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∞射程の女銃鹿 滑稽な話

   第11話
f:id:mesgamer:20180331222539g:plain 音無自由「千載一遇のチャンスを逃した私は絶望してた」
このままじゃ勝てないよ。
このままじゃ勝てないよ。
千載一遇のチャンスを逃した。
グノーシャ二人に勝てるわけ無い。
私の実力じゃ女銃鹿に勝てっこない。


【大阪梅田のビル郡】

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私の名前は音無自由(おとなしじゆう)

サプレッサー(減音器)のグノーシャ。
現在、大阪梅田にて・・・秋葉原にいる女銃鹿と交戦中。

女銃鹿は私の攻撃をきりぬけ何かの準備をしている。
攻撃しても丈夫なグノーシャらしき大男に阻まれ、なんの攻撃も通用しない。

私は相変わらず無力だよね。

無力か・・・
グノーシャの私は人間より強い力を所持している。

どんな遠くの場所でも見ることができる「∞視点」という特殊能力。
どんな銃器でも射程を最大で410kmまで伸ばせる「∞射程」という特殊能力。
自分の望んだ音ならどんな音でも打ち消す「∞消音」という特殊能力。


銃の腕も人間のたどり着けない領域に達している。


でも勝てない。

女銃鹿に勝てないだけじゃない。
私の人生は勝てないことだらけだ。

私はグノーシャとしてこの世に生を受けてから、ずっと「死刑賛成論者」と戦い続けてきた。

人間の命は尊いものなんだよ。
罪をおかした人間なら殺していいなんて考えは間違ってるよ。

犯罪被害者の人権を蹂躙した犯罪者なら殺していい。


死刑には無実の人間を間違って殺してしまう危険性があるんだよ。
無実の人間が間違って刑罰を受ける可能性は他の刑罰でもありえる話だよね。
どうして死刑だけ特別視するの?


死刑は残酷な復讐なんだよ。
人がやってはいけないよ。
残酷な復讐じゃない。
必要な罰です。

私は正しい事を言い続けた。

でも私の言葉は死刑賛成論者の心を変えられなかった。

ネットで死刑反対論を語れば死刑賛成論者に袋叩きにされた。
議論の場をつくっただけで保守系の新聞にバッシングされたこともある。


なぜここまで死刑反対論が叩かれるのだろう?


日本人の8割以上が死刑賛成論者なんだから、袋叩きにされるのは当然かな。

でも去年の冬に政府与党が国民の反対を押し切って死刑を廃止にしてくれた。

私は死刑廃止になんの貢献もしてない負け犬だけど

なんだか私の思いが通じたみたいで、嬉しかった。

女銃鹿・・・。

だが話は簡単に終わらなかった。

死刑が廃止されて2ヶ月後・・・

女銃鹿が死刑廃止によって死刑をまぬがれた元死刑囚を殺しはじめた。

お父様から聞いた話によると・・・
女銃鹿は国の代わりに自分で死刑を執行すると決めたらしい。

・・・・。

女銃鹿を止めるために何度も説得した。

説得が通用しないと分かってからは…
暴力という忌むべき手段で女銃鹿を止めようとした。

でも止められなかった。

私は女銃鹿との戦いの全てに敗北した。

私は弱かった。
女銃鹿は強かった。

・・・

・・







でも、女銃鹿を止められるのはグノーシャの私だけなんだ!!

ノンビリ落ち込んでいる暇なんてない!!

まだ負けてないよ!!
まだ負けてないよ!!

まだ・・・

ま・・

・・



というか勝つ!

ノンビリ落ち込んでいる時間終了!!
私は敵の出方をうかがった。

【秋葉原 人気の無い路地】

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ここは秋葉原の人通りが無い路地
そこで二人のグノーシャが会話をしている。

でだ、反撃の準備は整ったのか?
勿論です。
手の傷も癒えましたし…
銃弾も用意できました。

そういうと女銃鹿は1発の銃弾を売れ杉三号に見せた。

え?
普通の銃弾?
普通の銃弾ではありません。
敵が撃った弾丸を再利用したものです。
そういえば敵が撃った弾丸をわざわざ受け止めてたな。

ええ・・・これは敵から回収した弾丸と、新品の弾に付いている弾丸を交換したものです。

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こういう作業って特殊な道具とかが必要なんじゃないの?
私なら素手で出来ますよ。
ふーん…
それでなんの為にこんな作業をしたんだ?
わざわざ敵の弾丸を再利用する意味なんてあるのか?

∞消音。
∞消音って銃に関係する全ての音をかき消す力か?
敵の使用した弾丸を再利用しても、∞消音の効果が得られます。
えっと・・・つまり?
この弾で銃を使用すると、銃に関係する全ての音が消えます。
なるほど。銃の音が無くなれば、人が多い秋葉原でも銃が撃てるってわけだ。

人に見られなければ・・・・
撃てます。

こちらの準備は万端だ。
これで敵に勝てる。

三号君には引き続き、人間の盾として頑張ってもらいます
え…ああ……うん。


【大阪梅田のビル郡】

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ビルの屋上で音無自由が女銃鹿の様子をうかがっている。

……!?
女銃鹿が動き出した。
テレレレレレレ♪ テレレレレレレ♪

突然…携帯電話が鳴り出した。

何かな?
女銃鹿。
現状ではあなたに勝ち目はありません。
退いてください。
ここはいったん逃げたほうが賢いかもね。
でもね…ここで逃げたら逃げ癖がついて、一生負け犬になると思うんだ。

女銃鹿は私を格下だと甘く見ている。
だから勝ち目が無いなんて言うんだ!

いや…ただ私が弱いだけなのかな?


・・


・・・・・


・・・・・・・


否!!
私の考えのほうが強い!!


女銃鹿に言いたい事がある。
何ですか?


・・・・・・なぜ






なぜ鈴木はじめを殺した!

 
・・・・・・。
 

 
しかも人を殺して1週間ちょっとしかたっていないのに、平気な顔をして秋葉原で買物なんて・・・

人間のする事じゃない。

女銃鹿は悪鬼だ!
人の心があるなら死刑をやめろ!


人の心があるから死刑を続けるのです!
私は悪鬼ではない!
悪鬼を裁く人だ!


女銃鹿が音無自由にニューナンブm60の銃口を向けた。

音無自由が女銃鹿にスミス&ウェッソンM500の銃口を向けた。

二人のグノーシャの顔が、敵意で塗りつぶされる。

お、おい…
交渉は決裂か?
最初から決裂しています。
最初から決裂しているのに交渉するなんて……
滑稽な話です。
 
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