第49話 | |
蜻蛉斬り「あれ? どゆこと?」 ※グロテスク注意! |
女銃鹿の正義も悲しみも地獄に塗りつぶされれば、消える(キリッ) | |
・・・・・・。 |
ここは捨てられた廃村。 「捨てられた廃村」 |
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頭の大きい化け物… | |
蜻蛉斬り(とんぼきり)の頭部は350mになっていた。 「蜻蛉斬りの頭部は350mに巨大化」 その姿はとてもイビツで恐ろしい姿だった。 周囲を飛んでいたカモメが奇声を上げながら、一斉に逃げだす。 |
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暴力による洗脳を…… | |
うわぁあぁぁぁ! | |
危険を感じた女銃鹿(めじゅうか)は懐から拳銃を取り出し… 蜻蛉斬りの両足に3発発砲した! |
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∞防御。 | |
銃弾は蜻蛉斬りの1m手前で、殺虫剤をかけられたハエのように地面に落ちた。 |
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銃が効かない! | |
戦いは成り立たない。 | |
物量が違いすぎる。 |
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ど……どうすれば…… | |
では今度こそ…… | |
暴力による洗脳を開始する! |
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まって下さい! | |
またない。 開始! |
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蜻蛉斬りは槍投げ機を構えミサイルを投げた! ミサイルは地面スレスレを低空飛行し… 女銃鹿の足元で上方に舞い上がる! |
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!? | |
グチャッ! 上方に舞い上がったミサイルが女銃鹿の女性器に接触! |
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ああああああああああ!! | |
ブチ! ブチ! ミサイルは女銃鹿の処女をやぶり、女銃鹿の体内に侵入した。 |
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崩せ。 | |
体内に侵入したミサイルが、女銃鹿の体内で胃や腸をズタズタに破壊! |
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!○▽?×!? | |
女銃鹿の体内を破壊したミサイルは、女銃鹿の喉(のど)に穴を開けて上方に舞い上がる! 女銃鹿の血と肉片が、噴水のように30m上空まで舞い上がった! |
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∞ 再 生 |
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蜻蛉斬りがつぶやくと、瞬く間に女銃鹿の肉体は無傷な状態に戻った。 「女銃鹿は肉体に穴が開いた状態から健康な状態に再生した」 |
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な……な…… これは…… |
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これは? |
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こんな感じで死ぬギリギリまで痛めつけて、完全に回復させる。 | |
これを∞に繰り返せば暴力が怖くなり、私の命令をなんでも聞くようになる。 |
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暴力には屈しません! | |
地獄を味わえば人の考えは簡単に変わる。 | |
蜻蛉斬りは槍投げ機に素早くミサイルをセットし…… 投げた! |
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!? | |
ミサイルが女銃鹿に襲いかかる! 女銃鹿がはじける! 人肉の花火がはじける! 女銃鹿の肉体は再生した。 女銃鹿がはじける! 人肉の花火がはじける! 女銃鹿の肉体は再生した。 |
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ここから先はひたすら地獄。 | |
やめて下さい…… こんな…… |
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地獄。 | |
ミサイルが女銃鹿に襲いかかる! 女銃鹿の肉体が焼けた! 女銃鹿の肉体は再生した! 女銃鹿の肉体が溶けた! 女銃鹿の肉体は再生した! 女銃鹿の肉体が煮えた! 女銃鹿の肉体は再生した! 女銃鹿の肉体が潰れた! 女銃鹿の肉体は再生した! |
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地獄。 地獄。 |
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無限の地獄 |
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たすけ……と……んぼきり さ…… |
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拷問の手法は、処刑と共通する部分が多い。 | |
拷問や処刑は人を苦しめるための知恵がつまっている。 |
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グチャグチャ! | |
死刑も拷問も残虐で痛ましい。 | |
それでも…… 私は死刑や拷問を支持しよう。 この世界は綺麗事だけではどうにもならない。 残虐で痛ましいモノが必要になる時もある。 |
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グチャグチャ! | |
女銃鹿が壊れた…再生した。 女銃鹿が壊れた…再生した。 女銃鹿が壊れた…再生した。 女銃鹿が壊れた…再生した。 それは地獄の光景だった。 |
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∞ 再 生 |
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蜻蛉斬りは140回目の∞再生で女銃鹿の肉体を修復した。 |
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負けません! 私は暴力に屈しません! |
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女銃鹿は芋虫のように地面をはいずりながら必死に我慢した。 女銃鹿の全身は震え… 恐怖で立つこともできない。 ・・・・ ・・ それでも暴力に屈しなかった! |
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あれ? どゆこと? |
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拷問があんまし効いてない。 |
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かなりの絶望を与えたはず……なのに女銃鹿はまだまだ元気。 | |
蜻蛉斬りは女銃鹿の元気な反応に困惑した。 |
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私は負けません! | |
精神力でどうにかなる拷問じゃない。 女銃鹿の体質? |
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蜻蛉斬りは10秒ほどうつむいて思案した。 ・・・・ ・・ |
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まあいいか…… | |
拷問が効かないなら最終手段。 |
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!? | |
14溝度ランサーで恫喝しよう。 |
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14溝度(こうど)ランサー? | |
蜻蛉斬りはゴルフバックから2本のミサイルを取り出し… 上空に投げた! |
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∞質量 ∞質量 |
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1本目のミサイルの重量が24000000000兆トンになった! 2本目のミサイルの重量が24000000000兆トンになった! 2本のミサイルが地球より重くなった。 「2本のミサイルが地球より重くなった」 |
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何をするつもりですか? | |
膨大な重量はブラックホールを生みだす。 | |
双子のブラックホールを展開! 「双子のブラックホール」 1本目のミサイルからブラックホールが生まれた! 2本目のミサイルからブラックホールが生まれた! |
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そして双子のブラックホールを衝突させる。 | |
