第47話 | |
女銃鹿「あの……蜻蛉斬りさんに勝った?」 |
家が揺れた? | |
∞残戮(ざんりく)で窓を破壊! |
そして∞操作で3人の肉体を操作! 窓から脱出! 「女銃鹿の家」 |
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体が勝手に動きだした!? | |
誰かに体を支配された!? | |
みんな窓から飛び降りて脱出だよ! | |
メス、羽山あきら、女銃鹿、3号の4人は1階の窓から家の外に飛び降りた! そして家の裏庭に転がり落ちる。 「1階の窓から裏庭に移動」 |
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家が!? | |
1秒後。 女銃鹿の家がロケットのように天に向かって飛翔した! 「女銃鹿の家が天に向かって飛翔」 |
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なんだこれ!? | |
なんだこれ!? | |
なんだこれ!? | |
天に向かって飛翔した女銃鹿の家は、月に向かって上昇し続ける。 そして視界から消えた。 |
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築1年の家が消滅した! | |
私のマイハウスがお星様になりました! 女銃鹿の家は土台だけを残して、どこかに消えてしまった。 |
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どうゆうことや… | |
…え? | |
蜻蛉斬りさんが家を上空に投げちゃったね。 | |
簡単に説明すると… 話を盗み聞きしてた蜻蛉斬りさんが、意味不明な早さでやってきて… 「意味不明な早さでやってきて」 家を持ち上げて空にぶん投げたんだよ。 「家を持ち上げて……」 「家を空にぶん投げた」 |
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「∞操作で3人の肉体を操作」ってメスが言ってたけど…… | |
どゆこと? |
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みんなが混乱して動けなくなってたから… | |
∞操作でみんなの肉体を操作して、裏庭に移動させたの。 「∞操作でみんなを裏庭に移動させたの」 |
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むげん……操作? | |
この刀でチョチョイとね♪ みんなの体をコントロールしたの♪ |
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メスの手には風変わりな刀が握られていた。 刀の鞘にはボタンやアナログスティックがついている。 「メスが持ってる刀」 メスは風変わりな刀をメスコンと呼んでいた。 |
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凄いなメス。 メスはどんなグノーシャなんだ? |
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なんだか質問だらけなの。 | |
簡単に説明すると…… ・・・・ ・・ |
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メスは刀による接近戦と∞操作による集団戦に特化したグノーシャ。 | |
40人以上のグノーシャを撃破した武闘派のグノーシャでもある。 お父様と一緒に行動すると2人で奇行に走るので注意が必要。 「お父様」 |
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!? | |
誰だ!? | |
と・・・ | |
蜻蛉斬りさん! | |
メスや女銃鹿から20m離れた場所に蜻蛉斬り(とんぼきり)が立っていた。 「蜻蛉斬り(とんぼきり)登場」 |
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なんのようですか? | |
ゴソッ…… | |
蜻蛉斬りは仮面をゆっくりと取り…… 女銃鹿に話しかけた。 「蜻蛉斬りは仮面を取った」 |
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女銃鹿と2人だけの話がある。 |
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私に話? | |
お話だけかな? | |
暴力もふるうよね? |
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それは女銃鹿の返答しだい。 | |
なぜ私の家をぶん投げたのですか? | |
理由を教えて下さい。 「なぜ私の家をぶん投げたのですか?」 |
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恫喝だよ! | |
お姉ちゃんをビビらせてから交渉する作戦なの! |
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恫喝? どうして? |
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話をすれば分かる。 | |
女銃鹿と2人で話をしよう。 |
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駄目だね。 お姉ちゃんを渡さないよ。 |
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メスは上体を低くし… メスコンで居合切りの構えをとった。 「メスコン」 |
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落ち着こう武闘派のメス。 メスとは戦いたくない。 |
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そうだよメス。 もう少し話そうぜ。 |
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蜻蛉斬りさんの拷問はシャレにならないよ。 | |
蜻蛉斬りさんの考える残虐設定は半端じゃないの。 「蜻蛉斬りさんの考える残虐設定」 |
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拷問? 残虐設定? |
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絶対にお姉ちゃんを渡さない! | |
メスは居合斬りの構えから、さらに上体を低くした。 |
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まって下さい! 話を聞かせて下さ…… |
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・・・・ ・・ |
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∞ 操 作 ! |
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メスは片足を前に踏み込んだ! そして刀を抜き…… 何もない空間を斬りつける! |
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∞射程を持つグノーシャを全員操作! |
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え? 全員? |
