬(りょうほほ)を、死ぬほど熱い2つの肉まんではさんだ。 女銃鹿がエビのように飛び退(の)く。 |
な…なにを!? | |
ほれ。 暖(あたた)かい缶ココア。 |
今日はこれを飲んで寝ろ。 日本狼が女銃鹿に缶ココアを投げ渡した。 |
あ…しかし… 犯罪がまだ… |
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お前は冤罪(えんざい)スレイヤーが使える希少な人材だな。 |
勝手に無理してぶっ倒れたら大迷惑だ。 |
う・・・そうですね・・・ 心づかいありがとうございます。 |
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(別に心づかいなんかしてねーよ) |
利用してるだけだもんな。 冤罪(えんざい)スレイヤーが使える方法さえ見つけたら、てめぇなんか使い捨てるわ。 |
ん? | |
あ…いや。 休んで下さい女銃鹿(めじゅうか)さん。 |
アルティメットメシアの女銃鹿さんの体が超心配です。 日本狼は土下座して女銃鹿の休息を要求した。 |
なんか言い方が気になりますが、まぁいいです。 |
分かりました… 休みます。 女銃鹿はノソノソと立ち上がり荷物をまとめ、帰り支度をはじめた。 |
・・・・・・。 | |
なんか家に帰るのは凄(すご)く久しぶりな気がします。 |
帰り仕度をする女銃鹿の手が少し震えている。 犯罪を見すぎたせいで女銃鹿は心身ともに疲労していた。 |
よし…これで… | |
ん!? 待て! |
私から離れるな! 日本狼が女銃鹿(めじゅうか)の腕を強く掴(つか)んだ。 |
はい? | |
山の麓(ふもと)に60Gがいるな |
60G1人か? メスはどうしてる? 日本狼は∞視点を使い、山のふもとを歩いている60Gを目視した。 「60G」 「キャラクターの現在位置」 |
え? また60Gが来てるんですか? |
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雑魚一人でよーくるわ。 |
またチョロリンと追い返してやる。 |
何か話があるんじゃないですか? 私が携帯で話をします。 |
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ふん、電話なら私がかける! |
日本狼は女銃鹿のバッグからナチュラルにスマホを取り出し、60Gに電話をかけた。 |
ヴィイイイイイイイイ。 ヴィイイイイイイ。 |
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はい、六十路神(むそじかみ)です。 |
60Gは素早く電話にでる。 |
日本狼だ。 何しにきた。 |
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ふー・・・フツーに連絡してくれたか・・・助かった。 |
いきなり奇襲(きしゅう)されたらどうしようかと思ったぜ。 |
雑魚相手に奇襲なんかしねーよ。 さっさと用件を言え! |
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あーそうだった。 そうだった。 |
単刀直入に聞く。 ・・・・ ・・ 日本狼。 お前の最終目的はなんだ? |
日本オワッタ委員会で様々なモノを終わらせる |
それが私の目的だ。 日本狼は即答する。 |
随分とあやふやな目的だな。 |
本当はもっと分かりやすくて凶悪な目標があるんじゃねーのか? |
ああん? 何言ってんだおまえ? |
日本狼の眉(まゆ)がほんの少し動いた。 |
え? 本当の目的? |
そんなもんあるんですか? 女銃鹿はスマホに缶ココアの空き缶をくっつけて通話を盗み聞きしている。 ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
・・・・・・。 | |
・・・・・・。 |
遠く離れたビルの事務所。 蜻蛉斬り(とんぼきり)となゐの神衣(ないのかむい)は∞視点を使い、60Gと日本狼の唇(くちびる)を読んでいた。 |
日本狼の目的か。 | |
これは日本狼の目的を知る好機。 |
もし日本狼が危険なグノーシャなら1秒後に処刑する そうだ焼き狼にして「あの島」に捨てよう。 |
あー。 えーと… |
わてくしの最終目的ですか?(震え声) |
そうだ。 お前の最終目的はなんだ? |
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それはな… |
えっとね… あのね… ・・・・ ・・ |
・・・・・・。 | |
・・・・・・。 |
ジ―――ーッ! |
(って言えるわけねーだろ!) |
ボケェ! ボケェ! 日本狼は声を出さないで心の中で大絶叫した! |
急に黙(だま)るなよ。 お前の最終目的はなんだよ? |
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(だから言えんわ!) |
