第7話 | |
女銃鹿「この世界は許してはならない犯罪者がいます。犯罪被害者の無念は決して消えません。 犯罪被害者の家族は加害者の存在そのものを許さないでしょう」 |
ん……? ここは? |
|
気が付きましたか? |
【老朽化したマンション】 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
老朽化し誰も使われなくなったマンションの一室に、一人の女と一人の男がいた。 私は木村雪子…女子大の三年生。 私は今…見知らぬ部屋の一室にいる。 部屋にはベッドとタンス以外何も置かれていない。 今はベッドの上で寝ている なんだろ? 全身の感覚が麻痺して…体が動かない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここは僕の部屋です。 あなたが道で倒れていたので休んでもらっています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見知らぬ男性がベッドの横で体育座りをしながら私に話しかけてきた。 男性はヨレヨレのジャージを着ていて、目に精気が無い。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたは? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
たまたまあなたが倒れているのを発見した一般人です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
私の携帯は… | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたはおっぱいマウスパッドをどう考えてますか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
突然……男が変な質問をしてきた…… 常識的に考えて女性にする質問ではない。 この人はおかしい… すごく危険な感じがする。 下手に否定的な解答をすると自分の身が危ない。 私の直感がそう伝えた。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメやゲームにでてくるキャラクターのおっぱいを使ったマウスパッドですよね? 私は……か、可愛いと思いますよ。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
気色悪いですよ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
!? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメやゲーム関係が好きな人のなかには人生が行き止まりと感じている人が多いという印象を受けます。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・・・・・・ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
瞬間、瞬間、言うことが予想外に変わる生きた女を口説くべきですよ。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この人はオタクではないのだろうか? |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
なぜ……おっぱいマウスパッドの話をしたんですか? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメやゲームのキャラクターを使ったおっぱいマウスパッドは確かにキモイ・・・。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この人はオタクが嫌いな人? |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
だが本物の女性を使ったおっぱいマウスパッドは美しい! |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
!? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この人は……アニメやゲームのキャラクターを使ったおっぱいマウスパッドが嫌いで、写真が印刷されているおっぱいマウスパッドが好きなのだろうか? この人がよく分からない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
言葉では伝わらないですよね? 本物をお見せしましょう。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本物の女性を材料にしてつくった人肉 のおっぱいマウスパッドです。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ひぃっ!! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
男の取り出したのは「おっぱいマウスパッド」などという代物ではなかった。 女性の剥製を「おっぱいマウスパッド」の形に切り取ったモノ。 つまり人間の剥製だった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
つくるのに苦労しましたよ。 エンバーミングという血液を抜いて変わりに防腐液を注入し全身に浸透させる保存法があるのですが…… |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
た、たす…助けて…… | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
とても難しく……10人以上の女性が失敗作になりました。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
に……逃げなきゃ…… でも体が麻痺してる…… 駄目だ!! 逃げないと剥製にされる!! 私は全身の力を振りぼってベッドから転がりおちる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
逃げられませんよ。 逃げられないように、両手両足を切り落としましたから。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
!! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ベッドから外に出て初めて気がついた。 私には…… ・・・・ ・・ 両手両足が無い。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
い・いやーー!! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
みんな同じ悲鳴を上げるんですね。 どうしてなんですか? |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
助けて!! 助けて!! 助けて!! 助けて!! |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ではさっそく……あなたを材料にして人肉おっぱいマウスパッドを作らせていただきます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
男を私の切断された足の根元をカッターナイフで傷つける。 足から勢いよく血が吹き出る。 私はいま血を抜く作業をさせられている。 私は死ぬ……それは間違いない。 今の私にできる最大限の反抗はなんだろう? 私は心の奥底からこの男を呪い。 この男の不幸を神に願った。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
次の話へ 前回の話へ TOPに戻る |