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全員って…… 日本全国に住む∞射程を持つグノーシャ全員? ・・・・ ・・ |
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体が勝手に動く…… まったく抵抗できない。 |
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女銃鹿の体はメスのコントロール下に置かれた。 |
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女銃鹿! 操作されてるのか? |
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コントロール下に置かれたのは女銃鹿だけではない。 |
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体が何者かに支配された? | |
北海道に住む∞射程を持つグノーシャが、メスのコントロール下に置かれた。 東京都に住む∞射程を持つグノーシャが、メスのコントロール下に置かれた。 |
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何が起きた? 体が勝手に動く? |
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大阪府に住む∞射程を持つグノーシャが、メスのコントロール下に置かれた。 沖縄県に住む∞射程を持つグノーシャが、メスのコントロール下に置かれた。 |
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なぜ俺は人ゴミの中で銃を取りだしたんだ? | |
日本全国に住む50人の∞射程を持つグノーシャが… メスに支配された。 |
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!? | |
ヘッドショット流星群! |
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メスがヘッドショット流星群と言った瞬間… 50人の∞射程を持つグノーシャが一斉に蜻蛉斬りを銃撃! 何千発の光速弾が蜻蛉斬りの頭に叩きつけられた! |
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これがメスの∞操作!? | |
凄い。 | |
光速弾が流星のように蜻蛉斬りの頭部に流れ落ちる! 何度も何度も流れ落ちる! |
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グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! グチャ! | |
銃撃の影響で蜻蛉斬りの周囲に土煙が発生。 土煙は蜻蛉斬りの姿を覆いつくした。 |
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どうかな? 気絶したかな? |
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土煙は徐々に薄くなり… ・・・・ ・・ 蜻蛉斬りは土煙の中から姿をあらわした。 |
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見事 |
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蜻蛉斬りの頭部は血で真っ赤に染まっていた。 蜻蛉斬りの頭部には、何十発の穴が空いている。 |
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あの……蜻蛉斬りさんに勝った? | |
・・・・・・。 | |
・・・・ ・・ |
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ベホマ。 | |
もとい… ∞再生 |
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!? | |
蜻蛉斬りが∞再生とつぶやいた瞬間。 蜻蛉斬りの肉体は瞬く間に再生した。 1秒後。 蜻蛉斬りの傷は消滅。 健康な状態に戻った。 「健康な状態に戻った」 |
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びっくりした。 | |
攻撃を受けてもノーダメージ! ノーダメージの私強いでしょ! ……というアピールをしようとしたら |
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大ケガをした。 | |
∞生命力が無ければ死んでた。 次からは素直に避けよう。 |
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ばけもの!? | |
ばけもの!? | |
万能すぎて卑怯だね。 これじゃーゲームにならないの。 |
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手札の数が違いすぎるよ。 |
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メスは強力。 | |
だが物量型グノーシャの私を倒す領域にはたどりついていない。 |
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ぐぬぬ。 | |
これ以上、メスと遊ぶつもりはない。 | |
今から女銃鹿を借りる。 |
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!? | |
!? |
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させないの! | |
メスはメスコンに刀を納め、居合い切りの構えをとった。 「メスコン」 そして刀を抜き、蜻蛉斬りに斬りかかろうとした。 |
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∞斬戮! |
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・・・・ ・・ |
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光速の抜刀じゃ遅すぎる。 | |
蜻蛉斬りはメスが刀を抜く前に足払いをして…… メスを転倒させた。 |
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ふぎゃ!? | |
女銃鹿を確保。 | |
蜻蛉斬りはありえない速度で女銃鹿に接近し… 女銃鹿の首根っこをつかんだ。 |
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がはっ。 | |
離脱。 | |
女銃鹿の首根っこをつかんだ蜻蛉斬りは大きく前に跳躍。 ありえない速度で南の方角に消えた。 |
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・・・・。 | |
・・・・。 | |
羽山あきらと3号は何が起きたか把握できない。 ただただ呆然としていた。 |
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はやく追いかけるよ! | |
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