ぶっちゃけ! 私の最終目的は…… 人類のオワコン化だぞ んなもんばれたら、蜻蛉斬り(とんぼきり)の1.4溝度ランサーで焼き狼にされるわ! 「1.4溝度ランサー」 |
さっさと本心を言えよ。 | |
(本心がバレたら私がヤバイ!) |
初めて蜻蛉斬りに出会った日はホントやばかった! あの時に本心を変えたフリをしなければマジで殺されてたわ! 「あの時=日本狼が初めて蜻蛉斬りに出会った倉庫の出来事」 |
だからなんでずっと黙るんだよ? | |
・・・・・・。 |
日本狼が黙ってるから、日本狼の本心が分からない。 日本狼の計画が知りたい。 |
(私の人類オワッタ計画の全容はこうだ!) |
人間はしぶといから殺そうとしてもまず終わらん むしろ殺そうとすれば、人間は大ハッスルして活性化するだろう。 |
(じゃーどうする? 私は5分考えて答えを出した) |
人間を終わらせる方法はただ1つ! 人間よりも知能が高い生物を地球に投入するしかない 「人間よりも知能が高い生物を地球に配備すれば人類は転落する!」 |
何を考えてる? 日本狼… |
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強い野心を感じるな。 |
だが野心だけでは目的は達成できんぞ、日本狼。 具体的な方法が必要だ。 |
(私の計画はシンプルだ!) |
まず人間よりも優秀で頭が良い狼をあらゆる技術を使って生み出す! そして人間の手助けをしまくる! あーもう全力で人間を手助けしてやろうじゃないか。 |
・・・・・・。 | |
(人間に手助けをすれば様々なモノが手に入るだろう) |
まずは仕事を手に入れる。 次は信用を手に入れる。 次は地位を手に入れる。 次は利権を手に入れる。 次は人権を手に入れる。 |
(最終的には…) |
万物の 霊長の 座を手 に入れ てやる わ! |
嫌な予感しかしない。 | |
(急ぎはしない) |
急速な変化は反発する人間がいる。 300年~500年ぐらいかけて、じじ、じ―っくりと人間の全てを奪(うば)ってやるさ。 |
・・・・・・。 | |
いつまで黙ってるんだ日本狼? 無言電話が続きすぎて怖いわ。 |
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日本狼。 通話中なのに黙(だま)りすぎですよ。 |
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(そして女銃鹿…) |
日本オワッタ推進委員会をやれば様々なモノを終わらせたいアホウが寄ってくる。 冤罪(えんざい)スレイヤーをぶらさげた女銃鹿は処刑廃止論を終わらせにやってきた。 |
(いいカモだ!) |
処刑廃止論の破壊なんぞ屁(へ)の興味はないが、冤罪スレイヤーは欲しい! 「こいつカモだからな!新能力を手にいれてもクソカモだからな!」 冤罪スレイヤーの力を手に入れ次世代の狼に搭載(とうさい)してやろうじゃないか! |
(馬鹿には分からんだろうが、冤罪スレイヤーには凄(すさ)まじい価値がある) |
冤罪スレイヤーを人間社会に投入すれば、人間の勝者がつくった嘘だらけの世界が崩壊する。 それがどれほど大きなインパクトになるか… |
いつまで黙ってるんだよ! いいかげんお前の目的を教えやがれ! |
・・・・ ・・ |
私はみんなと高みを目指したい |
ただそれだけだ。 |
この野郎。 あやふやな解答をしやがって… |
何か隠してやがるな。 |
なかなか尻尾(しっぽ)を出さない。 もしかして私の監視がばれてる? |
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ふっ。 無論バレバレだ。 |
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まぁいい。 まだ聞きたい事はある。 |
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ふん。 もういいだろ。 |
日本狼が素早く話を切り替える。 |
む。 | |
次は私が質問をする番だ! |
おまえは何しに山に来た? 女銃鹿と私に何のようがある? |
次は俺の番か… |
あー、えーと… 俺じゃなくて、メスがな・・・ |
メスが? | |
メスがどうした? | |
メスがな… |
真っ青な顔で冤罪スレイヤーを使うお姉ちゃんは見るに耐えないの。 お姉ちゃんが処刑を続けても嫌な事しか起きないし、お姉ちゃんの処刑活動をやめさせるよ |
処刑は殺人が超平気な人にやらせればいいの |
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・・・と言っていた。 | |
メスが!? |
携帯の通話を盗み聞きしていた女銃鹿の顔色が変わる。 |
ああん? |
つまり私たちの邪魔をしにきたのか? つかメスはどこだ? |