2つのブラックホールは火花を上げながら上空で衝突! 衝突した2つのブラックホールは…… ・・・・ ・・ 蒸発して消えた! |
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ブラックホールが消えた? | |
ブラックホールが蒸発した瞬間…… ・・・・ ・・ 巨大な光が発生 巨大な光は地球全土を包み込む 「光は地球全土を包み込んだ」 |
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何がおきたんですか? 何がおきたんですか? |
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マジで分かりません! マジで分かりません! 何がおきたかさっぱり分かりません! 「蜻蛉斬りさんの行動は分かりにくい」 |
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集結。 | |
巨大な光は地球全体を揺らしながら…… 槍投げ機の上に全て集結した! ・・・・ ・・ |
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14溝度ランサーの精製を完了 | |
地球全土を包み込んだ光は全て消えた! そして… 槍投げ機の上には… 光でできた2mの槍が置かれていた 「光でできた2mの槍」 |
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光の槍!? | |
なんなんですかこれは? なんなんですかこれは? なんなんですかこれは? なんなんですかこれは? |
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簡単に解説すると14溝度の熱でできた槍。 |
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14溝度? | |
14溝度は… | |
1兆4千億度を一兆倍にして、さらに1億倍にすると14溝度になる。 ちなみに14溝度以上になると温度が温度ですらなくなる。 14溝度は絶対温度と言ってもいい。 「ちなみに太陽の中心が1500万度」 「ゼットンの炎より1兆×1億倍以上凄いぜ!いえーい!」 |
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そんなものをどうやって作ったんですか? | |
物凄く簡単に説明すると…… | |
2つのブラックホールをぶつけたパワーで凄い熱を起こして… その熱で凄く熱い槍をつくった。 「14溝度ランサーができるまでの手順」 |
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そんな熱いものがこの世界に存在したら、世界が蒸発して消えます! | |
熱と光が届く範囲は…… | |
∞制御で制御している。 |
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どんだけ万能なら気が済むんですか! | |
ここまでくると卑怯です! |
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卑怯とかどうでもいい。 | |
今から…… 恐怖による洗脳をはじめる。 |
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また拷問!? | |
拷問はもうしない。 | |
14溝度ランサーで恐怖を与える。 |
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恐怖を与える? | |
14溝度ランサーは最も恐ろしい熱源。 | |
人間は山火事程度の熱源でも恐れる。 太陽程度の熱源でも恐れる。 |
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14溝度ランサーは太陽を遥かに超える巨大な熱源。 | |
もし14溝度ランサーで脅されれば、人は恐怖で押しつぶされるだろう。 |
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??? | |
女銃鹿。 | |
蜻蛉斬りは槍投げ機を構えなおし…… 14溝度ランサーの先端を女銃鹿に向けた。 |
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! | |
巨大な熱源が女銃鹿を威圧する。 その熱源は太陽よりも巨大な熱源だった! 太陽100兆個よりも巨大な熱源だった! |
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ああぁぁあああああぁああぁあああああああぁあぁ! |
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女銃鹿は14溝度ランサーの先端を向けられただけで悲鳴をあげた! 女銃鹿は恐怖のあまり、うずくまり両耳をふさぐ! |
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女銃鹿。 | |
蜻蛉斬りは1歩前に出た。 14溝度ランサーから発生する熱風が女銃鹿の全身にのしかかる。 |
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ああぁぁあああああぁああぁあああああああぁあぁ! |
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女銃鹿は恐怖のあまり失禁した。 |
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警察に自首するなら14溝度ランサーを女銃鹿に叩きつける。 |
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そんな… | |
そんな… |
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警察に自首しないなら私は立ち去ろう。 | |
そんな… | |
そんな… |
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選 べ ! |
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選べ! 選べ! 選べ! |
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あ……あ……あ…ああ…… | |
14溝度ランサーを向けられただけで女銃鹿は… 絶望した! 絶望した! 絶望した! 理解不能な恐怖だった。 巨大すぎる恐怖だった。 「14溝度ランサーの恐怖」 |
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何も考えられない。 | |
絶望が癌細胞のように増殖し…… 女銃鹿の全身に癒着した。 女銃鹿の心は…… 絶望に支配された |
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逆らえない。 | |
・・・・ ・・ |
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・・・・・・。 | |
私は… |
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私は… | |
警察に自首…… し ま せ ん ! |
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絶対に? | |
絶対に自首しません。 |
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女銃鹿は絶望のあまり死者のように硬直している。 絶望に絶望が重なりすぎて心が動かない。 |
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恐怖による洗脳は成功した! | |
女銃鹿は警察に自首しない! |
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私は…警察に自首しな……い。 | |
警察に……自首しない。 自首しな…い。 し…な…い。 |
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大事な約束。 | |
りふじんで……す。 | |
女銃鹿は前のめりにゆっくり倒れ…… 気絶した。 【捨てられた廃村】 ここは捨てられた廃村。 気絶した女銃鹿を蜻蛉斬りが見下ろしていた。 |
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・・・・・・。 | |
洗脳完了。 | |
蜻蛉斬りは仮面を取り… 一息ついた。 |
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そろそろメスがやってきそうだし、今のうちに退散しよう。 | |
メスは苦手。 ド卑怯作戦でジョジョのカーズみたいに、宇宙に飛ばされた時は死ぬかと思った。 「妹のメスのほうが圧倒的にやっかい」 ・・・・ ・・ |
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なんかモヤモヤする。 | |
まだ女銃鹿の事が気になる。 巨大な頭を持つ蜻蛉斬りは、頭をかかえて苦悩しようとしたが… 頭に手が届かなかった。 「巨大な頭を持つ蜻蛉斬り」 |
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