邪魔じゃねーよ。 |
とにかく女銃鹿に直接会って話がしたい。 少し待っててくれ。 |
会ってどうするんですか? 会っても私の方針は変わりませんよ。 |
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まーそう思うよなー。 (前回も似たような争いやったし…) |
まー話合おう。 |
最初っから話し合いの余地なんてねーだろ! |
平和的に暴力をふるうから、お帰り願おうか! |
まーそう言うだろうなー。 |
60Gが片手で頭を抱(かか)えながら返答した。 |
待ってください! メスと60Gに暴力は困ります! |
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いや! 手ブラじゃ返さん。 |
軽く殺しに行く。 日本狼は女銃鹿のスマホを空に投げ捨てた。 |
これ! 私のですよ! |
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ふん。 |
スマホは月の重力を喰らい一瞬でつぶれる! スマホは直径1cmの塊(かたまり)になるまで潰(つぶ)れ地面に落ちた。 |
私のエクスぺリアがぁ! |
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あーあ。 いきなり通話終了かよ。 |
こうなったら予定通り、∞行動で接近するしかねぇな。 ※∞行動は1回の行動で最大600回行動する60Gの力。 |
なんて事をするんですか… |
というか…すぐに∞行動が来ますよ。 |
∞行動か… |
接近されてもメンドイだけだし、移動中につぶすか。 「キャラクターの現在位置」 |
潰される前に接近する! |
60Gは600の残像を残しながら一歩前に出た! 60Gの全身から衝撃波が発生する。 |
日本狼! 60Gを殺したら許しませんよ! |
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わーってるって… 小技しか使わねーよ。 |
雑魚グノーシャ相手に本気なんてだすわけないじゃん。 |
∞ 行 動 ! |
60Gがマッハの速度で山を駆け登る! 飛行機雲のような砂ホコリを残しながら、昔の漫画のように走り続ける。 その速度は人の領域を軽く超えていた。 |
地味に早い! これがグノーシャの超高速登山! |
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行かせるか! こっちも対応する! |
日本狼は軽々と月を移動させ、60Gの上空384400km地点に誘導させる。 そして月を… 1秒間に三十回転させた |
っらえ! 重力足払い! |
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おい! なんだ!? |
60Gのひきしまった尻(しり)が月の重力に持ち上げられ5cm浮かぶ。 バランスを崩した60Gは顔面からスライディングしながら転倒した! |
だーっ! |
月の重力でこんな小技もできるのかよ! |
敵が崩れたすきに月を秒間200回回転! |
そして! 月の 重力 で雲 を集 結! |
あん? |
雲が……動く? 夜空に浮かぶ雲は重力に引き寄せられ、凄まじい速度で集結した! |
掃除機で集まる綿(わた)みたいに一瞬で雲が集結しましたよ! | |
月の重力で雲まで… 器用すぎて感心する… |
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雲もまた重力の影響を受けている。 |
一瞬の出来事だった。 雲が一瞬で集まり集結。 60Gの頭上で巨大な積乱雲となった。 ※積乱雲(せきらんうん)とはようするにすっごい濃い雲。 |
おいおいおいおいおい! 何をやらかすつもりだ! |
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さらに重力で大気操作! |
月の重力で上昇気流を起こし、月の重力で大気を回転! 積乱雲から ・・・・ ・・ 竜巻を製造! |
な! 人工竜巻か! |
重力に操られた積乱雲は、尋常ならざる速度で変異。 そして積乱雲は 一瞬で竜巻に姿を変えた! |
すごい速度で自然現象をおこしている。月の重力万能すぎです。 |
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そもそも重力ってのは、全ての自然に影響を与えている。 |
重力が無ければ自然災害も四季も存在しねーんだよ。 |
って…おい! | |
竜巻ちゃん… |
ガブリンちょ。 |
ごぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉぉぉおぉぉ! |
巨大竜巻が60Gに向かって直進する! 巨大竜巻が山の木々を、山の岩を吹き飛ばしながら周囲を蹂躙(じゅうりん)する! |
早い終わりだな。 雑魚すぎてカワイソース。 |
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はん! 馬鹿か! |
竜巻単発でやられるグノーシャなんていねーんだよ! 60Gは∞行動を使い全身を振動させる。 振動は衝撃波となり60Gの全身を包んだ |
衝撃波の鎧(よろい)! これで竜巻を突破するんですか? |
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俺をなめんじゃねー! |
この程度の竜巻は屁(へ)みたいなもんだぜ! |
じゃ追加な |
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!? | |
最近ネットで調べたら |
月の重力で地震が起きるなんて珍説を見つけてな 試(ため)して見たかったんだ。 |
ゾワッ! | |
ゾワッ! |
60Gが正体不明の恐怖を感じ、硬直(こうちょく)した |
ほう、私以外にも地震が使えるグノーシャがいたのか。 | |
お父様の地震は、地震という生やさしいものじゃないと思う。 |
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行くぞ! |
60Gの真下にある断層のずれに重力を照射 日本狼は月を回転させ、重力を地下にある断層のずれに照射しつづける! |
おい! 地面がミシミシゆれてるぞ! |
次は何をやらかすつもりなんだよ! 60Gは竜巻に吹き飛ばされる木や岩を避(よ)けながら、寒気を感じていた。 |
いけそうだな。 |
では喰らっていただこう。 |
!? | |
!? | |
!? | |
!? | |
天 災 ミ キ サ ! |
重力の圧力が地形のひずみを更(さら)に悪化させる。 そして断層がずれ… 一気に! 地形がはじけた! 「地震が起きるまでの流れ」 |
うぉ! | |
うぉ! |
突然! 震度8の地震が発生し山が波紋のようにユレる! 地震をくらった女銃鹿と60Gは地震のユレで立てなくなった。 |
だー! 展望台が死にそうです! |
崩れる! 崩れる! |
って… まさか! |
地震と竜巻の同時攻撃か! |
そだよー。 頑張って避(よ)けてねー。 |
|
(60Gちゃん超必死で避けてなの) |
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ガタガタガタ! | |
ガタガタガタ! |
地震が亀裂を生む! 地震が木々をなぎ倒す! 地震が土砂崩れを起こす! そして巨大地震と一緒に ・・・・ ・・ 巨大竜巻が稲妻を放出しながら60Gに急接近した! |
同時多発大災害です! | |
ああ・・・ こんちくしょー。 |
60Gは災害がごちゃまぜに発生する巨大なミキサーの中にいる気分だった。 |
バーイバーイ♪ | |
うっせぇ! |
避(よ)けきってやるよぉ! |
お… | |
無限! |
60Gは600の残像をまき散らしながら、発生した災害を避(よ)ける! 避ける! |
物凄く早く動くお猿さん見たいです! | |
俺の問題対処能力はグノーシャでトップなんだよ! |
60Gが土砂崩れの上に乗り、土砂崩れの上を走る! 飛んでくる木々を衝撃波で吹き飛ばす! 襲(おそ)いかかる風はダッキングとスウェーだけで避(よ)ける! |
おーおー器用に避(よ)けよるなー。 |
数値的にはスペックが低いグノーシャだと思っていたが、抜群(ばつぐん)に器用だ。 勝率が高いのもうなづける。 |
いや、この避(よ)け方では続かない。 |
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あ!? | |
なの!? |
ぬ が ! |
60Gは避(よ)けきれない。 竜巻から発生した稲妻が60Gの背中に無慈悲に落ちるっ! 60Gの背中は焼け焦げ、衣服は使い込まれた雑巾のようにボロボロになった。 |
やべ・・・ 動きが・・・ |
災害は動きが止まったモノを容赦(ようしゃ)しない! 一瞬動けなくなった60Gは 竜巻に飲まれ紙吹雪のように高度30m地点まで舞い上がった |
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ! |
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こ…これは… 死んだんじゃ… |
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やべ… やりすぎたか… |
スライム相手にメラはやばかったかもしれん。 |
俺 を |
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な め |
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ん じ ゃ |
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ね え ! |
|
!? | |
!? | |
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! |
60Gが吠える! 60Gは600の残像をまき散らしながら 竜巻の中を平泳ぎで泳いだ っ! |
すごい! | |
重力制御もなければ、翼もないのに空中を移動してる。 | |
え? どういうメカニズム? |
気合い? ガッツ石松? |
理屈を超(こ)えているな。 60Gしかできない芸当だ。 |
60Gの行動を目撃者全てがが称賛した ・・・・・・ ・・・・ ・・ |
やるね60Gちゃん! 想像以上だよ! |
メスも60Gの行動を称賛した! |
!?!?!!!?!! | |
ニン♪ |
メスは女銃鹿から30m離れた展望台の下にいた! 「キャラクターの現在位置」 メスは段ボールの中に入りながら気配を絶(た)ち、女銃鹿(めじゅうか)達に接近していた |
まだ60Gの平泳ぎが続いてる…… | |
(いいないいな…竜巻遊泳) |
次世代の狼に搭載したい機能だ。 日本狼も女銃鹿もメスの接近に気づいていない。 |
60Gちゃん。 完璧な囮(おとり)になってるね。 |
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がぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ! |
60Gが竜巻の中を平泳ぎで泳ぐ! 稲妻や岩を避(よ)けながら華麗に泳ぐ! |
稲妻を… | |
避(よ)けてる… | |
謎の高スペック… | |
ふっ。 |
皆が60Gの地味に人外を極めた技を注目した。 |
∞! |
無限! 無限!無限!無限!無限! 無限!無限!無限!無限! 無限! 無限!無限!無限!無限! 無限!無限!無限!無限! 無限! 無限!無限!無限!無限!無限!無限! 無限!無限!無限!無限! 無限!無限 ・・・・ ・・ さてと |
こっからが本番なのっ! |
段ボールに隠れていたメスが、メスコンという刀を取りだした 「メスコン」 |
(なんか忘れてる気がするけど、どうでもいいーかー) | |
日本狼ちゃんの力は私よりもぶっちぎりで強いけど |
力の本質が見えてないね。 「日本狼ちゃんは私が100人がかりで攻撃してもビクともしないだろうね」 |
今から力の無意味さを証明してあげるよ |
ジャキン! ∞操 作! メスがメスコンを握(にぎ)りしめる! |
ファサ…ファサファサ… | |
ブブ…ブブブ… | |
プーン…プー… |
メスがメスコンを握りしめるとメスの周囲にいた300匹の昆虫が、メスに支配された。 |
そこからの… |
無限 連鎖 講! メスの視界に「光視症」という、メスだけが見える火花が散る! |
ブブ…ブブブ… | |
ブーブー…ブブブ… | |
プーン…プー… |
メスに支配された昆虫は ∞操作を使い周囲にいた三万匹の昆虫を支配した。 |
ブブ…ブブブ… | |
プーン…プー… | |
ファサ…ファサファサ… | |
ファサ…ファサファサ… | |
プーン…プー… | |
ブーブー…ブブブ… |
支配された昆虫も無限操作を使い、近くにいた3百万匹の昆虫を支配する |
連鎖し… 連鎖し… 連鎖し… |
連鎖し… 大量の生物を支配するの! |
ブブ…ブブブ… | |
ファサ…ファサファサ… | |
ファサ…ファサファサ… | |
ブブ…ブブブ… | |
プーン…プー… | |
プーン・・・プー・・・ | |
ブブ…ブブブ… | |
プーン…プー… | |
ファサ…ファサファサ… | |
ファサ…ファサファサ… | |
ブブ…ブブブ… | |
プーン…プー… | |
プーン・・・プー・・・ | |
プーン・・・プー・・・ |
・・・・ ・・ |
あ! |
竜巻を泳いでる60Gが力尽きました! |
頑張れ60G。 おまえならもっと泳げる筈(はず)だ。 |
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がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ! |
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誰もが竜巻の中で泳ぐ60Gを注目していた。 |
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い…く…よ… MAXド卑怯… |
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そんな中。 メスは最もド卑怯な作戦を実行しようとしていた。 |
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